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体験レポ! 賃貸住宅で、IoTの恩恵を受けられる毎日がもう目の前にやってきた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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体験レポ! 賃貸住宅で、IoTの恩恵を受けられる毎日がもう目の前にやってきた

家電や設備がインターネットにつながることで、暮らしが快適になる。それがIoT(インターネット・オブ・シングス)だが、現状はまだ一般家庭に普及する段階ではなく、もう少し先の話……。そう思っていたら、年内には一般の賃貸住宅向けに導入が始まるという。しかも今後もさらに増えていきそうだ。今回は、さまざまなIoT機器の開発・製造・販売を行うロボットホームのモデルルームで、IoT化された賃貸住宅の暮らしを体験するとともに、将来の可能性を探った。
スマホでドアを解錠、来訪者の顔は専用タブレットで確認

東京都・中野区にある、賃貸のワンルームアパートの一室。玄関ドアに備えられた「スマートロック」はスマホや交通系のICカードをかざせば解錠する。中に入ってドアを閉めるとロックは自動的に施錠。

【画像1】スマートロック。スマートフォンなどの端末からBluetooth、Suicaなど交通系ICカード、テンキー操作、従来どおりの物理的な鍵といった4つの方法で解錠できる。不正に解錠しようとすると警報音が鳴る(写真提供/ロボットホーム)

【画像1】スマートロック。スマートフォンなどの端末からBluetooth、Suicaなど交通系ICカード、テンキー操作、従来どおりの物理的な鍵といった4つの方法で解錠できる。不正に解錠しようとすると警報音が鳴る(写真提供/ロボットホーム)

ベッドの上に置いてある専用タブレット「セントラルコントローラー」を手に取り、照明やエアコン、テレビのアイコンを次々にタップ。Bluetooth通信で部屋に明かりがともり、室内に設置された「ネイチャーセンサーリモートコントローラー」を経由して、涼しい風が吹いて、テレビの中のタレントの声が響き渡る。

【画像2】セントラルコントローラー。IoTでつながった家電を操作できるほか、水漏れなどのトラブルや退去時の連絡といった管理会社とのやりとりをチャットで行える(写真提供/ロボットホーム)

【画像2】セントラルコントローラー。IoTでつながった家電を操作できるほか、水漏れなどのトラブルや退去時の連絡といった管理会社とのやりとりをチャットで行える(写真提供/ロボットホーム)

タブレットには管理会社から火災報知器の点検日のお知らせメールが届いていた。自分の都合のよい日時を返信する。

すると玄関ドアの外に設置されている「ドアホン」ごしにいる来訪者の映像がタブレットに現れる。タブレットをタップしてドアを解錠してあげる……と、われわれが取材して体験したIoT賃貸住宅の暮らしを、部屋に入った際の行動に沿って紹介するとこうなる。

上記では部屋の中の話だが、部屋の外にいてもIoT化の恩恵を受けられる。例えば「ウインドウセキュリティ」は留守中に窓が開けられたり、窓の揺れを感じたりすると、すぐにスマホに通知が届く。また外出先から照明やエアコンの操作ができるので、「あ、消し忘れた!」というときは外から照明を消したり、「今日は寒いから今のうちに部屋を温めておこう」とエアコンを作動させておいたり、なんてことができる。

【画像3】ウインドウセキュリティ。専用タブレット「セントラルコントローラー」で設定しておくと、窓の開閉や揺れを検知した際に入居者のスマホに連絡がいく(写真提供/ロボットホーム)

【画像3】ウインドウセキュリティ。専用タブレット「セントラルコントローラー」で設定しておくと、窓の開閉や揺れを検知した際に入居者のスマホに連絡がいく(写真提供/ロボットホーム)

2018年にはIoT賃貸住宅が約1万戸に?

「IoTで暮らしがどう快適になるのかは分かったけれど、どうせ体験できるのはまだだいぶ先でしょ?」なんて思う人もいるかもしれないが、こんな暮らしがあたりまえになる日もそう遠くはなさそうだ。

「2017年末には賃貸住宅キットを備えた賃貸住宅として一般の方に提供され始めます。2018年には1万戸への普及を目指しています」とロボットホーム取締役・吉村直也さん。賃貸住宅キットとは上記の「ウインドウセキュリティ」「セントラルコントローラー」「ネイチャーセンサーリモートコントローラー」の3点を基本としたIoT設備だ。

「賃貸オーナーが望めば先ほどの『スマートロック』や『スマートライト』、『ドアホン』もオプションで備えつけることができます」とのこと。

ちなみに基本3点セットで5万円(税別)だが、例えばロボットホームの親会社であるインベスターズクラウドが提供するIoTアパートは、基本セット3点+「スマートロック」「スマートライト」の5点が標準設備となり、1室当たり17万5000円(税別)で提供可能だという。もちろんこの費用は賃貸オーナーが払うので、入居者には直接関係はないが、「これで入居希望者が増えるならば」と積極的に導入する賃貸オーナーが増えれば、IoT賃貸住宅に住める人がもっと増えるということなのだ。

IoT化によるメリットが入居後も増えていく

住んだ後の入居者へのサービスも今後さらに拡充される予定で、これも入居を希望する人を増やす、つまりIoT賃貸住宅を増やす可能性がある。

「現状で専用タブレットの『セントラルコントローラー』は、管理会社とのやりとりをチャットやメールでできますが、今後は外部企業のサービスを利用できるようにすることも検討しています」(吉村さん)

例えば宅配の飲食店やクリーニング、ショッピング、さらにカーシェアリングやレンタカーといったサービスを専用タブレットの「セントラルコントローラー」ですべて完結できるようにする、という具合だ。これならいちいち各社のHPやアプリを探す必要がなくなる。しかもこうしたアップデートは、入居者ではなく、ロボットホーム社にて行う予定のようだ。

またエアコンやテレビなど、家電をコントロールする「ネイチャーセンサーリモートコントローラー」は「現状テレビが13メーカー、エアコンは10メーカーに対応していますが、今後も増やしていく予定です」と吉村さん。つまり、部屋に備える家電を限定されることはほとんどない。

【画像4】ネイチャーセンサーリモートコントローラー。入居中に家電を買い替えた場合でも、これで動かせるように簡単にセッティングできる(写真提供/ロボットホーム)

【画像4】ネイチャーセンサーリモートコントローラー。入居中に家電を買い替えた場合でも、これで動かせるように簡単にセッティングできる(写真提供/ロボットホーム)

世の中のIoT化は今後ますます進んでいくのは確実だろう。当然今よりもっと便利な家電やサービスが登場してもおかしくないが、この賃貸住宅キットでは入居後でもそうした新しい家電やサービスに対応しやすいため、入居者が後でガッカリするなんて心配もなさそうだ。

先述のとおり、近い将来IoTの恩恵を賃貸住宅で受けられる人が多くなる。入居後も、IoTのサービスが拡充される予定だ。そんなIoT賃貸住宅が今後さらに増えていく可能性もある。いずれ賃貸住宅の検索サイトでも、「バス・トイレ別」や「築3年以内」といった検索条件に「IoT」が加わるかもしれない。それも、思いのほか、早く。

●取材協力
・ロボットホーム
・インベスターズクラウド 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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