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【助産師監修】つわりがひどい…悪化するとどうなる?入院したら何をする?

目次

多くの妊婦さんが経験するつわりですが、中にはとてもひどいつわりの症状に悩まされる人もいます。場合によっては、入院などをして治療が必要な場合もあります。受診の必要があるかの目安やつらいつわりの乗り越え方などを説明します。

この記事を解説してくれた先生 坂田 陽子先生 看護師、助産師、国際認定ラクテーションコンサルタント。 葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院のNICU・産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。その後、都内の産婦人科病院で師長を経験。現在は出張専門の助産院”My Midwife”を開業している。

HP:http://ameblo.jp/mymidwife-yoko/

そもそも、つわりはどうしてなるの?

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妊娠初期に経験する人の多いつわりですが、症状の重さには個人差があります。

ホルモンによるものと言われているが、原因は不明

つわりは、妊婦さんは全体の80~50%が経験すると言われています[*1]。妊娠女性を対象としたある調査によると、妊娠に関してストレスを感じている女性の中で「最もストレスを感じる理由」として第一位(75.2%)になったのが「つわりによる体調不良」でした[*2]。つわりの症状は、悪心(吐き気)、嘔吐などの消化器系の症状を中心に多岐にわたります。

なぜこのような症状が現れるのか、詳しいことはわかってはいませんが、妊娠に関係するホルモン(hCG:ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が関係するのではないかと考えられています。hCGは、つわりが起こりやすい時期から急激に増え、症状が軽減してくるのと同時期に減少していくためです[*3]。

妊娠12週以降には徐々に軽快

多くの場合、つわりは妊娠5~6週から症状が現れ12~16週頃には自然と軽くなってきます[*1]が、長引く人もいますし、つわりのあるなし、症状の軽さ・重さは人によって違います。

また、食べた物を嘔吐してしまう、唾液が増える、においに敏感になる、空腹になると吐き気がする、特定の食べ物を受け付けなくなる、など症状も様々です。

放置してはいけないつわりとは?

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基本的につわりの症状は一時的なもので、ほとんどの人はその時期をやり過ごせば症状はいずれ消失します。しかし、母体はもちろん赤ちゃんにも影響を及ぼしかねない「妊娠悪阻(おそ)」と呼ばれる、深刻な状態になってしまう妊婦さんもいます。

妊娠悪阻は、妊婦の0.5~2%が経験

妊娠悪阻は、1日に何度も嘔吐を繰り返したり、食事がとれなくなったりして、それまでの体重の5%以上の減少があるような状態です。そうなってしまった場合は、医師と相談の上、入院して治療を行います。

妊娠悪阻の頻度は全妊婦の0.5~2.0%で、特に初産婦に多いと言われています。ただし、重症化するのは経産婦(出産経験のある妊婦)に多いとされています[*1]。

入院・治療が必要な場合

妊娠悪阻と診断された場合、原則として入院して治療を受けることになります。

基本的な治療法は、安静と休養、数回に分けて少しずつの食事と水分補給、点滴をして不足している電解質などを補ったりします。悪心・嘔吐が強く、水分・食事がとれない場合は絶食とし、点滴療法を行うこともあります。

また、ビタミンB1の摂取不足によって起こる「ウェルニッケ脳症」を予防するために、ビタミンB1も同様に点滴で投与します。ウェルニッケ脳症になると、意識障害や運動障害(歩けなくなる)、眼球障害(寄り目になる)などを起こし、ひどい場合は記憶障害を起こしてしまいます[*4]。

妊娠悪阻ではない、ひどいつわりの乗り越え方

入院するほどではないけれども、それでもつわりはつらいものです。つらいときは医師や助産師と相談しながら、つわりの症状を緩和する方法や食事をとるための工夫、そして、何よりもお母さん本人が落ち着いて過ごせる環境づくりをしていきましょう

症状そのものを和らげる方法、コツは?

次のものはつわりの症状に一定の効果が期待できるとされているものです。医師や薬剤師に相談して取り入れてみるのもひとつでしょう。 ・ビタミンB6 ・ショウガ(以上[*5]) また、ミントやレモンの香り(アロマオイル、ハーブティーなど)で、つわりの症状が和らぐという妊婦さんもいます。ハンカチなど何滴かしみこませておくと、気分が悪くなったときにすぐに使えるでしょう。

食べ方、生活を工夫しましょう

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つわりがひどいときの食事に関しては、自分の好きなものを、自分の好きなときに、好きな量をとってください。何より、少しでも食べて飲むことが大切です。

具体的には、脂っこいもの・刺激の強いものやにおいの強いものは避け、すぐに食べられるものを持ち歩いたり、枕元に置いておいたりしましょう。自炊も無理せず、においが気になる場合はしないほうがいいでしょう。温かい食べ物は匂いが漂うので、冷やすことで匂いを抑えられます。また、空腹になるとつわりがつらくなる人も多く、その場合は少量をこまめに食べることもおすすめです。

日常の生活は、いつもより休む時間を多くとって、すぐに起き上がるなどはせず、ゆっくり行動するようにしましょう。においをはじめ、音や光など、いろいろなものに敏感になることがありますので、マスクや耳栓をしたり、テレビやスマホを長時間見るのを避けたりなど、工夫して過ごすようにしてください。

気持ち悪いときは、歯みがきがしづらくなりますので、小さめの歯ブラシを使ったり、歯みがき粉を使わない、マウスウオッシュ等を使うなど、歯みがきによる吐き気の悪化を防ぎましょう。妊婦はむし歯になりやすいので、できれば歯みがきをしてほしいのですが、無理なときは口をゆすくだけでも大丈夫です。

職場につわりのつらさを伝えましょう

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働いていてつわりがつらい人は、職場にそのことを伝えておくほうがよいでしょう。つわりは全員にあるわけではなく、しかも個人差が大きいので、自分の状態をしっかり伝えたほうがお互いのためになるでしょう。

職場によっては、配慮をスムーズに求めることが難しいと感じるかもしれません。その場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を使ってみましょう。このカードは、医師などから通勤緩和や休憩などの指導を妊産婦が受けた場合、その内容を事業主に的確に伝えるためのツールです。主治医にこのカードの作成を依頼し、職場に提出してください。

◆母性健康管理指導事項連絡カード https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/renraku_card/

仕事の環境だけでなく、「体調が悪くて上の子の面倒が見られない」などの場合は、お住いの区市町村に相談してみましょう。自分だけでつらさを抱え込まずに、つらいことを周囲に話して、頼れる人に頼ってください。

まとめ

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つわりでつらい思いをする人は少なくありませんが、赤ちゃんには影響しないことがほとんどです。妊娠悪阻になってしまっても、適切な治療していれば、多くの場合は心配することはありません。自分の体調を整える、そのための環境を整えることが、お母さんはもちろん、最終的には赤ちゃんのためになることですので、できるだけ症状を軽く感じられる自分なりの方法を見つけて、それを実行していきましょう。つわりがひどくて、少しでも疑問や不安に思ったことは、専門家である医師や助産師に遠慮なく質問・相談し、必要があれば区市町村の担当部署にもつないでもらいましょう。

(文:石井悦子/監修:坂田陽子)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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