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【医師監修】定期予防接種の種類・スケジュール・重要性とは?

目次

「BCG」「三種混合」「ポリオ」「風疹&麻疹」。今回は、4種の定期予防接種のスケジュールと、各予防接種の重要性を解説します。

この記事の監修ドクター

わだ小児科クリニック和田直樹先生 これまで30年余りの病院小児科での経験をいかしてお子様の健康と病気全般を扱うクリニックにしてまいりたいと思っています。また背の低い子供の診療も積極的に取り組んでいきたいと思っています。 わかりやすい説明をモットーに子供たちの頼れるかかりつけ医をめざしています。日々お母さんたちが抱いている疑問や悩みについても気軽にご相談ください。 http://www.wadaclinic.com/

予防接種の定期は何種類あるの?

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接種は義務?定期接種と任意接種

予防接種には、大別すると法律に基づいて市区町村が実施する「定期接種」と、希望者が希望で受ける「任意接種」があります。定期予防接種は、国が接種を勧めるもので予防接種法に基づく決められた期間内であれば無料です。定期予防接種以外は任意予防接種となり、原則有料ですが、自治体にもよりますが費用の一部が助成されたり、無料になったりすることもあります。例えば、富山県では任意接種の場合、子育て無料券として1万円分を全員に出しています。

また定期接種であっても、対象年齢以外で受ける場合は任意接種の扱いになり基本的に費用は自己負担になります。

定期予防接種1:BCG

BCGは、結核菌の感染を予防するためのワクチンです。乳幼児の予防接種で、その後の結核の発症を52~74%は抑えられ、重症化も64~78%は予防できると言われています。BCG​は原則としてツベルクリン反応検査が必要で1回の摂取で充分です。4歳以上では原則として不要ですが、生後5ヶ月から7ヶ月での接種が望ましいと思われます。

最近は赤ちゃんの結核は稀で流行している百日せきの予防のため四種混合(DPT-IPV)ワクチンを3回受けた後の生後5か月ごろに接種するのが最適です。 またその効果は10~15年は続くと考えられているため、万が一に備えてできるだけ早めに受けるようにしましょう。

定期予防接種2:三種混合

赤ちゃんを苦しめる百日咳は生後5ヶ月までの赤ちゃんは入院が必要になるほど重症化することもあります。子どもの病気と思われていた百日咳ですが、最近は大人での感染もあり1〜2週間と長引く咳には要注意です。今では三種混合(百日咳、ジフテリア、破傷風)ワクチンが普及し子どもでの大流行はめったにありませんが、このワクチンの効果は10年くらいで、そのため効果が減弱したり喪失した成人間で罹病してしまうのです。

百日咳は、家族から赤ちゃんにうつってしまう場合があり特に生後半年以内にかかると重症になりやすく、脳障害の後遺症を残したり命を落とすこともあります。予防はやはりワクチンが接種可能な生後3ヶ月に達したらできるだけ早く打つことが大切です。

定期予防接種3:ポリオ

ポリオとは、ポリオウイルスが経口感染で人から人へ感染し腸内で増殖して発症する感染症です。90〜95%は感染しても症状は出ませんがポリオウイルスが血液を通して脊髄などに侵入すると0.1%の割合で重症化して手足の麻痺を引き起こし、麻痺などの後遺症が残ってしまうことがあります。以前は「小児麻痺」と呼ばれていました。更に数十年後に突然、疲労、痛み、筋力低下などが出現することがあり、これはポストポリオ症候群(PPS)と呼ばれています。

また呼吸筋などが侵されると人工呼吸器が必要となります。予防はポリオワクチン、四種混合(DPT-IPV)ワクチン(いずれも定期接種・不活化ワクチン)でします。単独のポリオワクチン(IPV)は2012年9月に、四種混合ワクチンは2012年11月に導入されています。

定期予防接種4:風疹&麻疹

麻疹は、麻しんウイルスにより感染し、感染力もたいへん強く命にかかわる脳炎や肺炎などの合併症を起こすこともあります。風疹は、風疹ウイルスにより急性の発熱と発しんを起こします。妊娠初期の女性がかかると生まれつきの難聴、白内障(目のレンズの部分が白くにごって見えなくなる病気)、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風疹症候群(CRS)の子どもが生まれることがあります。

MRワクチンは、2回の予防接種が必要で1回で95%以上の子どもが免疫を獲得でき、また2回打つことで残り5%未満の子どもの免疫獲得や、1回目の免疫が弱くなった子どもの免疫強化が図れます。定期接種としてMRワクチンを受けられるのは、1歳以上2歳未満の間に1回目、5歳以上7歳未満(小学校入学前1年間=幼稚園・保育園の年長の期間)の間に2回目です。この時期を過ぎると定期接種ではなく任意接種になりますからご注意下さい。麻疹は1~2歳のときにかかりやすいので、1歳になったら出来るだけ早く1回目のワクチン接種を受けた方が良いと思います。

4種類の定期予防接種のスケジュールの組み方

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ワクチンデビューはいつ?

赤ちゃんのワクチン接種はいつから行うのがいいのでしょうか。皆さんは「ワクチンデビューは、生後2ヶ月の誕生日」という言葉を聞いたことがありますか。赤ちゃんは感染症に対する免疫が未発達な為、一度かかると重症化し易いのです。ワクチンで防げる病気(VPD)にかかり易い時期の前に、つまり生後2ヶ月からスケジュールを組んで予防接種を受ける必要があります。

できれば妊娠中から小児科を探しておき1ヶ月健診が終わったら小児科に伺えば2ヶ月目からスムーズに開始出来ます。生後2ヶ月で受ける予防接種には、「B型肝炎1」「ロタウイルス1」「ヒブ1」「小児用肺炎球菌1」などがあります。

0歳の定期予防接種スケジュール

0歳で受けるワクチンは6~7種類あり、全部で15回以上もあるため同時接種が基本です。具体的に、生後7カ月までに接種しておきたいワクチンは、B型肝炎、ロタ、ヒブ、肺炎球菌(プレベナー)、BCG,DPTーIPV(4種混合)の6種類、接種回数は15~16回になります。通常は1週間ですがロタやBCGは4週間は他の予防接種は出来ないので接種の間隔を考えてスケジュールを立てましょう。勿論生後2ヶ月になったら、必ずワクチン接種を開始しましょう。

1歳で打つ定期ワクチンの順番

1歳で打つ定期ワクチンの順番も大事になります。1歳で最初に受けたいのは、MR(麻しん風しん混合)ワクチン、次に麻しんでここ数年は大流行はありませんが重大なVPDですから受けましょう。また水痘(みずぼうそう)ワクチンとおたふくかぜワクチンも重要です。これらのワクチンは同時接種もできますので、かかりつけ医と相談してください。

さらにヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合ワクチンの追加接種も大切で、MR、水痘、おたふくかぜの3ワクチンの次に受けましょう。あるいは、MR、水痘、おたふくかぜ、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合の6つのワクチンを同時接種で受けることもできます。もし、ヒブ、小児用肺炎球菌ワクチンを1回も接種していない場合には急いで接種する必要があります。

定期の予防接種料金は無料になる?

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定期予防接種の費用について

定期予防接種の費用についてお話し致します。定期接種は、普通は公費(無料)で実施されます。ただし、定められた期間内に接種することが条件となっているので、忘れずに摂取することが重要です。もし法定の期限内でなければ有料になってしまうことがありますから注意が必要です。

任意接種の料金情報

任意予防接種の料金はほとんどの場合、全額自己負担です。定期接種のワクチンとは異なり、接種するかどうかは親の判断次第なので、受けるべきかどうか悩む方も多いでしょう。任意接種の費用は、ワクチンの種類や医療機関によって違いますが、何回か接種が必要なものもあるので、決して安い金額ではありません。しかし敢えて予防接種をしないで病気にかかれば結果として大きな家計の負担となっしまいかねません。もちろん、子どもの健康や命を守る意味でも、ぜひ受けさせた方がいいでしょう。

ワクチン代は医療費控除の対象外?

ワクチン代は医療費控除の対象外かと言う点についてお話し致します。ところで医療費控除とは、1月から12月までの1年間に支払った医療費が10万円(総所得金額200万円未満なら総所得金額等の5%)を超えたとき、確定申告をすることで所得税の一部を取り戻せる制度です。しかし0歳児のうちに任意で接種することが多いロタウイルスの予防接種代は医療費控除の対象外です。特にロタウイルスワクチンは1回1万円を超えることがありますが医療費控除にはなりません。おたふく風邪や水痘の予防接種代についても同様です。しかし医師の判断でインフルエンザの予防接種が医療費控除の対象となる場合があります。

まとめ

上記のように、医師から治療の一環として予防接種を薦められた場合は、医療費控除となる可能性がありますから注意してください。しかし、医療費控除になるかならないかに関わらず、必要な予防接種を受けさせるべきことはいうまでもありません。予防接種にもリスク(副作用)がある場合もありますが、予防接種をしないことによって病気にかかったり、病気が重症化してしまう方のリスクの方が危険とも言えるでしょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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