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元国税局職員 さんきゅう倉田です。
大学を卒業して、国税局に入り、退職して、現在は、吉本興業で芸人をやっています。
芸人として売れていませんが、アルバイトはしていません。
みなさんの知らないところでメディアに出て、講演会をして、記事を書いています。
努力が実を結んで、米びつを得ることができました。
東京にいると、たくさんのお金持ちと知り合います。
何かの分野で優れた人に近づくなら(物理的にではありません)、その人の行動や考え方を真似ると良いと言います。
お金持ちからは、お金が身につく方法を学ぶことができると思っています。
逆に、貧乏な人から、貧乏になれる秘訣を学べると思っています。今回は、お金持ちの飛行機マナーを聞いてきました。
空港の保安検査場を通過すると、提携しているクレジットカード保有者が無料で入れるラウンジがあります。クレジットカードがなくとも、1000円 税を払えば入室できます。
アメックスを保有していると、同乗者も1名まで無料で入れます。
中には、ジュースやコーヒー、パンなどの軽食があったかと思います。席もゆったりとしたソファがたくさんあり、搭乗前に快適な時間を過ごすことができます。トイレも綺麗。
ぼくは入ったことがありませんが、航空会社のラウンジもあります。こちらは、マイレージ上級クラスの人やファーストクラス、ビジネスクラスなどの方が利用できます。3000円程度を支払えば、それ以外の方も利用できるようです。
また、ファーストクラス利用者などが利用できるダイヤモンド・プレミアラウンジなども存在します。ぼくがそこを使える日は来るのでしょうか。
虎視眈々とマイルを貯めていますが、ファーストクラスに乗るまでには数年かかりそうです。
どのラウンジでも、飲み物や食べ物が無料で提供されています。とあるラウンジでは、メゾンカイザーのパンや、素材に拘っていると見受けられるおにぎりを食べることができます。
ぼくが未熟な20代で、そのラウンジに入ることがあれば、とりあえず全種類を食べて、ビールとワインを飲んで、苦しくなるくらいお腹を膨らせて、搭乗するでしょう。
でも、30代のぼくやお金持ちは、そんなことしません。
「トマトジュースか生ビールを飲むくらいかなぁ」
口にするとしてもその程度で、積極的に食べることはしないと、話を聞いたお金持ちが言っていました。ラウンジは何十回、何百回と利用しているし、そもそも、無料で提供されているものに興味がないのかもしれません。
ラウンジは、休む場所。
食事は、食べたい店で食べたいものを食べるようです。無料だからといって、ラッキーと考えて食べることはしない。
対応は、飛行機の中でも、同様です。「飛行機ではどのように過ごされていますか」と複数のお金持ちに聞いたところ、みなさん「何もしない」とおっしゃっていました。
食事もとらないし、用事を頼むこともない。のどが渇けば飲み物を頼むが、余程長時間でない限り食事は取らないそうです。
「小腹が空けば、クッキーくらい頼むかもしれない」
でも、積極的に客室乗務員の人に注文したり、用事を頼んだりはしないそうです。
「元を取ろうと、食べたり飲んだりしているのは、普段、ビジネスクラスに乗らない人ですね」ともおっしゃっていました。
お金持ちに話を聞いていると、元を取る、という考えを、そもそも持っていないように思います。
共通しているのは、どんな場合も人に迷惑をかけないこと。
横柄な態度を取らないのはもちろんのこと、常にお淑やかにしているようでした。
他人によく迷惑を掛ける若手芸人に、このお金持ちの話をすると「お金を払ってるんだから、何をしても良いじゃないですか」と言っていました。最低の考えです。
一方で、お金を払っていれば何をしても良いわけではありませんが、サービスは存分に受ける権利があります。
でも、元を取るために必要以上にサービスを受けようとするのは、みっともないと思いませんか。貧しい心は、貧しい生活を呼び寄せます。
禁止されていることの手前に、自分で線を引き、そこからでないように留意する。お金持ちのように他人に迷惑をかけないようにするには、そのような線引きが必要です。ルールやマナーを守っているだけでは、不十分。
お金を持つことでできることが多くなり、自由が増えます。その分、自分に厳しくすることで、行動を抑制し、節度を保つ。ぼくも、自分に厳しく、他人に優しく、迷惑をかけないように心がけたいと思います。
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