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リフォームで水まわりをキレイに使いやすくすれば、暮らしはもっと快適で楽しくなる。そんなリフォームを限りある時間と予算の中で、効率的かつ賢く進めるために押さえておきたい3カ条を紹介しよう。
【その1】リフォーム事例を通じて“できること”を知る
最新の水まわり機器は機能性や清掃性に優れているので、機器を交換するだけでも暮らしは便利かつ快適になる。
例えば、一番手軽にできるのは、老朽化した機器を位置やサイズを変えずに新しいものに交換すること。費用の多くを占めるのは機器の代金なので、どんな機器を選ぶかが費用を左右する。さまざまなグレードの商品があるため、ショールームで実物を体感して選ぼう。また、オプション採用も影響するので、自分に必要なものをよく見極めたい。
ほかにも、造作で自分好みにリフォームする方法もある。好きな素材やデザインを採用できるのが造作の魅力だが、それだけに事前に費用を把握しづらい面がある。全ての希望を実現しようとすると、いつの間にか費用が膨らんでしまうことも。それを避けるためには、打ち合わせ段階で、費用も含めて十分検討を重ねることが大切。細かく見積もりを取り、必要に応じて修正してもらいながら進めよう。
さらに、プラスして間取りの変更を行うと、リフォーム後の暮らしの満足度をよりアップさせることが可能だ。たくさんの事例を見て、リフォームでどのようなことができるのかを知り、今の住まいの不満を解消するヒントにするとよいだろう。
【その2】先を見据えた計画を立てるどんなに小さなリフォームでも、それなりに手間も費用もかかるもの。気がつくと数年ごとにリフォームしている……という状況を避けるには、先を見据えた計画がとても重要になる。
例えば、水まわり設備は耐用年数が同じぐらいなので、同じ時期に故障しやすい。故障のたびにリフォームするのは、費用面でも手間の上でも大変。まだ使えるだろうと考えず、老朽化が気になる場所はまとめてリフォームした方が賢明だ。
【画像1】まとめてリフォームは費用も抑えられる上、荷物や家具の移動も一度に行える、使えない期間が一度で済むなどのメリットがある(イラスト/石山綾子)
リフォームした家にこの先も長く住むなら、 “後悔しないリフォーム”をしておくということも重視したい。欲しいオプション機器やパーツがあったら、この先長い期間使うことを考えれば小さな差額なので、少し予算を増やして入れておいた方が“入れておけばよかった”と後悔せずに済む。
【画像2】リフォーム時の出費は増えるが、長い期間使うことを考えると、欲しいモノは取り入れた方が満足度は高い(イラスト/石山綾子)
また、動線に不満があるのに、予算の都合で機器交換だけにすると、根本的な不満は解決していないため“間取りも変更しておくべきだった”と後々思うかもしれない。
さらに、5年後、10年後には今よりも身体が衰えている可能性を考慮することはとても大事。段差の解消やドアの開き方の変更は大がかりな工事になるので、先を見据えて実施しておくとよいだろう。
【画像3】この先長く住むことを考え、安全・快適に暮らせるように配慮しておくことは重要(イラスト/石山綾子)
【その3】リフォーム会社は比較して選ぶリフォーム会社選びは、プランと見積書の作成のために、リフォーム会社に「現場調査」を依頼することから始まる。現場調査では、リフォームしたい場所の状態をチェックしてもらい、住まいの不満やリフォームへの要望を伝えよう。
【画像4】現場調査当日は担当者が家に来て、リフォームする場所の下見やサイズ測定、したいリフォームの内容などを相談する(画像提供/ベター・デイズ)
現場調査の後、伝えた不満や要望を反映させたプランと見積書が提出される。
リフォーム経験者が会社選びで主な決め手としたのは「費用」「担当者」「提案力」の3つ。見積書の説明を受けるときには、費用の妥当性だけでなく、プラン内容、担当者の知識や話しやすさもチェックしたい。また、比較検討するために、2、3社にプラン提案と見積もりを依頼しよう。
【画像5】各社の担当者に同じ要望を伝えても、プラン内容や見積書の金額が違うことは多い。だからこそ、複数社から見積もりを取って比較することが大事になる(イラスト/石山綾子)
「費用」「担当者」「提案力」の3つのポイントを押さえた比較で、早めに会社を選ぶことが、スムーズかつ要望どおりのリフォームを実現するカギになりそうだ。
今回紹介した3カ条は、水まわりのリフォームをスムーズかつ満足できる仕上がりにするためにとても重要といえる。参考にしてリフォーム会社を決定したら、担当者の“プロの知恵”を借りることで、便利かつ快適な水まわり空間を手に入れよう!
構成・文/山南アオ・林直樹
●取材協力この記事のライター
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