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【医師監修】妊娠中は口内炎ができやすい? 原因と対処法、妊娠中の口腔トラブル

目次

唇の裏側などがただれたようになる口内炎。痛いですね。これができてしまうと、せっかくのご馳走もおいしく食べられなくなってしまいます。この口内炎も、妊娠に関係して起きやすくなることがあるようです。原因を理解して、対策を立てましょう。

この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊婦の口内炎はどうしてできる?

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口内炎は、口の中(唇や頬の裏側)の粘膜や舌の粘膜に炎症が生じて、水疱(水ぶくれ)やびらん(ただれ)、潰瘍、白苔(白っぽい膜のようなもの)などのことです。その原因はさまざまありますが、大きく分けると「口の中の環境の変化」と「全身の状態の変化」の影響があります。

妊婦さんにできやすい口内炎は「アフタ性口内炎」という口内炎で、これは妊娠中でなくてもよくみられるタイプです。数ミリの白い潰瘍(かいよう)ができ、潰瘍の周囲は少し赤く腫れます。 このような口内炎が妊娠したときにできやすくなる理由も、口の中と全身的なことの双方が関係しています。

妊娠に伴う口の中の環境の変化

虫歯などによって粘膜に刺激が続いていると、口内炎ができることがあります。また、細菌やウイルス、真菌などの感染も原因となります。

・唾液の性質の変化や歯ぐきのむくみ

妊娠すると粘り気の強い唾液が増えることがあり、それによって歯の表面には歯垢が付着しやすくなります。また、歯肉(歯ぐき)がむくみがちになることもあります。これらの変化の影響で、口内炎ができやすくなります。

・つわりの影響による口の環境の変化

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つわりがひどくて吐き気がするときには、歯磨きもままならないということもあります。歯磨きが十分できないと、口の中で細菌が増殖してしまい、口内炎ができやすい環境になってしまいます。

妊娠に伴う全身状態の変化と口内炎

ストレスや疲労、栄養不足も口内炎をできやすくします。

・栄養不足

妊娠生活の疲れや出産への不安・ストレスの影響で体調が悪くなってしまい、口内炎ができやすくなることがあります。そのような状態にさらに、妊娠初期ではつわり、後期であれば大きくなったお腹のために、十分に眠ることができないといった変化も影響してきます。

・疲れやストレス、睡眠不足

妊娠生活の疲れや出産への不安・ストレスの影響で体調が悪くなってしまい、口内炎ができやすくなることがあります。そのような状態にさらに、妊娠初期ではつわり、後期であれば大きくなったお腹のために、十分に眠ることができないといった変化も影響してきます。

・ホルモンバランスの変化、免疫力低下

妊娠とともに女性ホルモンが急増し、それまでのバランスが崩れてしまい、体調に影響が現れ口内炎ができやすくなるとも考えられます。また、免疫力が低下するため、それもまた口内炎のできやすさに関係する可能性があります。

なお、妊娠中に免疫力が低下するのは、おなかの中の赤ちゃんは母親の体にとってはある意味で異物のようなもののため、それを排除しようとする免疫が作用するのは好ましくないためです 。

妊娠中の口内炎の予防法と対処法

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そんな口内炎ができやすい妊娠中、口内炎ができるのを防いだり、できた口内炎を悪化させないためには、どうすればいいのでしょうか。

口の中を清潔に保つ

口の中が不衛生だと口内炎ができやすくなります。ですから、食べ物を口にしたら歯磨きをするようにしてください。つわりで歯磨きもつらいという場合は、せめてうがいをしてみましょう。

柔らかい毛の歯ブラシを使用する

歯磨きには、粘膜への刺激の多い硬い毛の歯ブラシを避けて、なるべく柔らかい毛の歯ブラシを使ってください。また、ラウリル硫酸ナトリウムを含んでいる歯磨き粉は、口内炎のある患者さんでは使用しないほうがいいでしょう[*1]。

バランスよく栄養をとる

バランスよく栄養をとることも大切です 。とはいっても、つわりの時期は簡単ではありません。そのようなときにはなるべく柔らかい食べ物を食べ、バランスを整えるように工夫してください。 なお、口内炎にはビタミンB2・B6やビタミンCがいいと言われています。

ストレス解消

睡眠をよくとり、ストレスをためないようにしましょう。妊娠中はストレスを感じやすいものです。運動や趣味など、気分転換できることを見つけてください。

規則正しい生活

妊娠中に口内炎ができやすくなる理由の1つは、ホルモンバランスの変化であることは先ほど書きましたが、ホルモンバランスの変化は自分では調整できません。でも、規則正しく過ごし生活のリズムを保つことは、体調の急な変動を和らげるのに役立つと考えられます。就寝や起床の時間はあまり大きくずらさず、十分な休息をとるようにしましょう。

口内炎の薬について

口内炎の治療薬には、塗り薬、貼り薬、スプレー、飲み薬などがあります。市販薬にもさまざまな種類がありますが、まずはかかりつけの産科医に相談してから使用してください。

口内炎以外の妊娠中に起こりやすい口の中のトラブル

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妊娠中の口内炎について解説してきましたが、最後に口内炎以外の妊娠中に多い口の中のトラブルについても触れておきます。

なお、妊娠中の歯科治療については特に制限はありません。治療に必要と判断すれば、麻酔薬や抗菌薬、鎮痛剤なども使って構いません。ただし、妊娠中のため少し制限があり、抗菌薬はペニシリン系やセフェム系、鎮痛薬はアセトアミノフェンを使います。

虫歯

妊娠中に虫歯になる人も少なくありません。妊娠と虫歯の関係については十分にはわかっていませんが、先ほどもお話しした唾液の粘り気が強くなり、歯垢が付着しやすくなることのほかに 、唾液の酸性度が強くなることも関係していると考えられます。

また、つわりのために歯磨きがおろそかになったり、少なめの食事を何回にも分けて食べざるを得ないため、口の中が不衛生になりやすいことも影響していると考えられます。

歯周病

虫歯とほほ同じ理由で歯周病も妊娠中に多く起こり、歯ぐきが赤く腫れて、出血しやすくなります。

なお、妊娠中に歯周病があると、早産や胎児発育不全などのリスクが高まる可能性が指摘されています。適切な時期に適切な治療を受けられるよう、産科の主治医や歯科医に相談してください 。

その他

妊娠性エプーリス(歯肉種)という妊娠に伴う口の中の病気があります。歯ぐきに部分的な炎症を起こして増殖する病気です。出産すると症状は軽くなり消失することもあるので、小さなものなら出産まで様子をみることもできますが、大きくなって潰瘍や出血を起こすような場合は歯科的に除去します。ただし再発しやすい傾向があります。

このほかには、妊娠中にむし歯や歯周病がなくても歯のうずきや痛みを感じることがあります。ホルモンバランスの変化の影響と考えられています。

まとめ

妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりによる栄養の偏り、歯磨き不足などによって普段より口内炎ができやすくなります。考えられる要因をチェックして、早めの治癒を目指しましょう。口内炎以外にも、むし歯や歯肉炎など、妊娠中には口の中のトラブルが起こりやすい傾向があります。毎日のケアを怠らず、できるだけバランスのいい食事を心がけ、無理をせずに体をしっかり休めてトラブルを防ぎましょう。

(文:久保秀実/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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