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「高円寺アパートメント」が誕生して6カ月。“ご近所さんとつながる賃貸住宅”での暮らしとは

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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「高円寺アパートメント」が誕生して6カ月。“ご近所さんとつながる賃貸住宅”での暮らしとは

個性豊かなカルチャーを育んできた高円寺で、まちの魅力をぎゅっと凝縮した賃貸住宅「高円寺アパートメント」が2017年4月に誕生しました。家をまちにひらき、ご近所さんに暮らしを“おすそわけ”する新しいライフスタイルとは?
コミュニティを育む「くらしのおすそわけ」というコンセプト

2017年4月。高円寺駅前のガード下を抜けた線路脇、元JRの社宅だった建物が、JR沿線のまちづくりのために、暮らしを楽しむ住人たちの集う賃貸住宅に生まれ変わりました。
一般的な住宅区画に加え、1Fにクラフトビール店やコーヒーショップなどテナント区画を併設。また「店舗兼住宅」「アトリエ兼住宅」という、住みながらショップを開いたり、クリエイターが自分の作品を制作・展示できるタイプの物件も用意され、まるで、それ自体がまちのような賃貸住宅です。

1階の店舗兼住宅エリアで「まめくらし研究所」の店長を務める宮田サラさんは、高円寺アパートメントの運営を担当する「まめくらし」の社員。「建物ができて完成ではなく、住んでからが賃貸住宅は始まり」という思いで高円寺アパートメントを設計デザインしたOpen Aから、まめくらしが委託を受け、オーナーであるJR東日本都市開発、管理を担うタイセイ・ハウジープロパティ、Open Aと協力しながら運営しています。そして、宮田さんは高円寺アパートメントの女将として、実際にここで暮らしながら、コミュニティを育てることに取り組んでいます。

【画像1】高円寺アパートメント・女将の宮田サラさん(写真撮影/hato)

【画像1】高円寺アパートメント・女将の宮田サラさん(写真撮影/hato)

「これまでにも賃貸住宅のコミュニティづくりに携わってきた経験上、自分も住みながら当事者としてかかわらないと、場をつくっていくことは難しいと感じていたので、引越すことはすぐに決めました。

『まめくらし研究所』のコンセプトは“くらしのおすそわけ”。例えば、かばんが手づくりできる人やおいしい梅干しがつくれる人など、いろいろな人たちが、暮らしのこだわりをちょっとずつおすそわけし合って、触れてもらうメディアのような場所です。モノではなく体験を売る場所なので、小売店ではなくギャラリーのような形にもこだわっています」(宮田さん)

【画像2】「くらしのおすそわけ」がコンセプト。まめくらし研究所(写真提供/まめくらし研究所)

【画像2】「くらしのおすそわけ」がコンセプト。まめくらし研究所(写真提供/まめくらし研究所)

住まいをまちにひらく「おひろめマルシェ」と「店舗兼住宅」

宮田さんが高円寺アパートメントの女将として暮らし始めて、まず企画したのが住人同士の交流イベント。他人だった住人同士が、顔を合わせて仲良くなる場をつくり、集まった住人さんとその後のイベントを一緒に企画していきたいという思いで開催したそう。

最初に開いたのは、各自がお茶碗とお箸と料理を一品持ち寄り、こだわりの鉄釜で炊いた白米を食べながら交流する「同じ釜の飯を食べようの会」。ご飯を食べて、共用の庭で使えるピクニックテーブルをDIYしたこのイベントには、住人全体の約4分の1の方が参加しました。

そして次に開催したのが、高円寺アパートメント全体をまちに対してひらく「おひろめマルシェ」。住人交流イベントで出会い、住人やまちの人とつながり、暮らしを楽しめる賃貸住宅をつくりたいという思いで意気投合した住人さんたちと一緒に企画しました。
当初は1Fテナントと、知り合いに声をかける程度を想定していましたが、ご近所のショップオーナーや雑貨を手づくりしている住人、ワークショップをやりたい人などあれよあれよと盛り上がり、最終的には14もの出店と約300人もの来場者で盛り上がりました。

【画像3】第1回にして大盛況となったおひろめマルシェ(写真提供/まめくらし研究所)

【画像3】第1回にして大盛況となったおひろめマルシェ(写真提供/まめくらし研究所)

「高円寺には、よそ者や新しいものを受け入れてくれる文化がある気がします。町内会の皆さんも協力的ですし、商店街の方も“どんなことをやっているのかな”と見に来てくれる。
“どんどん面白いことをやっていきましょう“という好奇心旺盛な方が多かったり、お祭りに誘ってくれたり。まちの楽しみ方を教えてくれる人がたくさんいるのが、高円寺の暮らしやすいところかもしれません」(宮田さん)

【画像4】おひろめマルシェの企画をはじめ同じ目線でコミュニティづくりに取り組む宮田さんと石井さんご夫妻(写真撮影/hato)

【画像4】おひろめマルシェの企画をはじめ同じ目線でコミュニティづくりに取り組む宮田さんと石井さんご夫妻(写真撮影/hato)

住まいに公共をもち込む、住まいをまちにひらく

宮田さんと一緒に「おひろめマルシェ」企画に携わったのは、同じく店舗兼住宅に入居した石井航さんと佳乃子さんのご夫妻。庭に面した1Fスペースには、航さんのお仕事である建築設計の事務所と、佳乃子さんの故郷である大分から取り寄せたセンスの良い雑貨の並ぶセレクトショップが併設されています。

でも実はこのスペースが、夜には家族のダイニング兼リビングに早変わり。「夕食のときには外からも様子が見えるので、上の階の住人さんが降りてきて一緒に食べることもあるんですよ」と笑います。

「これまでは “豊かな暮らし”を求めて、地方へ移住する人が多かった。でも東京から地方への移住はいろいろと制約がある人もいると思うんです。ここでの暮らしは、東京でも “住み方ひとつ変えれば、地方のような豊かな暮らしができる”という実験なんです。こうした場が賃貸で用意されているのは、新しいし、うれしいですよね」(石井航さん)

「二人ともシェアハウス暮らしが長かったので、シェアハウスを卒業して家族になっても、家族という枠にとらわれず、シェアハウスのようにいろんな人たちと一緒に暮らせる場所をつくりたいという思いがありました。こうした場をもつことで、新しいつながりが増えてきています。ご近所の方だけでなく、阿佐ヶ谷あたりから来てくれる方もいるんですよ」(石井佳乃子さん)

【画像5】まめくらし研究所(写真撮影/hato)

【画像5】まめくらし研究所(写真撮影/hato)

オープンして半年足らずで、充実したご近所コミュニティが育まれつつある「高円寺アパートメント」。それは、住む人たちが暮らしのこだわりをまちの人たちに“おすそわけ”することで、誰もが「自分にとって暮らしの豊かさって何だろう?」と考えるヒントを得られる、親密でありながら誰にでもひらかれた、心地よい場所でした。

現在すでに満室ですが、2017年10月28日には、高円寺4大まつりのひとつ「高円寺フェス」と同日に、マルシェの第二弾を開催予定だそう。興味のある方はぜひ、足を運んでみてくださいね。

●取材協力
・高円寺アパートメント
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SUUMO

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