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【医師監修】水いぼってどんな病気? 登園はできる? 症状や治療・予防方法まとめ

目次

肌にぷくっとできる「水いぼ」は、いったんできてしまうと、なかなか治らず広がってしまうことも多い、厄介な病気です。水いぼの原因や治療法、園や学校を休む必要があるのかどうかなどを詳しく説明します。

この記事の監修ドクター 梁尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

水いぼって何なの?

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水いぼは、正式には「伝染性軟属腫」と呼ばれ、特に7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です[*1]。ボックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスによって人から人へうつります。

「水いぼ」は「いぼ」とは違う

どちらもウイルス感染ででき、子どもに多い皮膚の病気という点は似ています。しかし、原因となるウイルスの種類が違います。「いぼ」の原因はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ですが、「水いぼ」の原因は伝染性軟属腫ウイルスです。

また、水いぼといぼでは、見た目も少し違います。水いぼの表面はツルツルしており、みずみずしい光沢があります。そして、大きさは直径2mmから7~8mmくらい[*2]で、皮膚が盛り上がり、てっぺんが少しへこんでいます。これに対して、いぼは表面がガサガサとしており、盛り上がった部分が硬いことが多いです。

水いぼといぼでは、できる場所も違います。いぼのよくできる場所は、手のひらや足の裏を含む手足です。これに対して、水いぼは体幹や腕、脚にできることが多いです。これはなぜかというと、水いぼのウイルスは毛に感染すると考えられているからです。手のひらや足の裏には毛がないため、水いぼができにくいのでしょう。

水いぼにはどうやって感染する?

水いぼのウイルスは、感染した皮膚と接触することによって、皮膚の細かい傷や毛穴から体内に入り込みます。特に子どもは皮膚が薄くてバリア機能が未熟です。さらに免疫力も弱いため、感染しやすいのです。

具体的には、どんなシチュエーションで感染しやすいのでしょうか。考えられる場面のひとつとして、例えば水着姿で子ども同士じゃれあうなどして、水いぼができた皮膚とほかの人の皮膚がくっつく際が挙げられます。また、水いぼに感染した人が触れたタオルや浮き輪、ビート板をほかの人が触っても感染することがあります。なお、水いぼは接触感染なので、プールの水を介して伝染することはありません。 水いぼは基本的には皮膚が膨らんでいるだけでほかに症状はないことが多いのですが、かゆみを伴う場合もあります。かゆいからといって水いぼをかいた指でほかの場所をかいたりすると、ウイルスがそこにも感染します。こうして水いぼは体中に広がってしまうのです。

水いぼにかかってしまった場合には?

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これまで説明してきた通り、水いぼは感染症です。ということは、できてしまうとほかの人にもうつす可能性があります。水いぼができてしまったらどうすればいいのでしょうか。学校や保育園、幼稚園は休んだ方がいいのでしょうか?また、プールの授業やスイミングスクールも休んだ方がよいのでしょうか。

まずは皮膚科を受診しよう

水いぼは、放っておいても自然に消えます。しかし、自然に消えるまでには6ヶ月以上という長い時間が必要です[*2]。その間に水いぼの数はどんどん増え、ほかの人にうつすリスクがあります。

また、何十個もできてから治療するのは根気が必要です。全部水いぼを取りきるまでに皮膚科に通い続ける必要があるため、とても時間がかかってしまいます。また、水いぼをかきこわすことで伝染性膿痂疹(とびひ)が引き起こされることもあります。

子供を泣かせてまで水いぼを取るべきかどうかは医師の間でも議論がありますが、現在では、水いぼの数が少ないうちに皮膚科を受診しての積極的な治療を勧められることが多いようです。

とくに元々アトピー性皮膚炎がある場合は要注意

水いぼは特に肌が荒れている場合は、感染しやすくなります。たとえば指のさかむけや靴擦れ、擦り傷などがあると、ウイルスが体内に侵入しやすくなるからです。

特に元々アトピー性皮膚炎があると、乾燥肌や湿疹をかいてできた傷などから感染しやすく、感染すると湿疹をかくときに一緒に水いぼもひっかいてしまいがちなので、水いぼが全身に広がるなど、悪化もしやすいです。アトピー性皮膚炎の治療薬であるステロイドを塗ると、水いぼが増えやすくなるという理由もあります。ですから、元々アトピー性皮膚炎がある場合は特に、すみやかに皮膚科に行って治療することをおすすめします。

水いぼの治療方法は?

水いぼの治療では、おもに以下のような方法で水いぼの除去が行われます。

・ピンセットでの摘除法 水いぼ専用の器具で水いぼの基部を挟み、中から出てきた白い塊を摘み取るという方法で、もっとも一般的な治療法です。しかし、やや痛みを伴うため、一度に何十個も取ろうとすると子どもが恐怖心を抱いて取らせてくれなくなることがあります。そこで、もし水いぼの数が多い場合は、取るのは1日10個までなどと決めて、水いぼがなくなるまで根気よく皮膚科に通い続けることになります。

ただ、痛みの軽減のために、局所麻酔入りのクリームやテープを貼っておいてから取る方法もあります。処置の1時間前くらいから患部にテープを貼っておけば、水いぼを取るときに痛みが軽減できます。

・冷凍凝固法 液体窒素などを綿棒につけて患部に当て、患部を凍らせて取り除く方法です。これは通常のいぼの治療でも行われる方法です。

登園・登校はしてもOK

水いぼは感染症ですが、空気やプールの水を介してうつるわけではありません。ですから、水いぼができたとしても登園や登校は禁止されていませんし、プールに入っても構いません。ただし、皮膚と皮膚が直接接触することで感染するので、他人にうつさないための工夫は必要です。具体的な方法は後で説明します。

水いぼを予防する、他人にうつさない方法

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触らない・かかない

水いぼはぷくっと出っ張っているので、どうしてもさわりたくなってしまうもの。しかし、水いぼをむやみにさわると表面が破れ、白っぽいクリーム状のもの(軟属腫小体)が出ます。ウイルスはそこに含まれています。そして、そのウイルスがついた手でほかの皮膚をさわると、そこに水いぼが新しくできてしまいます。また、引っかくことはとびひの原因にもなります。気になるかもしれませんが、なるべく触らないことが一番です。

水いぼに接触するのを避ける

水いぼはお風呂やプールの水を介してはうつりませんが、水いぼと接触したタオルや浮き輪、ビート板を介してうつることがあります。ですから、もしきょうだいや友達などが水いぼにかかってしまったら、タオルやビート板などを共用するのはやめましょう。プールや浴槽内でじゃれあうことも感染につながります。もし水いぼができているのであれば、病変部を衣類や包帯、絆創膏などで覆うことが推奨されています。

身体をしっかり洗う

水いぼに感染していてもしていなくても、プールのあとはシャワーをしっかり浴びて、体に付いたウイルスを洗い流すようにしましょう。

しっかり保湿する

アトピー性皮膚炎や皮膚の擦り傷などで肌のバリア機能が破綻していると、水いぼにかかりやすくなります。外傷を受けることの多い手足や肘膝などの肌荒れに対してもとくにしっかり保湿を行い、スキンケアすることが水いぼの予防に役立ちます。

また、普段からアトピー性皮膚炎などによる湿疹の治療をしっかり行うようにします。スイミングスクールに通っている場合は、プールの水には消毒のための塩素が含まれていることに注意します。塩素によって皮膚表面が乾燥すると水いぼなどに感染しやすくなるので、プール後にはしっかり保湿するようにしましょう。

まとめ

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水いぼは感染症ではあるのですが、感染しても登園や登校はできるし、プールにも入ることができます。放っておいても自然治癒はするものの、治りきるまでに広がってしまうことが多く、一度できてしまうとやっかいな病気です。水いぼができたらまずは皮膚科を受診しましょう。感染を防ぐためには普段からスキンケアをしっかりと行い、患者との皮膚の接触やタオルなどの共用はなるべく避けるようにしましょう。

(文:今井明子/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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