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【医師監修】2歳児の夜泣きがひどくなる原因と6つの対処法

目次

突然始まる夜泣きに疲労困憊、悩みを抱えているママはたくさんいます。今回は2歳児の夜泣きの原因を探り、その対策についてご紹介します。

この記事の監修ドクター 梁尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

夜泣きがひどいと悩むママ&パパ達

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夜泣きについて医学的に明確な定義はありませんが、一般的には、赤ちゃんが夜中に突然泣き出したり、なかなか泣きやまないことを指します。育児のトラブルのなかでもランキング上位に入るつらさですね。夜遅くに力いっぱい泣かれると、子供が心配なこともさることながら、ママ・パパも眠れない、近所迷惑になるのかも心配、様々なつらさがあります。

0歳のころの夜泣きが一段落したと思っていたのに、「2歳になってまた夜泣き!?」ということも。体も大きくなり体力もついて、よりパワーアップした夜泣きに「なぜいまごろになって?」と困惑してしまいますよね。2歳だからこその夜泣き、0歳の時とはどう違うのでしょうか。

2歳になった子供の特徴

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まずは2歳になった子供の特徴をみてみましょう。体と心、両方の発達状況から夜泣きの原因のヒントをさぐります。

行動範囲が広がる

1才半を過ぎると、だんだんと心身ともに「赤ちゃん卒業」の時期を迎えます。

ほとんどの子供が上手に歩くことができるようになります。手をつながなくても自分の足で歩けるようになり、ハイハイよりも歩くことの方が速い移動手段となります。2歳に近づくとだんだんに走れるようになり、階段を上ることもできるようになります。

また、手指の動きも、持つ、握る、投げるといった単純動作だけでなく、スプーンをもってごはんを食べたり、大きなボタンなら外せたりと、器用になります。こうして「あそこにある、あのおもちゃが欲しい!」と思ったら、自分の足で立って歩き、大人の力を借りなくても、欲しいものがある場所に、自力でたどりつくことができる、これが2歳児の体の発達です。

自立心・好奇心が芽生える

体と同時に、心の成長もぐんぐん育つのが2歳の子供。言葉の理解も進み、ママやパパのまねも上手になり、「これをゴミ箱に捨ててきて」といえば、その通りにできるようにもなります。立って歩いてどこへでも移動できるようになった分、世界はますます広がって、今まで気づかなかったものに気づき、さわったりして確認しようとします。

また、上着を脱いだり、手を洗って拭くなど自分でできることが増えて、「なんでも自分でしたい」という気持ちも強くなります。好奇心、身体能力と相まって、自分の意志もハッキリしてきます。

したいことと自分の発達とのギャップによるジレンマから起こる「いやいや」

2歳の子供は、自分が興味をもったものに、さまざまな手段でアクセスできるようになると同時に、主張が強くなる時期です。でも、なかなか自分の思った通りにならないことも多くあります。上手にできない、ということもありますが、まだ社会的ルールや危険性がわからないため、パパやママが守ってくれているのに、「思った通りにさせてくれない!」と怒ることがあります。これがいわゆる「イヤイヤ期」です。

2歳の子供は、いろいろできるようになった反面、できないことも多く、葛藤がいっぱいの中で生きているようです。大人からすれば、言うことを聞かなくなって困ってしまう、と感じることでしょう。でもこうして、子供は日々、なんとか自分でできるようになりたい!と心も体もフル活動なのです。

2歳児の夜泣きの様子と原因とは?

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夜泣きの原因についてはさまざまな説があり、確かな原因はつきとめられていません。一説では、脳の発達過程に見られる未熟性 や脳の過活動などが夜泣きと関係がありそうだともいわれています。

好奇心旺盛に新しいできごとと出会いながら、満たされない思いをしつつも日々挑戦している2歳児の夜泣きはどのようなものなのでしょうか。

叫ぶように泣く「夜驚症」

夜中に突然、驚いたようにギャーッと泣いて起き、そのまま激しく泣いてずっと泣き止まない……これは、睡眠随伴症と呼ばれる症状で、2歳ぐらいの子供の場合は夜驚症(やきょうしょう)などがあります。夜驚症は2歳から10歳の時期に起こりやすく、子供の1~6%に見られます[*1] 。

⼒いっぱい泣く姿に、親としてはどうしたのだろう、と⼼配になるかもしれません。でも、ほとんどは、一時的な夜泣きで、心身の成長とともにだんだんにおさまっていくでしょう。

2歳の夜泣きが起こりやすい時間帯は?

睡眠は、眠りの浅いレム睡眠とぐっすり眠っているノンレム睡眠とを繰り返していますが、小さい赤ちゃんほどその周期は短いです。1~2歳前後になると夜間にまとめて眠るようになりますが、それでも、レム・ノンレムの睡眠は大人より短いスパンとなります。夜驚症は、睡眠の前1/3に起こりやすく、深い眠りであるノンレム睡眠の時に発現するとされています[*1]。

子供への影響は?

興奮状態になり、力いっぱい泣いている様子を見ると、親としては心配になるかもしれません。

でも、子供自身は興奮中のことを断片的に覚えているかどうか程度で、また、昼間に眠くなってしまうような睡眠不足も見られないとされています。ほとんどは、一時的なもので、心身の成長とともに自然と改善します。

いわゆる「夜泣き」でない場合も

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ふだん、夜泣きをしない子供が、突然夜泣きをした、と思ったら発熱していた……という経験があるママ・パパもいるのではないでしょうか。または、どこか痛かったり、寝心地が悪いことで、眠りの浅いレム睡眠のタイミングで起きて泣く、ということもあります。

熱がある、呼吸が苦しそう、おなかをよじっているなどの様子を観察してみましょう。いつもとあきらかに違う様子なら、子ども医療電話相談や救急安心センター(一部地域で実施)へ相談し、指示を仰ぎましょう。

夜泣き・睡眠を改善するための対策6つ

好奇心旺盛で、芽生えた自我とうまくいかない現実との間で格闘している2歳児。夜泣きはいずれ自然となくなってくるとはいえ、それでも睡眠環境の改善を図ることは健やかな成長には大切なことです。

まずは睡眠の環境に関する対策を考えてみましょう。

1)心身ともに疲れすぎに注意!

疲れた方がよく眠れると思われがちですが、疲れすぎると睡眠の質が悪くなります。2歳児は、体を動かすということは好奇心を満たすことと直結しています。体が疲れるということは脳も刺激されて疲れています。

また、いつもと違う場所に遊びに行ったり、知らないお友だちとたくさん会ったりということは、2歳児にとっては大いなる刺激となります。楽しく遊んだ時ほど、脳が興奮したままになって、夜泣きにつながることも考えられます。お出かけしても、夕方以降は静かに過ごさせてあげましょう。

2)朝は早めの時間帯に起こす

子供が夜泣きをした翌朝は、ママもパパも疲れているかもしれませんが、子供をしっかり起こしてあげるとともに、カーテンを開けて陽の光を浴びましょう。そして朝ごはんをしっかりと食べさせて、1日のスタートを切ります。

人間の体は、朝の光を浴びた時間があるから夜眠くなるという仕組みをもっています。まず朝起きて、朝日を浴びることで生活リズムを作っていきましょう。

3)昼寝の時間帯と長さを工夫する

昼寝の時間帯や長さ次第では、夜なかなか寝付けず、睡眠が浅くなってしまうことも。2歳児はまだ昼寝が必要な時期ですが、昼寝をするタイミングには工夫が必要です。

体力や習慣が異なるので一概には言えませんが、1~3歳では1時間半~3時間半をを午後に1回ほどになるとされています[*2]。昼寝の時間帯が夕方にずれこんでしまったり、昼寝があまり長時間になると、夜眠れなくなったり、生活リズムが崩れてしまう原因に。

午前中たくさん遊んで、昼ごはんを食べたら午後の早目の時間帯にお昼寝、というのが理想的です。

4)夕~夜はスマホなどを避ける

スマホやタブレットは、育児のお役立ちグッズです。ちょっと手が離せない時、公共の場所で静かにしていてほしい時、助かるものです。ただし、その使用時間帯には注意が必要です。

ブルーライトはスマホなどのデバイスやテレビ、LEDライトから出ています。ブルーライトは体内時計に影響するとされており、人の目の細胞がブルーライトを感知すると、眠気を起こすホルモン(メラトニン)の分泌が抑えられてしまいます。

体内時計を狂わすことがないよう、日が暮れる夕方以降はなるべくブルーライトに気をつけて過ごさせるようにしましょう。

5)日中の環境変化があったときの過ごし方を考える

夜泣きが激しい時、環境が急に変わった、ということはありませんか?妹や弟が生まれたり、保育園に通い始めたり、引っ越ししたり。2歳児にとって環境の変化はとても強い刺激でしょう。

日中の過ごし方が今までと急に変わったのなら、少なくとも寝る前には子供の気持ちを落ち着かせてあげましょう。抱っこしてあげたり、その日楽しかったことをお話したり、子供とゆっくり過ごせる時間を少しでもつくってあげましょう。

6)眠る環境を整える

夜、寝室の灯りは暗くしてありますか?リビングの光が入り込んだり、テレビの音が響いたりはしていませんか?同じ光の明るさでも、大人よりも子供の方が感じやすく影響を受けやすいとされています[*2] 。夕飯の後は静かに過ごすようにして、子供が眠くなる環境を作ってあげましょう。

また、寝付いた後も、眠りが浅くなったときに音や光の刺激を受けている可能性もありますので、注意が必要です。

まとめ

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突然始まるかもしれない2歳児の夜泣き。でも、成⻑とともに⾃然と改善します。2歳児の夜泣きの原因は様々ですが、環境の変化や⼦供のストレスに気を配ってあげて、⽣活リズムを整えられるようにサポートしてあげましょう。夜泣き以外にも⼦供の睡眠で気になることがあれば、まずはかかりつけの医師に相談してみましょう。

(文:関川香織/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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