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派遣社員やパートでも住宅ローンは借りられる?独身女性の住宅ローン実態が明らかに

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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派遣社員やパートでも住宅ローンは借りられる?独身女性の住宅ローン実態が明らかに

モーゲージバンク(住宅ローン専門の金融機関)のARUHIが、自社のローンを利用した女性単身者の成約データを分析したところ、堅実な住宅購入事情がうかがえる結果になったという。住宅ローンを借りるというと、正規雇用の場合を想像しがちだが、パートタイマーや派遣社員、短期社員など幅広い層が住宅を購入していることも分かった。【今週の住活トピック】
「単身女性の住宅ローン利用状況調査」発表/アルヒ(ARUHI)住宅を買った単身女性の4人に1人は自営業や派遣、パートなど

ARUHIの調査結果によると、2016年に住宅ローンを借りた単身女性495人の年齢は、平均で42歳。40 代が最も多く41.5%、次いで30 代が32.6%、以下50 代 13.4%、20 代 7.9%、60 代 4.5%、70 代 0.2%の順となった。30代~40代が主力層だが、20代から70代まで幅広い年齢層がローンを借りて住宅を購入したことが分かる。

【画像1】単身女性の購入時の年齢(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

【画像1】単身女性の購入時の年齢(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

ローンを借りた時の職業は、会社員や公務員が中心ではあるものの、長期的な収入が不安定と見られがちな自営業や派遣社員、パートタイマー、短期社員などが約24%を占めた。

【画像2】単身女性の購入時の職業(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

【画像2】単身女性の購入時の職業(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

年収200万円台、300万円台で、いくらのローンを借りている?

単身女性の住宅購入金額の平均は2596万円、住宅ローンの借入金額の平均は2186万円だった。ちなみに、単身男性の場合は住宅購入金額が約2750 万円、借入金額は約2460 万円(同社調べ)ということなので、男性と比べると金額は低めとなっている。

おそらく女性の方が男性より借入金額などが低めに出たのは、年収帯の違いによるものだろう。

購入時の年収を見てみると、年収200万円台から1000万円以上と、こちらも幅広い層が住宅を購入していることが分かる。特に単身女性の場合、200万円台(約22%)、300万円台(約24%)、400万円台(約22%)と年収が200万円台~400万円台に集中していることが大きな特徴だ。

年収帯別の平均借入金額を見ると、年収が多いほど借入金額が増えるが、3000万円以上借りている単身女性も相当数いるようだ。ただし、年収200万円台(平均借入額1248万円)や300万円台(平均借入額1965万円)のボリュームの多さが、男性より借入金額が低めに出た理由と思われる。

【画像3】単身女性の購入時の年収(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

【画像3】単身女性の購入時の年収(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より転載)

【画像4】単身女性の年収別の平均購入金額・平均借入金額(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より編集部作成)

【画像4】単身女性の年収別の平均購入金額・平均借入金額(出典/ARUHI「単身女性の住宅ローン利用状況調査」より編集部作成)

超低金利、【フラット35】による借り入れという要素を前提に

ただし今回のARUHIの調査結果を見て、自営業や派遣社員の単身女性が近くの金融機関に行けば、平均借入金額と同じくらいローンが簡単に借りられる、とは思わないでほしい。

なぜか? ひとつには、ARUHIの取り扱っている住宅ローンが、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携する【フラット35】であるからだ。公的機関の関与している【フラット35】は、ローンを借りる人や購入する住宅の条件を明示している。逆に言えば、明示された条件をクリアーすればローンを借りられる可能性大ということだ。

一方、銀行などが自行で貸し出す住宅ローンの場合は、借り入れ条件などの詳細は明示されていない。一般的に男女問わず、世帯主の年収が300万円以下で収入が不安定な職業の場合、ローンを借りることはそう簡単ではない。

もうひとつは超低金利であること。【フラット35】は全期間固定金利なので、金利が変わらない安心感があるが、銀行などの変動型ローンの金利と比べると高めに設定される。今のような超低金利であれば、全期間固定でローンを借りても、毎月返済額を抑えることができるという点も大きい。

ちなみに、200万円台の平均借入金額1248万円を、全期間固定型の金利2%で35年返済で借りた場合、毎月の返済額は4万1341円(ボーナス払い無し)、年間の返済額は49万6092円となる。返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)は、年収250万円の場合なら19.8%。返済負担率は年収が低くなるほど抑えるのが安全圏となるので、年収200万円台なら20%以内であれば安全圏になる。

ただし、上記は35年返済で試算したもの。42歳で35年返済のローンを組むと完済時の年齢は77歳になってしまう。同じ条件(金利2%)で20年返済※にした場合で試算すると、毎月返済額は6万3134円、年間返済額は75万7608円となる。年収が250万円の場合でも返済負担率は30.3%と3割を超え、家計をかなり圧迫することになる。

※返済期間が20年以下の場合は【フラット20】が利用できるので、実際には【フラット35】より低い金利が適用される

【フラット35】の場合、年収が400万円未満でも返済負担率30%以下まで借りられるが、借りられるということと無理なく返済できるということは、違う点に注意したい。

「派遣社員やパートタイマーの単身女性が、住宅ローンを借りやすくなっている」という好環境を活用しつつ、無理なく返済できる金額を借りる「身の丈に合った住宅購入」を心がけてほしい。

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