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【医師監修】赤ちゃんが座ったままお尻で移動する「シャフリングベビー」ハイハイしない原因や将来への影響

目次

首がすわりお座りもするようになったら、次はハイハイするのが当然だと思ってはいませんか?中には、おしりをつけて座ったまま移動する赤ちゃんもいます。ここでは、座ったまま移動する原因やその後の発達についてお話します。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウイメンズホスピタル小児科勤務。小児科専門医

シャフリングベビーとは

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座ったままお尻で移動する赤ちゃん

生後9~10ヶ月になると、赤ちゃんによっていろいろな発達が見られるようになります。 生後10ヶ月の赤ちゃんの半数以上がつたい歩きができるようになり、中には1人で歩けるようになる子もいます。その一方で、お座りはできても、つかまり立ちやハイハイはしない子もいます。健康な赤ちゃんでも発達の早さは1人1人違うものなので、この時期にまだハイハイや伝い歩きをしなくても問題はありません。

お座りができる子の中には、座ったままお尻で移動する赤ちゃんも見られます。こうした赤ちゃんを通称「シャフリングベビー(shuffling baby)」と言います。

「シャフリングベビー」はハイハイをしないまま、つかまり立ちをするようになることも珍しくありません。「シャフリングベビー」の歩き始めはゆっくりで、1歳半~2歳くらいになるケースが多く見られます。ただし、歩き始めればほかの子と同じように歩き回るようになることがほとんどです。赤ちゃんと視線が合わない、指差しや小さいものを指でつかむなどの細かな運動ができない、首すわりやお座りができるようになる時期が通常よりも遅れていたなど、移動の仕方以外に気になることがなければまず問題はありません。

シャフリングベビーの見分け方

シャフリングベビーは、座ったままで移動する以外にもいくつかの特徴があります。

うつぶせの姿勢にされると嫌がり、寝返りの時期も遅れる傾向があります。また、赤ちゃんの両脇を抱えて抱き上げても足を曲げたままで伸ばそうとぜず、床に降ろして足が床に触れても足は曲げたままで、空中にいながら座っているような姿勢になることが多いです。

なお、つかまり立ちや歩き始めについての発達は遅れがちになることが多い半面、知的な発達に問題が見られることは少なく、たいていの場合は正常に育っていきます。

シャフリングベビーはどのくらいいるの?

シャフリングベビーの割合を調べた研究を見てみましょう。

昭和の調査[*1]となりますが、1歳6ヶ月検診で行った赤ちゃんに関するアンケート結果によると、3.1%がシャフリングベビーでした。その後の調査では、この時のシャフリングベビーのうちの75%は歩き始めに遅れは見られませんでした。

赤ちゃんがおしりで移動していると将来の発達が気になるかもしれませんが、こうした調査結果からも、普通に歩けるようになる子の方が多いことがわかります。

シャフリングベビーの原因は?

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シャフリングベビーの40%は、親や兄弟などもシャフリングベビーだという報告があります[*2]。そのため、シャフリングベビーの原因には遺伝も関係していると思われます。

また、前にあげた調査[*1]では、シャフリングベビーの中には5~9月生まれの赤ちゃんが多く見られました。5~9月生まれの赤ちゃんは、自然にうつぶせになったり寝がえりをし始める時期に秋~冬を迎えていますので、厚着で運動しにくいことが一つの原因である可能性も考えられます。

シャフリングベビーの原因となる病気もありますが、おしりで移動する以外に気になる様子がなければ、心配しなくても大丈夫です。

こんな兆候があれば相談を

病気が原因となっているシャフリングベビーは、座ったままで移動する以外にも、ほかの子と違うと感じる点が多いものです。そのため、病気が原因となっていれば、たいていの場合は月齢ごとの健康診断で医師から何らかの指摘があることでしょう。

心配な時や、次のような点が気になる場合は、小児科や保健センターに相談してみると安心です[*1][*2]。

・ミルクの飲みが悪く、泣き方も弱い ・首のすわりが悪く、抱っこするとぐらぐらする ・表情があまり変わらず、言葉をかけても反応が薄い ・手や指を使うのが同じ月齢の赤ちゃんに比べて明らかに遅い ・視線が合わない ・指さしをしない ・全体的に発達が遅れている

相談して病気が見つかったとしても、専門家のアドバイスを受けたり治療や療育を進めることで、発達の遅れや症状に対処しやすくなります。親としてつらい気持ちがあれば、和らげるためにも相談してみましょう。

まとめ

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シャフリングベビーはハイハイをせずにお座りの姿勢のままで移動する赤ちゃんのことです。

シャフリングベビーは歩き始める時期が遅れることがあるものの、たいていは普通に歩けるようになります。また、その後は成長発達が問題なく追いつくことがほとんどです。

座ったままで移動する以外に気になる症状が見られたり、ハイハイしないことが心配でたまらない時には、小児科や保健センターで相談するのをおすすめします。専門家の手を借りることで、赤ちゃんの発達のことで悩んでつらい気持ちになっていても、対処してもらうこともできます。悩みを晴らして、おしりで移動する姿を今の時期ならではの個性として見守っていきましょう。

(文:大崎典子/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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