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サブスク型住居サービス「ADDress」を体験。暮らしの新たな価値を見た

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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サブスク型住居サービス「ADDress」を体験。暮らしの新たな価値を見た

「デュアラー(二拠点生活者)」、家を持たない暮らしを送る「アドレスホッパー」など、ひとつの家に留まらない暮らしが注目を集めています。そんななか、定額で全国のゲストハウスやシェアハウス等に泊まり放題・住み放題になるサブスプリクション型住居サービスが今年4月から続々と登場。一体どんなものなのか、サービスのひとつ、「ADDress」で体験してきました。
多拠点生活を通じて、地域との関わりを生み出していく

「ADDress」は、日本全国の空き家や遊休別荘と、住みたい人をマッチングする「コリビング(Co-living)」サービス。月額4万円(光熱費込み)、全国25拠点(2019年11月20日時点)で多拠点生活ができます。メイン拠点をひとつ選ぶことができ、住民票の登録をすることも可能(荷物の受け取りや、郵便物の受け取りもすることができます)。会員と地域をつなぐ役割を担う家守(やもり)と呼ばれるスタッフを通じて、滞在先で地域と深く関わっていけるのも特徴です。

今回伺ったのは、東京から電車で1時間ほどの北鎌倉の拠点。街には円覚寺、浄智寺、東慶寺といった由緒ある寺社が点在し、静かで自然も感じられます。拠点までは北鎌倉駅から徒歩13分と少々距離がありますが、味わい深い個人経営の喫茶店や豆腐屋などのお店、カワセミが住む小川などを眺めながらのんびり歩いていると、時間も気になりません。

北鎌倉駅(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

北鎌倉駅(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

建長寺(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

建長寺(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

住宅街を進んでいくと、モダンな一軒家がありました。見た目は一般的な家屋なので見落としそうになりますが、玄関には「ADDress」のステッカーが貼ってあり、拠点であることが分かります。玄関先に暗証番号を入れて取り出せる鍵があり、そちらを使って中へ。

北鎌倉の拠点。自転車(1台)は会員は誰でも使うことができます(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

北鎌倉の拠点。自転車(1台)は会員は誰でも使うことができます(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

1階には広々としたリビングやキッチン、2階にはベッドが置かれた部屋が3部屋あります。

取材陣が滞在した、ゲスト部屋(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

取材陣が滞在した、ゲスト部屋(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

タオル、布団カバー等が用意されていました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

タオル、布団カバー等が用意されていました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

家の中を見た限りでは、出入り自由ということ以外、よくあるシェアハウスと変わらないように思えます。ADDressでの暮らしについて、家守と会員に話を聞いてみました。

北鎌倉拠点の家守に聞いた。ADDressで人と地域とつながりを生み出す

まずは7月から北鎌倉拠点の家守になった北原浩一さん。もともと都内に住んでいてフリーランスのビジネスプロデューサーとして働いていましたが、鎌倉に住んでみたいと家守になったそうです。「運営と住人はフラットな関係で、家守も一緒に拠点に暮らすメンバーの一人なんです」と言います。

北鎌倉の拠点には、現在は6名(20代後半~40代)がメイン拠点として使用、2組が宿泊ができるようになっているとのこと。メンバーは、拠点として使っている人、別荘感覚で使っている人、全国の拠点を旅しながら多拠点生活を満喫する人などさまざま。

北鎌倉拠点の家守・北原浩一さん。ゲストの予約管理や掃除、イベントの企画等を行っています(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

北鎌倉拠点の家守・北原浩一さん。ゲストの予約管理や掃除、イベントの企画等を行っています(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「6人全員が居合わせることはほとんどありませんが、北鎌倉をメイン拠点として使っているメンバーは、Facebookのグループチャットをつくって交流できるようにしています。スケジュールを合わせて、一緒にご飯を食べたりします。突然メンバーの一人が海が見たいと言い出して、三浦半島の先端にある三崎港に旅行に行ったこともありました。今後はもっと会員同士の交流が深まるようなコミュニティづくりや地域コミュニティとの交流を広げたりしていきたいですね」

広いリビングはコワーキングスペースとダイニングスペースに分割。プロジェクタで大きなスクリーンに映画を映して上映会をしたり、会員と家守で飲み会をしたりと、さまざまな使い方をしているそうです(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

広いリビングはコワーキングスペースとダイニングスペースに分割。プロジェクタで大きなスクリーンに映画を映して上映会をしたり、会員と家守で飲み会をしたりと、さまざまな使い方をしているそうです(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

シアタースペースもある(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

シアタースペースもある(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

今後の課題は?と尋ねると「地域とのつながりづくり、ですね」との回答。

「外部とのつながりづくりは各拠点の家守に一任されています。友人が鎌倉でシェアハウスを運営しているので、地元の人を紹介してもらったりしているところです。拠点を地元の人に使ってもらって、座禅などの鎌倉らしいイベントができればと思っています」

「ADDress」暮らしってどう? 会員に聞いてみた

夜にリビングで一緒になった、会員のTさんとFさんにも話を聞いてみました。

Tさんが手料理をふるまってくれました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

Tさんが手料理をふるまってくれました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

取材陣が持参した惣菜も一緒に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

取材陣が持参した惣菜も一緒に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

WEBライター Tさん(30代・女性)「地方に行動の幅が広がるのがうれしい」

Tさんは8月からお試し会員になり、愛車のカブに乗って旅をしているところでした。

会員になってから1カ月間でめぐった拠点は、清川村(神奈川県)、一宮町(千葉県)、世田谷区(東京都)、南伊豆町(静岡県)、鎌倉市(神奈川県)、南房総市(千葉県)の6拠点。取材時は再度、鎌倉市(神奈川県)に滞在していました。

特に印象に残っている拠点は南房総とのこと。午前中に仕事をし、午後は観光へ。鋸山に登ったり、カブで海辺を走ったり、景色のいい温泉を見つけたり。移動しない暮らしでは体験できないような濃厚な一日です。多拠点生活ではこれが日常になるのかと、羨ましくなりました。

Tさんは、会社でリモートワークが認められており、仕事で地方に取材に行く機会があるとのこと。また、何よりも旅が好きで、「地方に拠点があることで、行動の幅が広がるのがうれしい」と言います。

「はじめはゲストハウス暮らしをしようと思っていましたが、ドミトリーでは同室の人に気を使わなければいけなかったりして、ずっと続けるのは辛い。利用者のことを知っていればその必要もないし、気楽でいいなと思います。現在は東京都内のシェアハウスで暮らしていますが、本格的にADDress暮らしにシフトしようと思っています」とTさん。すでに二子玉川の拠点に申し込みしているとのことでした。

翌日、次の拠点(清川村)へカブに乗ってさっそうと旅立っていきました。次の拠点では、どんな一日を過ごすのでしょうか。

会社員 Fさん(20代・女性)「普段は出会えない人たちと会えるのが楽しい」

Fさんは、北鎌倉拠点で唯一、ほぼ毎日帰宅しているメンバー。都内の会社に勤めていて、21時過ぎに食卓に合流しました。

話に花が咲き、就寝したのは夜中の25時(笑)(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

話に花が咲き、就寝したのは夜中の25時(笑)(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

今までは熊本県、福岡県、大阪府でシェアハウスやルームシェアをしていたとのこと。10回以上の引越しを経て、転職を機に7月中旬からここでの暮らしをスタートさせました。

「普段会えない、いろんな働き方をしている人たちに会えるのが楽しいんです。新しいサービスだからかな、面白い人が多い」とFさん。

庭があり、ガーデニングや小さな菜園を楽しむこともできるとか。訪問時はサウナ好きのメンバーが設置したサウナテントがありました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

庭があり、ガーデニングや小さな菜園を楽しむこともできるとか。訪問時はサウナ好きのメンバーが設置したサウナテントがありました(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「今後も他の地域に転職する可能性もありますし、基本的には“移動する生活”をしていたいんです。ゲストハウスなどで気に入った場所を転々とするのもいいと思ったけれど、やはり、そのままの自分でいられるという精神的基盤があることと、お互いを知っている人と暮らすのは安心感があります。休みの日は、メンバーと鎌倉に行ったり、伊豆で波の音を聞きながらお酒を飲んだり、一人暮らしとは違う、人とのつながりを感じられるところも気に入っています」

海外旅行客が多いゲストハウスで住み込みで働いていた経験から「日本の常識に縛られない暮らしを知る機会になれば」と、来年以降は海外のサブスク型居住サービスを利用することも考えているとか(現在ADDressでは海外拠点はなし)。

地方の暮らしを始めるのでさえ敷居が高いと思いがちなのに、海外はなおのこと。それを比較的気軽にできるようになるのも、サブスク型居住サービスの魅力かもしれませんね。

働く場所、住む場所の垣根がなくなっていく

家守の北原さんは、「ADDressは“旅と住むの中間”」と言います。全国の拠点を移動しながら各地域でつながった地元の人たちと旅行ツアーをつくる等、ADDressの出会いで生まれたビジネスも誕生しているとのこと。取材陣もTさん、Fさんとは連絡先を交換し、後日、さっそく仕事をご一緒しました。
働く場所、住む場所は、今後もっと垣根がなくなっていく。体験を通じて、そんなことを実感しました。

●取材協力
ADDress
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この記事のライター

SUUMO

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