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【医師監修】 妊娠〜出産までの経過を知ろう。赤ちゃんの成長と妊娠時期別の注意点をチェック!

目次

妊娠がわかると喜びと同時に、赤ちゃんは順調に育っているか、自分の妊娠経過に問題はないかなどが気になってしまうのは当然のこと。ここでは、妊娠初期〜出産前までのおなかの変化や赤ちゃんの成長、時期別の主な注意点をまとめて紹介していきます。

この記事の監修ドクター 浅野仁覚先生 アルテミスウィメンズホスピタル(東京都東久留米市)院長。福島県立医科大学、同大学院卒業後、社会保険二本松病院、南相馬市立総合病院産婦人科医長、福島県立医科大学附属病院総合周産期センター(母体・胎児部門)助教、東府中病院副院長を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、医学博士、J-MELSベーシックコースインストラクター

妊娠の成立

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妊娠は、受精卵が子宮に着床した時点で成立します。ただし、妊娠週数をカウントする場合は最後の生理があった初日を「満0週」と数えることになっているため、着床した時点には妊娠2週となっています。 着床した受精卵は、成長とともに胚、胎芽と変化し、妊娠8週以降には胎児と呼ばれるようになります。

妊娠初期(2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月)の子宮と赤ちゃんの大きさ

妊娠前は鶏卵の大きさほどしかない子宮ですが、妊娠中は赤ちゃんの成長とともにどんどん大きくなっていきます。経過とともにその大きさがどのように変化していくか、チェックしてみましょう(以下、子宮の大きさは[*1]、赤ちゃんの大きさ・体重は[*2]を引用)。

妊娠2ヶ月

妊娠2ヶ月の最終週、7週には子宮は鵞卵大(長さ8、9cmくらい)まで成長。赤ちゃん(このころはまだ正確には胎芽)は約3〜12mmの大きさで、体重は約1〜4g。ぶどう1粒ほどの大きさと言われています。

妊娠3ヶ月

妊娠3ヶ月の最終週、11週の子宮は、こぶし大ほどまで成長。このころの赤ちゃんの身長は約18〜60mmで、体重は約5〜12g。いちご1粒ほどの大きさと言われています。

妊娠4ヶ月

妊娠4ヶ月の最終週、15週の子宮は新生児の頭の大きさほどまで成長。赤ちゃんの身長は約16cmで、体重は約100g。レモン1個ほどの大きさと言われています。

妊娠初期(2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月)の赤ちゃんの成長

ものすごい速さで成長する、妊娠初期の胎児の様子をみてみましょう。

妊娠2ヶ月

中枢神経系や心臓、肺の形成が始まります。妊娠2ヶ月の3週目、6週ごろには超音波検査で心拍が確認できるようになります。

妊娠3ヶ月

妊娠3ヶ月の2週目、9週ごろには、胎児心拍は最も速くなります(170〜180回/分)[*3]。妊娠10週以降の超音波検査では手足の動きが確認できることも。このころ、胎児は肝臓で血をつくり始めます(妊娠中期以降は大人同様、骨髄で血を作り始めます)。

妊娠4ヶ月

妊娠4ヶ月の1週目、12週以降は、超音波検査でおしっこをしているのを確認できる場合もあります。このころから胎便の形成も始まります(おしっこと違い、胎内にいるうちは通常、排便はしません)。この時期、内臓の形はほぼ完成。妊娠15週には胎盤もほぼ完成します。

妊娠初期(2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月)の注意点

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妊娠初期の生活で注意したいことをまとめました。

つわり

多くの場合、妊娠5週ごろから吐き気、嘔吐、唾液がたくさん出るなどつわりの症状が出てきます。気持ち悪いからといって、食べない・飲まない生活では脱水症状の危険があります。少しずつでいいので、こまめに水分を補給しましょう。また、つわりのときは栄養分などは気にせず、とにかく食べられるものを食べられるときに口にすればOKです。ただし、水も飲めない、まったく食べられなくて体重がどんどん減っていくほどの強いつわりは治療が必要になるので、早めに受診します。

葉酸摂取

葉酸は、妊娠前から摂取しておきたい栄養素です。また、妊娠が判明した時点から妊娠初期(とくに妊娠3ヶ月まで[*4])も葉酸サプリなどを利用して、葉酸不足を防ぎましょう。葉酸は18歳以降における推奨量は240μg/日ですが、妊婦さんではこれに240μ/日をプラスして摂取することが推奨されています(妊活中の女性はプラス400μg/日)[*5]。妊娠初期に葉酸が不足すると、赤ちゃんが神経管閉鎖障害(脳や脊柱に発生する先天異常)を発症するリスクが高まると言われています。ただし、葉酸も過剰摂取は良くありません。1日当たり1,000μgを越えないように摂取しましょう[*6]。

妊娠中期(5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月)の子宮と赤ちゃんの大きさ

おなかの大きさが目立ち始める妊娠中期。子宮や赤ちゃんはどこまで大きくなるのでしょう。妊娠6ヶ月からの子宮の大きさは、子宮底の高さ(恥骨の上から子宮の上部までを測った数値)を紹介します[*7]。

妊娠5ヶ月

子宮底はおへその指2、3本分下にあります。子宮は小児の頭の大きさまで成長。赤ちゃんは約20cmまで大きくなり、体重は約150g。オレンジ1個ほどの大きさと言われています。

妊娠6ヶ月

子宮底は、おへそ辺り〜おへそから指1本分上の高さに。赤ちゃんの身長は約25cm、体重は約350gで、グレープフルーツ1個くらいと言われています。

妊娠7ヶ月

子宮底は、おへその上から指2〜3本分の高さになります。赤ちゃんの身長は約30cm、体重は約1,000gで、メロン1個くらいと言われています。

妊娠中期(5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月)の赤ちゃんの成長

このころのおなかの赤ちゃんができること、成長の様子をみてみましょう。

妊娠5ヶ月

触覚が完成します。超音波検査では指しゃぶり姿を見られることも。聴覚機能も発達し、外の音に反応するようになります。積極的におなかに話しかけてあげましょう。また、このころには呼吸のような運動を始め、お腹の外に出たときに自力で呼吸できるように練習を開始します。超音波検査ではタイミングが合えば、性別が判断できることもあります。

妊娠6ヶ月

筋肉や骨格が発達し、動きがますます活発になります。聴力がほぼ完成。また、生まれた後、呼吸する時に肺を広げる助けをしてくれる重要な物質、肺サーファクタントがつくられ始めます。

妊娠7ヶ月

肺の構造は完成し、ここから生まれるまでの間にその機能が成熟していきます。このころから、血を作る場所が、肝臓から骨髄へと徐々に移行します。また、まぶたができ、目を開くことができるようになります。

妊娠中期(5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月)の注意点

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俗に「安定期」と呼ばれる時期ではありますが、流産や早産のリスクはあります。無理をしない生活を心掛けましょう。ここでは、この時期、悩まされることの多いマイナートラブルについて紹介します

貧血

妊娠すると体のなかを循環する血液の量は増えますが、液体成分に比べ赤血球の量はあまり増えず血液が薄まるため、希釈性の貧血(主に鉄欠乏性貧血)になります。とくに妊娠中期以降は非妊娠時の推奨量(18~29歳:6.0mg/日、30~49歳:6.5mg/日)に15.0mg/日プラスして摂取することが推奨されています[*8]。ホウレンソウや小松菜、貝類、レバー(レバーは過剰摂取で胎児に先天異常を引き起こす可能性があるビタミンAも多く含むため、とくに妊娠初期は過剰摂取に注意が必要です)など、は鉄分の豊富な食材を意識的に摂るようにしましょう。また、もし貧血と診断され、産婦人科で鉄剤を処方された場合は、指示通りしっかり服用してください。

腰痛

妊娠中期になると骨盤をつなぐ関節が緩んでくることと、大きくなったおなかを支えようとして姿勢が崩れることにより、腰痛が出やすくなります。できるだけ反り腰にならないよう姿勢を見直し、長時間同じ姿勢が続かないように注意しましょう。

便秘・痔

妊娠するとプロゲステロンというホルモン分泌が増え、腸のぜん動運動を妨げるため便秘になりやすくなります。また、中期以降は大きくなった子宮が腸を圧迫して、さらに便が出にくい状態に。腸で滞って硬くなった便を無理に出そうとすると、痔になりやすくなる場合もあります。妊娠中は肛門周辺がうっ血しやすいため、30〜50%の妊婦さんが痔になるとも言われています[*9]。

妊娠初期から水分と朝食、食物繊維はできるだけ意識して摂る、適度に運動するなどでなるべく便秘・痔を予防するようにし、症状がひどいときはそれ以上悪化させないよう、医師に相談するようにしましょう。

妊娠後期(8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月)の子宮と赤ちゃんの大きさ

妊娠後期にはおなかもぐんと大きくなり、赤ちゃんもどんどん大きくなっていきます。

妊娠8ヶ月(子宮底の高さ)

子宮底は、ろっ骨中央の出っ張り(剣状突起)の下とおへその中間点ほどの高さに。赤ちゃんの身長は約43cm、体重は約1,800gで、かぼちゃ1個ほどの大きさと言われています。

妊娠9ヶ月(子宮底の高さ)

子宮底は、剣状突起の下から指2〜3本ほどの高さまでになって最高点に達します。赤ちゃんの身長は約45cm、体重は約2,200gで、白菜1個ほどの大きさと言われています。

妊娠10ヶ月(子宮底の高さ)

妊娠9ヶ月でピークに達した子宮底は、妊娠10ヶ月では妊娠8ヶ月と同じくらいの高さに戻ります。これは子宮の底の向きがそれまでより少し正面向きに傾くためです。このころの赤ちゃんの身長は約50cm、体重は約3,000gで、すいか1個ほどの大きさと言われています。

妊娠後期(8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月)の赤ちゃんの成長

どんどん新生児に近づいてくる、赤ちゃんの成長の様子をみてみましょう。

妊娠8ヶ月

ほとんどの臓器が完成に近づきます。目では網膜が完成し、赤ちゃんは明るさを感じることができるようになります。感染症などを防ぐために有効な免疫グロブリン(lgG)の、母体からの移行が増加します。

妊娠9ヶ月

赤ちゃんがお腹の外に出た時、肺をふくらませる助けをしてくれる肺サーファクタントが十分な量、分泌されるようになり、赤ちゃんの肺の機能が完成します。また、お腹の中で睡眠と覚醒を20分おきに繰り返すようになってきます。

妊娠10ヶ月

全ての器官が完成。頭が骨盤内へと下降し、お産の始まりへと備えています。頭の位置が骨盤により固定されるので、それまでより大きな動きは少なくなりますが、手足は活発に動かしています。胎動がまったくなくなるということはありません。

妊娠後期(8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月)の注意点

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出産への準備が整っていきますが、早産などのリスクもあります。お産への心構えもしておきましょう。

切迫早産

おなかの張りは子宮収縮のサイン。休んで治る程度であれば、生理的な張りなので問題ありません。ただし、休んでも治らないときや張りがどんどん強くなるなどの場合は、切迫早産の危険があります。すぐに産婦人科に連絡し、指示を仰ぎましょう。

お産の流れを把握しておこう

妊娠37週(妊娠10ヶ月の2週目)以降42週未満は正期産の時期です。このころまでには、いつお産が始まっても慌てないようお産の流れを把握しておきましょう。お腹の痛みが始まった場合は、痛みの波が規則的か不規則か、陣痛間隔が短くなっているかなどをチェックして、出産につながる陣痛か、そうではない前駆陣痛なのかを判断します。

規則的な痛みがどの程度の間隔になったら連絡するように、あらかじめ産院から指示を受けるので、それに従いましょう。破水から始まった場合は、赤ちゃんへの感染が心配されるため、すぐに医療機関に連絡し、移動しましょう。破水を疑った場合も同じです。

産院までの移動手段や家族の連絡先なども、再度確認・整理しておくと安心です。

まとめ

妊娠中は、赤ちゃんの健康や妊娠経過が気になるものです。その不安を解消するためには定期検診をきちんと受け、医師の診断や指示を守ること。また、上記でまとめた妊娠中の一般的な経過と多少違う点があったとしても、あまり神経質にならずリラックスして妊娠生活を楽しむことも大切です。腹痛や出血など気になる症状があるときは、産婦人科に相談するようにしましょう。

(文:オノカヨ/監修:浅野仁覚先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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