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【医師監修】赤ちゃん・子供が麻疹に感染? 症状や発疹の対処法とは

目次

私たちに身近な病気である麻疹(はしか)。今回は、赤ちゃん・子供が感染した場合の、症状ほか、対処法などをご紹介します。

この記事の監修ドクター

秋葉原スキンクリニック副院長矢田佳子先生 東京女子医科大学出身。東京女子医科大学病院、都内や地元の皮膚科勤務を経て、2007年4月より、秋葉原スキンクリニック勤務。

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会所属

https://www.akihabara-skin.com/

赤ちゃんがはしかに感染!どんな症状が出る?

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原因ウイルスは?

麻疹は麻疹ウイルスにより引き起こされる全身感染症です。感染後10~12日間の潜伏期を経て、高熱、咳、鼻水、目の充血などの風邪に似た症状が出現し、その後発疹が出ます。感染力は極めて強く、不顕性感染(感染しても症状を起こさないこと)は少なく、抗体がなければ95%以上の人が発症します。お母さんからの免疫がなくなる生後6か月くらいから3歳くらいまでが好発年齢ですが、ワクチンを打っていない場合は大きくなってから発症することもあります。

はしかにかかった赤ちゃんに出る症状

<カタル期>2-4日間 感染後は10~12日の潜伏期を経て、38~39 ℃の高熱が2~4日間続き、倦怠感(小児では不機嫌)、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみ、のどの痛みなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やになど)が現れ、次第に悪化します。乳幼児では下痢や腹痛を伴う場合もあります。この時期にはまだ発疹が出ていないため確定診断が難しいのですが、発疹出現の1~2 日前に、頬の粘膜に1mm くらいの白色斑点(コプリック斑)が出現し、これははしかに特徴的なため、診断に有用です。

また、口の中の粘膜は赤くなり、上の部分に粘膜疹がみられることもあります。コプリック斑は発疹が出ると2日ほどで消えてしまうので、時期を逃すと見つけられない場合もあります。 この時期が最も感染力が強いため、注意が必要です。

<発疹期>3-5日間 その後一時的に熱が下がりますが、半日くらいして再び39~40℃の高熱が見られるようになり(二峰性発熱)、特有の発疹が、耳の後ろや顔から出現し、体や腕に拡がり、2日後くらいには四肢へと拡大します。発疹は、はじめ鮮紅色で、徐々に融合して不整形な斑状の紅斑となります。発疹は徐々に暗赤色調となり、出現した順序に従って褐色調になってきます。

<回復期>3-4日間 発疹出現後3~4日間発熱が続き、その後解熱します。そのころには上気道炎症状や結膜炎症状もおさまり、元気が出てきます。発疹部分は褐色調の色素沈着がしばらく残り、細かいカサカサを伴うこともあります。症状は、合併症がなければ7~10日後で回復します。

感染ルートをチェック

麻疹ウイルスの特徴は、感染力の強さのほか、感染ルートの多様性があります。飛沫感染、空気感染、接触感染と、複数の感染経路があるために、人から人への感染の機会も増えるのです。感染者と同じ部屋で数時間一緒に過ごしただけでも発症する可能性があります。

合併症で赤ちゃんが亡くなる危険性も?予防接種は必須

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はしかの合併症

⑴肺炎 肺炎のタイプは、ウイルス性、細菌性(二次性)、巨細胞性の3種類があります。麻疹の二大死因は肺炎と脳炎であり、特に乳児では肺炎の合併に注意が必要です。

⑵中耳炎 はしかの約7%に合併し、細菌の二次感染によるものです。

⑶クループ症候群 のどの声帯周辺(喉頭)が、ウイルスや細菌感染により炎症を起こすもので、小児(特に乳幼児)によく見られます。犬が吠える声に似た咳(ケンケンやコンコンといった咳)をするのが特徴です。また、息を吸うときに喘鳴(ヒューヒュー音)がしたり、更に悪化すると呼吸困難に陥ったりします。

⑷脳炎(中枢神経系合併症) 1000例に0.5~1例の割合で脳炎を合併し、思春期以降のはしかによる死因としては肺炎よりも多くなっています。発疹出現後2~6日ころに発症することが多く、麻疹の重症度とは無関係に発症します。約25%に中枢神経系の後遺症(精神発達遅滞、痙攣、行動異常、麻痺など)を残し、致命率は約15%にも及びます。

⑸心筋炎・心外膜炎 はしかの経過中、約半数に心電図異常が見られると言われていますが、一時的なもので、重い合併症になることはまれです。

⑹亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis :SSPE) はしかにかかった後にみられることのある重篤な合併症ですが、発症は非常にまれです。潜伏期間は4~8年で、6~10歳頃に発症することが多いと言われています。2歳未満ではしかにかかると発症のリスクが上がり、男子の方が女子よりも2~3倍多いことが知られています。

長い潜伏期間の後に、知能障害、運動障害、痙攣などの中枢神経症状が徐々に進行し、1-2年で死亡することが多く、予後が非常に悪い合併症です。麻疹ウイルスの中枢神経への持続感染が原因とされていますが、本態はいまだ不明です。

予防接種でしか子供を守れない

はしかは、上記のように合併症が多く、亡くなる可能性もある病気です。麻疹ウイルスに対する抗ウイルス薬は、残念ながら今のところはありません。従って、ワクチンの接種により発症そのものを防ぐことが最も大切です。接種時期は、1歳児(第1期)、小学校入学前1年間(第2期)の2回で、2回の接種により発症を予防できます。

妊娠中のママがはしかに感染すると・・・

一般的に、はしかは、子供よりも大人の方が重症化しやすいと言われています。妊娠中は普段よりも抵抗力が低下しますから、さらに注意が必要です。妊婦が感染した場合、赤ちゃんに先天性奇形が現れることは少ないと言われていますが、流産や早産の確率が高まることがありますので、注意してください。

薬で治る?子供(赤ちゃん)のはしか治療方法

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症状に気づいたら子供を病院に!

はしかを疑う症状が見られたら、すぐに病院(小児科)を受診しましょう。

はしかに感染すると、10日前後で高熱、咳、鼻水、目の充血などの風邪に似た症状が出現し、2~4日程度続きます。多くの場合、頬の粘膜にコプリック斑と呼ばれる白色斑点が出現しますので、はしかを疑うときは、口の中をチェックするようにしましょう。ただ、コプリック斑は出ている期間が短いため、時期を逃すと見つけられない場合もあります。発熱してから数日で発疹が出てきます。遅くとも、発疹が見られた時点では病院を受診するようにしましょう。

ただ、はしかの感染力は強いため、病院で他のお子さんにうつしてしまう可能性もあります。病院に行く際は、はしかが疑われることを事前に伝えてから受診するのが望ましいと思います。

はしかに効く薬はあるの?

現時点では、発症したはしかに特異的な抗ウイルス薬はないため、対症療法が基本となります。カタル期の症状には、水分補給や解熱剤などの投与を行い、また中耳炎や肺炎などの細菌感染があれば、抗菌剤の投与をします。

はしか患者との接触後、3日(72時間)以内であればワクチン接種を、4~6日以内であればγ-グロブリンの投与をすることで、発症の予防や症状を軽くすますことができる可能性はありますが、いずれもかかりつけ医に相談し、医師の指示に従うようにしましょう。また、解熱後3日過ぎるまでは、登園や登校は控えてください。

まとめ

「はしかにかかってもワクチンやγ-グロブリンで発症を予防できる」というのは安易な考えです。はしかは、発症する前の2回のワクチン接種が一番の予防・治療と言えます。はしかに限らず、必要な時に必要なワクチン接種を行うことは、乳幼児の健康に欠かせませんね。

(*)https://www.niid.go.jp/niid/ja/qanda.html#Q1-02


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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