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【医師監修】妊娠中でもシートベルトは必要?妊婦の正しい着用方法をチェック

目次

妊娠してお腹が大きくなってくると、シートベルトがお腹を圧迫しないかと不安になる人もいることでしょう。でも、妊娠中にはさらにシートベルトの重要性が増すのです。今回は、妊婦さんのシートベルト着用について知っておきましょう。

この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠中の運転は交通事故率が高まる

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妊婦が運転手の場合、妊娠していない運転手に比べて事故に遭いやすいという調査結果を知っていますか?

50万7262人の女性を対象に、妊娠と交通事故のリスクについての調査がカナダで行われました[*1]。その結果、妊娠中期の事故発生件数は、妊娠するまでの3年間に比べて1.42倍であることがわかりました。さらに、統計上、妊娠中の運転手の50人に1人が交通事故に遭遇しているという試算も出ています。

妊娠すると交通事故を起こす確率が増えることから、妊娠中の運転には普段以上の安全策が必要と言えます。

お腹の赤ちゃんの生死にも影響

日本での妊婦さんと交通事故についての数値も見てみましょう。

2009年には、出産可能年齢の女性の人数と赤ちゃんの出生数の割合を、年齢層別の交通事故死者数に当てはめて計算した数値が報告されています[*2]。 その推定によれば、日本では妊娠中に交通事故に遭った人の死亡数は年間10人と算出されていて、妊産婦の死亡原因の第2位に近い数だということがわかりました。また、負傷者は年間7817人、胎児の死亡数は年間800人という試算も出ています。

お腹の赤ちゃんを守るためには、毎日の健康管理に気を配るのと同じくらい、交通事故にも注意することが大切だということがわかりますね。

妊娠中だからこそシートベルトの着用を

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「妊娠中はシートベルトをつけなくてもいい」「お腹が苦しいからシートベルトをつけないのが当たり前」と考える人もいるかもしれませんが、それは間違っています。妊娠中でも、シートベルトの着用義務があるのです。

シートベルト着用の免除は「誤解」です

道路交通法には、シートベルト着用の免除条件として次の内容があげられています。

道路交通法施行令第26条の3の2法第71条の3第1項

負傷若しくは障害のため又は妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上又は健康保持上適当でない者が自動車を運転するとき。

妊娠中のすべての人がシートベルト着用が免除となるのではなく、着用することで療養・健康上に悪い影響を及ぼす時に限って免除されるということなのです。

シートベルトの着用義務について

さらに道路交通法に書かれている、シートベルト着用義務について見てみましょう。

道路交通法第71条の3第1項および第2項

1.自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定により当該自動車に備えなければならないこととされている座席ベルト(以下「座席ベルト」という。)を装着しないで自動車を運転してはならない。 (後略) 2.自動車の運転者は、座席ベルトを装着しない者を運転者席以外の乗車装置(当該乗車装置につき座席ベルトを備えなければならないこととされているものに限る。以下この項において同じ。)に乗車させて自動車を運転してはならない。

妊娠している運転手だけでなく、妊娠中に車に同乗した時もシートベルト着用は義務となります。もちろん、座っているのが運転席や助手席、後部座席のどこであっても、シートベルトは着用しなくてはならないのです。

妊婦さんがシートベルトをする意義

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交通事故で妊婦さんや胎児が受ける衝撃は?

交通事故が起きた時、体にかかる衝撃はどのくらいのものなのでしょうか?

体重50kgの人がシートベルトを着用しないままで後ろシートに座っていて、車は時速40kgで走っていたとします。交通事故が起きて前シートに体がたたきつけられた時の衝撃は、体重の約30倍となります。体重50kgであれば、衝撃はなんと1.5トンとなるのです[*3]。

妊娠週数が上がれば上がるほど、妊婦さんの体重は増えていきます。それとともに交通事故にあった時の衝撃はますます大きくなっていき、妊婦さんとお腹の赤ちゃんの命や健康状態に大きな影響を及ぼす危険が増します。

また、シートベルトを着用せずに後部座席に座っていると、交通事故で前シートにたたきつけられる以外にも、車外に放り出されたり、前シートの人に衝突して被害を及ぼしたりする可能性も考えられます。

シートベルトで妊娠中の体と赤ちゃんを守りましょう

どんなに安全運転に気をつけていても、ほかの車が引き起こした交通事故に巻き込まれたり、予想外の事態から交通事故を引き起こしてしまったりすることがあります。 交通事故の衝撃から妊娠中の体と赤ちゃんを守るためには、シートベルトを正しく着用することが重要です。

シートベルトは正しく着用を

妊娠中のシートベルト着用方法は次の通りです[*4]。

・腰ベルトと肩ベルトの両方を着用する ・肩ベルトは首にかからないように気をつける ・肩ベルトは胸の間を通してから、お腹の側面へと通す ・腰ベルトは腰骨のできるだけ低い位置に通し、お腹のふくらみを押さえつけないようにする ・シートベルトはねじれていないか確認し、シートは倒さず深く腰かける

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まとめ

妊娠すると運転中に交通事故を起こす確率が高まります。また、安全運転を心がけていても思いがけない事態から交通事故にあうこともあります。 交通事故の衝撃は非常に強く、妊娠中の体とお腹の赤ちゃんに深刻な影響を及ぼします。交通事故の衝撃から妊娠中の体とお腹の赤ちゃんを守るために、正しい着用方法でシートベルトをつけて、妊娠中の体とお腹の赤ちゃんを守っていきましょう。

(文:大崎典子/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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