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40代の婚活は、20~30代のそれより過酷な道のり。OTONA SALONE編集長・アサミ(47歳)は婚活歴が3年以上になるが、相変わらずゴールが見えない。
やっと恋人ができたと思っても交際3カ月でフラれ、知人に男性を紹介されてもなかなかうまくいかずフェードアウト。それから数カ月、知人のヘアメイクさんに突然、婚活のことを尋ねられ……。この物語は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
ジェントルさんと別れて半年、ゲームさんとフェードアウトしてから4カ月が過ぎたころだった。久しぶりに会った知人のヘアメイクさん(独身男性)に突然、言われた。
ヘアメイク「前なんか、デートしてる人いるって言ってたじゃない。あれ、どうしたの?」
アサミ「別れましたよ、半年くらい前に」
ヘアメイク「じゃ、いま恋人募集中?」
アサミ「はい、そうです」
ヘアメイク「へぇー。そうなんだ。じゃ、僕のお願い聞いてくれる?」
お願いって何? いつになく、目をキラキラさせている彼。まさか「僕とデートしない?」なんて言ってきたりして? 彼に恋人がいるかどうか聞いたことはないけど……。
さすがにそれはないか。どんだけ自意識過剰だよ、私(苦笑)。
まさかとは思うけれど、ちょっとだけドキドキしたりして。ヘアメイクの彼とは、知り合って5年くらい。いままで仕事でしか会ったことはない。
確か、独身だったと思う。恋人がいるかどうかは聞いたことないけれど……。
「灯台下暗し」という言葉がある。
もしかしたら、ずっと前から知っている人の中に、実は一緒にいて心地いい相手がいたりするのかもしれないのよね。
な~んて、妄想している場合じゃないわ。続きを聞かなきゃ!
アサミ「お願いごとって、何でしょうか?」
彼が私にお願いだなんて、特に思い当たる節がない。
ヘアメイク「あのね、アサミちゃんに紹介したい男性がいるんだけど」
おー、そう来た! なるほど! そういうお願いだとは思わなかった。
ヘアメイク「会ってみるの、アリ?」
アサミ「ありがとうございます。もちろん、光栄です!」
ゲームさんとフェードアウトしてから4カ月、誰ともデートしていない。というか、婚活自体をちょっと休んでいた。
デートのお相手をご紹介いただくなんて、とてもありがたいお話。
ヘアメイク「あらホント? じゃ、セッティングしていい?」
アサミ「はい。ちなみにどんな方なんですか?」
ヘアメイク「僕の10年来のお友達。いいヤツなんだけどずっと独身なのよ。もともと会社員だったけど5年くらい前に独立して起業したの。年齢は50歳くらいかな」
アサミ「そのかた、ずっとバツなしなんですか?」
ヘアメイク「うん。長く付き合ってて結婚を考えた彼女もいたみたいなんだけどね」
50歳の起業家で、未婚独身の男性か。ここのところバツイチ男性に会うことが多かったから、未婚独身は久しぶりだわ。
アサミ「でも大丈夫ですか? 私で」
ちょっと心配になった。ヘアメイクさんは交友関係が広い、華やかな人。そのお友達だし、起業家のかただし、とても華やかな人なのかなぁと。
ヘアメイク「大丈夫よ。実はちょっと前にアサミちゃんの婚活記の記事を教えたの。面白いから読んでみてって」
アサミ「ありがとうございます」
ヘアメイク「そしたら彼ね、わりとアサミちゃんに興味持ったみたいなんだよね」
アサミ「あら、そうなんですか! うれしいです」
お相手は私に興味を持ってくれている……それはありがたい。
ヘアメイク「じゃ、いま彼に連絡取るね」
その場でいきなり、紹介したい相手にメッセージを送ったヘアメイクさん。すると、ほどなくして返信がきたようだった。
ヘアメイク「彼、来週の木曜か金曜の夜だったら大丈夫だって言うんだけど、どう?」
さっそく自分のスケジュールをチェックする。
アサミ「木曜は大丈夫です!」
ヘアメイク「じゃ、決まりね」
どういう人だかわからないけど、サクサク決まるなぁ……。いちおう、お相手のこともうちょっと聞いておこうか。
アサミ「ちなみに、ヘアメイクさんとお相手さんとは、どういうおつながりなんですか?」
いくら知人であるヘアメイクさんのお友達だとしても、少しは事前情報を得ておきたい。いまわかっているのは、50歳の起業家、独身ってことだけ。もうちょっと知っておくことで、当日、会話に困らないようにしたいからだ。
ヘアメイク「うーんとね、僕と彼はジムつながり」
アサミ「通ってらっしゃるジムがご一緒なんですか」
ヘアメイク「そうそう。鍛えてるからかなりイイ体してるよ」
目を輝かせながら言ってきた。そういえば、ヘアメイクさんはだいぶ筋肉こだわり系の人だった。
アサミ「そうなんですか」
ヘアメイクさんが紹介してくれる起業家は、ジム通いの筋肉男子。じゃ、仮にジムさんってことにしよう。
私自身は、正直、あまり筋肉には興味がない。自分自身も筋肉ないし(苦笑)。筋肉男子って食事とかにストイックなイメージあるけど、ジムさんもそうなのかなぁ。
ヘアメイク「お店どこにしようかな」
アサミ「プロテインしかない店じゃなければ、どちらでも(笑)」
ヘアメイク「彼に予約させるとそうなる可能性あるかも(笑)。大丈夫、僕が決めるから」
アサミ「はい。ありがとうございます」
あまりの急展開にちょっと戸惑いもあったが、ひとまずはその状況に身をゆだねることにした。
約束の木曜日。ジムさんを紹介してくれる食事会の場所は、奥渋谷のイタリアン。待ち合わせ時間の少し前に着いたけれど、お二人はもう到着していた。
ヘアメイク「アサミちゃん、こっちこっち~!」
私に気づいて手を振るヘアメイクさん。その向かいに、紹介されるジムさんらしき男性が座っていた。ピッタリした黒いTシャツを着ている。
遠目の後ろ姿だけでも、筋肉のこんもり感というかパンプアップ感がわかる。めっちゃ仕上がってる……なんだかすごい筋肉に、圧倒された気がした。
【前回はコチラ】
【40代編集長の婚活記#176】結婚できない40女が「やめる」と決めたこと
【続きは2020年1月1日(水)17時公開。新年早々をお楽しみに!】
40代編集長の婚活記177
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