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【医師監修】離乳食に卵、いつから、どうやって?アレルギーの心配は?

目次

卵はアレルギーを引き起こす可能性がある食材として知られています。離乳食を始めるにあたり、卵をどう取り入れたら良いのか、迷うママも多いのではないでしょうか。今回は離乳期での卵の使い方や注意点などについてまとめました。

この記事の監修ドクター 梁尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

離乳食での卵の与え方

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離乳食に卵はいつから、どのように使っていけば良いのでしょうか。注意点やポイントを紹介します。

必ず火を通したものを与える

まず、調理の仕方です。卵は過熱するほど、アレルギーの原因になる抗原性が少なくなると言われています。そのため卵を離乳食に使うときは、必ず火を通して使いましょう。

なお、卵白のたんぱく質は過熱してもアレルギー物質がなくなりません。そのため最初は、固ゆでにした卵黄から離乳食を始めます。卵白を含む全卵は離乳中期(生後7~8ヶ月ごろ)以降から始めることが推奨されています[*1]。

離乳初期、慣れてきたらつぶした卵黄を

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、離乳食は多くは生後5~6ヶ月ごろから(離乳初期)、「子どもの様子を見ながら1日1回、1さじずつ始める」とあります[*1]。最初はつぶしたおかゆから始め、次につぶした野菜も試してみます。離乳食に慣れてきたら、つぶした豆腐や白身魚のほか、「卵黄」も試して良いとされています。

離乳中期以降は、いろいろな食品と組み合わせてバランスよく

厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」には、離乳中期(生後7~8ヶ月ごろ)の離乳食は「1日2回食で食事のリズムを付けていく」、「いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく」時期と書かれています。離乳後期(生後9~11ヶ月ごろ)に入れば、1日3回食に。そして生後12~18ヶ月ごろの離乳完了期に向け、食べる楽しさを味わっていきます。

卵については、離乳中期(生後7~8ヶ月ごろ)には、卵黄1個分~卵白を含む全卵1/3個分を目安に与えるようになります [*1]。ただし離乳食の進め方は「あくまで目安であり、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整する」ことが推奨されています。子どもの体調をよく観察しながら、無理なく進めていくようにしましょう。

卵アレルギーが心配なときは

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卵を離乳食に取り入れるときは、アレルギーについて心配になる人も多いのではないでしょうか。食物アレルギーの基礎知識をまとめました。

乳児期に注意したい食物アレルギーとは

「離乳・授乳の支援ガイド」には、食物アレルギーとは「特定の食物を摂取したあと、アレルギー反応を介して、皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身に生じる症状のこと」とあります。また、乳児から幼児早期の主要原因食物は「鶏卵、牛乳、小麦」の割合が高く、そのほとんどが小学校入学前に治ることが多い、とされています。

なお、乳児期に限ったものではありませんが、「鶏卵、牛乳、小麦」は食物アレルギーの原因の72%を占め、なかでも最も多い「鶏卵」は全体の39.0%にのぼります[*2]

卵が原因で起こるかもしれないアレルギー

卵が原因で起こる可能性のある食物アレルギーをタイプ別に見てみると、まずは「即時型食物アレルギー」があります。これは鶏卵を摂取後1~2時間以内、多くは15分以内[*3]に全身じんましんや嘔吐、咳、呼吸困難、下痢などのさまざまな症状が現れる可能性があるものです。

一方、「鶏卵などの食物アレルギーが原因のアトピー性皮膚炎」が起こることもあります。ただし、アトピー性皮膚炎のすべての原因が食物にあるわけではありません。また、幼児以降は、食物アレルギーが原因のアトピー性皮膚炎は少なくなっていきます。

なお、即時型食物アレルギー」「食物アレルギーが原因のアトピー性皮膚炎」ともに、じん麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が、複数同時かつ急激に出現し、血圧・意識の低下などにより生命にかかわる「アナフィラキシーショック」に至る可能性もあります。

アレルギーが心配だから離乳食の開始を遅らせた方がいい?

このように、食物アレルギーではさまざまな症状が起きるため、とても心配になるものですが、「もう少し大きくなってから離乳食を始めたら」食物アレルギーを起こす確率は減るのでしょうか?厚労省の「離乳・授乳の支援ガイド」では、食物アレルギーの発症を心配して離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない、としています[*1]。

また、海外では、離乳食の開始を生後6ヶ月を大幅に超えるほど遅らせると、乳児が鉄欠乏性貧血やその他の微量栄養素不足のリスクにさらされる可能性が高くなるとする報告もあります[*4]。離乳食はあくまでその子の成長具合に合わせて進めるものですが、食物アレルギーが怖いからといってむやみに開始を遅らせるのはあまり得策ではないようです。

なお、離乳食を進める中で食物アレルギーが疑われる症状が出たときは自己判断せず、医師の診断をあおぐことが大事です。両親や兄弟に食物アレルギーを持つ人がいる、肌に湿疹などがある、などアレルギーのリスクがあるときは初めての食品はとくに慎重に与えるようにし、おかしいと感じたらすぐに受診するようにしましょう。

まとめ

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卵はアレルギーがなければ、離乳食初期から使うことができる食材です。卵を離乳食に使うときは、しっかり中まで火を通し、まずは卵黄のみを少量ずつ与えるところから始めましょう。一方で、卵はアレルギー反応が出る可能性もある食材です。ここで紹介した離乳食の進め方はあくまで目安ですので、その子に合わせて焦らずにステップアップしていきましょう。また、気になることがあったときは自己判断せず、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

(文:剣崎友里恵/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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