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【医師監修】指さしをしないと問題あり?その段階と意味、発達との関係

目次

赤ちゃんが行う「指さし」は、とてもかわいいしぐさのひとつですが、じつは子供の発達においても大事な役割を果たしています。そんな指さしはいつ頃から始まるのか、指さしをしない場合はどうすればよいのかなどをご紹介します。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウイメンズホスピタル小児科勤務。小児科専門医

いつ始まる?どんな意味がある?赤ちゃんの指さし

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「指さし」は赤ちゃんが自分の興味を伝える手段

赤ちゃんが何かを指さして、声を出したり、訴えかけたり…そんな姿はとてもかわいらしいものです。赤ちゃんのそうしたしぐさは「指さし」と呼ばれる言葉を使わないコミュニケーション方法のひとつ。まだ十分に言葉が話せない時期に見られ、自分の要求や興味を指でさし示すことで伝えるのを目的としています。

赤ちゃんが指さしをしていたら、何を伝えたいと思っているのかをできるだけ読み取ってあげてください。そして、指さしに対するリアクションを具体的な言葉で返してあげましょう。もしも犬を指さしていたなら、「そうだね、ワンワンだね」「白い犬、かわいいね」などと語りかけてみましょう。大人からそうした反応があると、自分の思いが伝わったことで赤ちゃんは喜びを感じ、伝えることの意欲がわきます。また、大人からの語りかけを聞いて、新しい言葉も覚えていきます。

指さしが始まるのは1歳ごろから

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赤ちゃんが指さしを始めるのは、1歳過ぎくらいからといわれています[*1]。1歳6ヶ月健診の問診票にも「指さしをしますか?」という質問項目があり、子供の発達を確認するサインのひとつになっていることがうかがえます。

しかし冒頭でもお伝えしたように、指さしはまだ十分に言葉を話せない年齢の子供にとってのコミュニケーション方法で、それが頻繁に見られるのは限られた期間のこと。成長し、言葉で自分の思いを十分に伝えられるようになっていくと、指さしは減っていきます。

指さしにも段階がある

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「指さし」にも、じつはいくつかの段階があります。赤ちゃんの成長に伴い、下記のような発達段階を経ていくとされています[*2]。

●「興味」の指さし:伝えたい相手の有無に関わらず、子供が興味を抱いたものを指さす段階。月齢10~11ヶ月ごろに見られ始めます。 ●「要求」の指さし(Imperative pointing):自分が欲しいと思うものを取ってくれるよう相手に要求をするなど、要求を伝えることが目的の指さしをする段階。月齢10~14ヶ月ごろに見られます。 ●「叙述」の指さし(Declarative pointing):自分が気になったものを知らせ、相手にも見たり、共感したりすることを求める段階。「共感の指さし」とも呼ばれ、月齢12~18ヶ月ごろに見られます。 ●「応答」の指さし:コミュニケーションとしての指さしの役割が進み、相手からの質問に対して答える(応答する)かたちで行うようになります。月齢18ヶ月ごろが目安です。

これらの段階の中で、発達を測る上でもっとも重要とされるのが「叙述の指さし(共感の指さし)」です。1歳6ヶ月(18ヶ月)を目安に、自分⇔物⇔相手という “三つどもえ” の関係性が理解できていることや、自分の興味・関心を相手に伝えることを目的とした指さしができていることは、子供の社会性の発達において非常に重要だと考えられています。

指さしと子供の発達の関係は

わが子が指さしをしないのが心配な場合

指さしは赤ちゃんの成長過程で見られる一般的な行動ではありますが、中にはしない子も、もちろんいます。自分の子が指さしをしないと、親としては心配になりますが、子供の発達はとかく個人差が大きいものです。指をささなくても、興味のあるものを見つけたときにママの顔を見て訴えかけるなど、コミュニケーションをとろうとする様子があれば、心配する必要はないでしょう。

子供の伝えたいという気持ちを受け止め、それに応えてあげるというコミュニケーションを重ねていくことが大切です。

指さしを引き出す工夫

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指さしをしないことが気になる場合は、子供との日々の関わりの中で指さしを引き出すような工夫をしてみましょう。指さしを引き出しやすいとされる行動には下記のようなものがあります。

・子供の好きなおもちゃを使って一緒に遊ぶ ・子供が好きなおもちゃとそうでないおもちゃを両方見せて、どちらが欲しいのかを選ばせる ・遊びながら子供の真似をしたり、子供が真似をしたくなるような関わりをしたりしてみる ・子供が興味を示しているものがあれば一緒に指さしをして、顔を見ながら言葉をかけてみる

具体的な遊びでいうと「シャボン玉」などは、子供の興味を引き、指さしが引き出しやすいとも言われています。ほかにもお子さんが興味を持っているものや遊びがあれば、一緒にやってみるとよいでしょう。遊びの中で指さしが自然と出てくるようになるはずです。

気がかりなことがあれば専門家に相談を

乳幼児期は子供の発達の個人差が大きい時期ではありますが、そう言ってもわが子の発達が気になったり、月齢相応に感じられなかったりすることもあるでしょう。そのように、子供の発達に気がかりがある場合は専門家に相談してみてください。

かかりつけの小児科医に相談するほか、お住まいの自治体の保健所・児童相談所・療育センターなどが、子供の発達に関する身近な専門機関となります。個人差があることを踏まえながら、子供一人一人にあった子育てのアドバイスがもらえるはずです。一人で心配を抱え込まず、適切なアドバイスを受けながら育児をしていきましょう。

まとめ

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指さしのようにコミュニケーションをはかるためのしぐさは、赤ちゃんが周囲の人と関わる中で自然と身についていくことが多いといわれます。指さしを通じて発せられる、赤ちゃんの「伝えたい気持ち」を受け止め、周囲の人もそれに反応してあげることで、思いが伝わることの喜びや言葉の発達が促されます。発達で気になることあったならば、一人で思い悩まず、専門家に相談しましょう。

(文:山本尚恵/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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