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【専門家監修】離乳食の始め方・進め方の目安とポイント

目次

子の成長に伴って始まる離乳食。しかし始めるタイミングや進め方で戸惑うことも多いのでは。今回は離乳食を始める目安から調理方法や食べさせ方、注意点まで、離乳食の始め方、進め方に関するポイントをご紹介します。

この記事の執筆・監修管理栄養士 川口由美子(管理栄養士/母子栄養指導士) 一般社団法人母子栄養協会 代表理事 女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。 ◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

離乳食を始める時期はいつ?目安は?

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離乳食の開始は生後5~6ヶ月ごろ

赤ちゃんの月齢が生後5ヶ月ごろになると、そろそろ「離乳食の開始時期」について考え出す人もいるでしょう。離乳食についてはなんとなく知っているものの、いざその時期が近づいてくると戸惑ってしまうことも少なくないはずです。

離乳食は、食事を規則的にとることで生活リズムを整えたり、食べる意欲や楽しさを体験したりすることをおもな目的としています。開始月齢の目安としては、生後5~6ヶ月ごろが適当といわれています[*1]が、これはあくまで目安であり、絶対守らなければいけないものではありません。月齢だけで考えるのではなく、子供の発達や発育の状況も踏まえて開始時期を判断していきましょう。

離乳食開始OKの発達の目安

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月齢以外で離乳食の開始時期を判断する目安としてあげられるのが、子供の「食べたがっているサイン」です。たとえば以下のような発達が見られれば、離乳食を始めてみてもよいといえます。

・首がしっかりすわり、寝返りができている ・5秒間以上座っていられる ・スプーンなどが口に入っても舌で押し出すことが少なくなっている(哺乳反射※の減弱) ・食べ物に興味を示している

生後5~6ヶ月くらいの月齢になり、上記のようなサインが見られたら、少しずつ始めていくとよいでしょう。

※哺乳反射とは:赤ちゃんが生まれつき持っている哺乳に関する反射で、唇の周りなどに何かが触れるとそちらに顔を向けて口を開く(探索反射)、くちびると舌を使って乳首を口の中に捕らえる(口唇反射)、くちびるに乳首が入ると吸う(吸啜反射)などがある。

離乳食の流れ

最初はなめらかですぐに飲み込める状態から始めますが、その後はお子さんの発達に合わせて少しずつ食べ物の硬さを変えながら進めていきましょう。

離乳初期(生後5~6ヶ月ごろ)[*2]

・子供の様子を見つつ、1日1回、1さじずつから始めます ・食べ物を飲み込むことや舌ざわり、味に慣れることがおもな目的です。離乳食だけで十分な栄養をとるのはまだ難しいので、母乳やミルクは飲みたいだけ与えましょう ・食べ物はなめらかにすりつぶした状態にしておきます

離乳中期(生後7~8ヶ月ごろ)[*2]

・食事の回数は1日2回食に。食事のリズムをつけていく時期です ・食べ物は舌でつぶせるくらいの硬さに ・さまざまな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていきましょう

離乳後期(生後9~11ヶ月ごろ)[*2]

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・タイミングを見ながら1日3回食に進めていきます ・可能であれば家族等と一緒に食卓を囲むなどして、食べることの楽しさを体験させていきましょう ・食べ物の硬さは歯ぐきでつぶせるくらいにします

離乳完了期(生後12~18ヶ月ごろ)[*2]

・1日3回の食事のリズムとともに、生活リズムも整えていきましょう。 ・食べ物は歯ぐきでかめるくらいの硬さに ・自分で食べる楽しみを体験できるよう、手づかみ食べできるメニューなどを工夫してあげるとよいでしょう

上記で紹介した月齢や内容は目安のひとつであり、「この通りでなければいけない」というものではありません。こうした情報を参考にしつつ、子供の食欲や成長・発達の状況に応じて調整しながら離乳を進めていきましょう。また食事についても手作りにこだわりすぎず、市販のベビーフードも上手に活用するといいでしょう。味の濃さや食べ物の硬さなどは、市販のベビーフードが参考になることもあるでしょう。

食べる量や進み方も、子供によって個人差があります。食事の量が増えなくても、母子手帳などに記載された成長曲線のカーブに沿っていれば基本的には問題ありません。あまり気にしすぎず、ゆったり構えて進めていきましょう。

離乳食の進め方Q&A

Q.離乳食は何から始めればよいの?

はじめはおかゆから

まずは、なめらかでとろとろの状態にしたおかゆ(米)を、離乳食用のスプーンで1さじ与えるところから始めます。おかゆに慣れてきたら、じゃがいも、にんじんなどの野菜、果物を、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、徐々に食品の種類、量を増やしていきましょう。

なお、新しい食品を増やす時にはスプーンで1さじずつからスタートし、お子さんの様子を見ながら量を変えていってください。

Q.離乳食で与えてはいけないものはある?

ハチミツはNGです

ハチミツを1歳未満の赤ちゃんに与えると、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあります。乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌という細菌に赤ちゃんが感染することで発症し、国内でも死亡例が報告されています。ボツリヌス菌は土壌の中などに広く存在しており、食品の特性上、包装前に加熱処理を行わないハチミツの中に時折、混入していることがあります。

大人の場合、ボツリヌス菌を口にしても何も起こらないことがほとんどですが、まだ腸内環境が整っていない1歳未満の赤ちゃんにとっては発症のリスクが否めません。「ハチミツは1歳を過ぎてから」と覚えておきましょう。

なおボツリヌス菌は熱に強いため、加熱していても無視できません。ハチミツそのものだけでなく、ハチミツ入りの飲料やお菓子なども与えないように気をつけてください。

Q.離乳食で意識したい栄養素は?

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母乳育児の場合は鉄分、ビタミンDを意識してみて

「母乳育児を行っている場合は、鉄やビタミンDが不足しやすい」という報告があります。母乳育児では生後6ヶ月の時点[*3]で、「ヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏を生じやすい」「ビタミンDが不足しがち」といった指摘があることから、離乳食にも鉄やビタミンDを多く含む食品を積極的に取り入れてみるとよいでしょう。

鉄分を多く含む食品で、離乳食にも取り入れられそうなのは海苔(のり)、ごま、きな粉、干しエビなど。

一方、ビタミンDはカツオや鮭といった魚類やキノコ類に多く含まれます。離乳食の進み具合に応じて取り入れていきましょう。

Q.フォローアップミルクは必要?

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離乳食が順調ならば飲ませなくてOK

フォローアップミルクは母乳や育児用ミルクではなく、牛乳の代用品としてつくられたミルクです。牛乳は安価かつ良質なタンパク質やカルシウムの供給源として有用ですが、鉄の含有量が少ないという欠点があります。それを補うために鉄と、鉄の吸収を高めるビタミンCを添加してつくられました。

そのため、離乳が順調に進んでいて、必要な栄養素が摂取できている場合、とくに飲む必要はありません。1歳以上で、離乳が進まず鉄欠乏のリスクが高い、体重が適切に増加しないといった場合に、医師に相談した上で、必要に応じてフォローアップミルクを活用するのがよいでしょう。

離乳食の全体の考え方と食物アレルギーについて

離乳食を始めたら、母乳やミルクをあげてはいけない?

いったん離乳食を始めると「離乳食を始めたのだから母乳やミルクは不要?」「食事だけになる?」と思ってしまうかもしれません。しかし、離乳食を開始してすぐに食事からすべての栄養がとれるようになるわけではありませんので。離乳食開始後も並行して母乳やミルクを与えます。授乳のタイミングとしては、食事前ではなく離乳食の後にするといいでしょう。

なお、母乳やミルクを必要としなくなる時期には個人差があり、子供の発達状況や離乳食の進み方によっても異なります。いつまで母乳やミルクを与えるかについては、子供の様子やママの考えなどさまざまな要素を考慮し、判断していきましょう。

食物アレルギーについて

離乳食を進めるにあたり、食物アレルギーのことも気になるでしょう。以前は食物アレルギーを防ぐためと言って、アレルゲンとなる食品を避ける方法がとられていましたが、最近ではそうした特定の食品の回避には、食物アレルギーの発症予防効果がないとする報告が多く寄せられています。子供の食物アレルギーやアレルギー疾患予防のために、特定の食品やサプリメントを摂取したり、避けたりする必要はありません。

お子さんに食物アレルギーの疑いがある場合は、まずかかりつけの小児科医に相談しましょう。その上で食品の制限が必要な場合は、必ず医師の診断に基づいて行うようにしましょう。

まとめ

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初めてのお子さんの場合はとくに、離乳食の始め方や進め方がわからなくて不安になってしまうこともあるでしょう。離乳食には今回紹介したような進め方の目安がありますが、与えてはいけない食品は与えないなど、最低限のルールさえ守っていれば、神経質になる必要はないといえます。お子さんの成長に合わせて、少しずつ進めていきましょう。

(文:山本尚恵/監修:川口由美子先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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