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赤ちゃんがけいれんするときは危険!? 原因・症状と対処方法

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目次

何の前触れもなく、突然赤ちゃんが口から泡を吹いたり、身体を震わせて“けいれん”を起こしてしまうと、どんなママでも冷静さを失ってパニックになってしまうかもしれません。赤ちゃんのけいれんは、およそ10人に1人はなるといわれて、誰しも起こりうる可能性が高いものです。今回はけいれんの症状・原因・対処方法をまとめてみました。

この記事の監修ドクター

おひさまこどもクリニック金髙太一先生 十条駅すぐ。小児科専門医。3児の父。感染症、アレルギーが得意です。HPも自信作です、ご覧下さい。 http://ohisamakodomo.com/

赤ちゃんのけいれんとは?

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身体のあらゆる機能が未発達な赤ちゃんは、大人に比べるとけいれんを起こしやすいといわれています。その理由としては、赤ちゃんは、脳の中でも多くの神経細胞が集まっている中枢神経が完全ではないため、外部からの刺激に対して過剰に反応し、それにより筋肉への伝達が乱れ、勝手に筋肉が収縮してけいれんを引き起こしてしまうと考えられています。

月齢が進むにつれ、けいれんが起こる確率は低くなりますが、けいれんの原因が脳の中枢神経の過剰反応によるものではなく、他の原因である場合は、月齢には関係なくけいれんを起こす可能性があります。

赤ちゃんがけいれんを起こしたときの症状6つ

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けいれんが起こると、主に全身硬直、震え、意識を失うといったような症状が出ると言われていますが、全身がけいれんしたり、一部分だけがけいれんするなど、その症状の出方には個人差があり、その症状の種類は実に様々です。

①強直性けいれん(強直発作)

身体が硬直し、腕や足が棒のように突っ張るのが特徴で、まるで身体全体が一つの塊になって、身動きを取ることができません。

②間代性けいれん

一定のリズムで筋肉が突っ張ったり、緩くなったりを繰り返して、筋肉が“ピクピク”したり、“ガクガク”と震えたり、手足を“バタバタ”とするような動きをします。

③強直・間代性けいれん(大発作)

初めは強直性けいれんの症状が出て、数十秒ほど経った後に間代性けいれんの症状が出ます。

④ミオクローヌス発作

身体に電気が走ったかのように筋肉が急速に収縮し、身体全体もしくは一部分の筋肉が不規則的に“ビクッ”と動きます。生理的な現象として、眠りにつく際に起こる「入眠時ミオクローヌス」もあります。

⑤欠神(けっしん)発作

・身体の動きが一瞬固まってしまう ・数十秒けいれんが起きる ・瞬きが多い ・ほんのわずかの間意識が無くなる ・放心状態になる

⑥けいれん重積(じゅうせき)

・30分以上けいれんが続く ・短時間に何度もけいれんを繰り返す ・意識が回復しない ・頻脈 ・目の真ん中にある黒い部分の瞳孔が過度に開いてしまう「散瞳」や光に対して瞳孔が小さくなる「対光反射」が見られないなどの瞳孔異常がある

赤ちゃんがけいれんを起こす原因

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けいれんが起こってしまう原因は、主に脳の神経細胞の過剰反応であるといわれていますが、それ以外にも血液や筋肉に原因があるなど、けいれんの種類によって様々な原因が考えられます。

熱性けいれん

様々な種類の中でも、赤ちゃんのけいれんで最も多いのが「熱性けいれん」です。38度以上の高熱を出した時に起こりやすく、全身の震えだけではなく、意識を失ってしまう場合もあります。突発性発疹、インフルエンザなどの感染症が引き金となって併発することが多いです。けいれんの症状はほとんどが5分以内、長くて15分くらいでは治まり、女の子よりも男の子の方が発症しやすいと考えられています。

生まれてから28日までの新生児は、熱性けいれんを起こすことはほとんどなく、生後6ヶ月から5歳までの乳幼児に起こりやすいといわれています。脳の神経細胞の発達に伴い、6歳以降になるとほとんどけいれんは起こらなくなります。

月齢が低いほど再発する可能性が高く、1歳未満でけいれんを起こした場合や家族に熱性けいれんになった人がいると50%という高い確率で再び熱性けいれんを起こす可能性があります。

熱性けいれんには、「単純型」と「複雑型」があります。熱性けいれんの大半は単純型である場合が多く、単純型は一時的なものなのでほとんどが心配ありません。しかし、複雑型は発作を繰り返すことが多く、急性脳症などの脳の神経異常が原因の場合もあるので、早急に検査する必要があります。

新生児けいれん

「新生児けいれん」はその名の通り新生児のけいれんで、およそ0.2~0.4%の確率で発症するといわれ、生後1週間といった早い時期に起こることが多く、身体の発達や発育が充分だとされる妊娠37週から41週の正産期に生まれた赤ちゃんに比べると、早産や低体重で生まれた赤ちゃんに起こりやすいと考えられています。

新生児けいれんの原因ははっきりしたものはまだ解明されていませんが、現在の所以下のようなものが原因だと考えられています。

・高熱 ・睡眠不足 ・遺伝によるもの ・“頭蓋内出血“や“脳損傷”などの脳の病気 ・“低血糖”や“低マグネシウム血症“といった先天的な代謝の異常 ・“髄膜炎”や“脳炎”などの感染症 ・胎児の時に受けた薬の影響によるもの

泣き入りけいれん

大泣きしたり、かんしゃくを起こした時に一時的に呼吸が止まったり、皮膚が青紫になったり、顔色が悪くなったりする「泣き入りけいれん」もあります。生後6ヶ月から3歳くらいまでの乳幼児のおよそ4~5%に見られます。主に激しく泣くことによって、脳が一過性無酸素状態に陥ってしまうことが原因で引き起こされ、それ以外にもかんしゃくが強かったり、怖がりだったり、ナイーブだったりと子供の性格から影響を受けて起こる場合もあります。

てんかん

てんかんは100人に1人に起こるといわれ、主に大脳の神経細胞が過剰に興奮したことによって引き起こされる脳の病気です。大脳のどこが興奮したかによって症状の出方は異なってきます。原因不明の「特発性てんかん」、脳の欠陥による「症候性てんかん」、原因が推定できるが特定することができない「潜因性てんかん」があります。小児に起こるてんかんの多くは、潜因性てんかんと特発性てんかんです。てんかんによる発作は繰り返すことが多く、遺伝によるものである場合もあります。

けいれんしたときの対処方法6つ

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赤ちゃんがけいれんを起こした時に、最も大切なのはいかにパパやママが冷静になれるかどうかです。突然の我が子の変化に慌ててしまうかもしれませんが、まずは落ちついて赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。けいれんが起こった時、赤ちゃんの症状や出方がどんなものであったかどうかが診察の際の目安となります。以下に挙げるような対処方法を取って、病院に行くことになった場合は、その時の様子をきちんと医師に伝えるようにしましょう。

①赤ちゃんを横向きに寝かせる

万が一嘔吐した時に、嘔吐したものが喉に詰まらないようにします。

②時間を測る

けいれんが始まってから、けいれんが治まって意識が戻るまでのけいれんが続いた時間を測ります。

③赤ちゃんの衣服をゆるめる

首の周りなどが衣服の襟などで締め付けられたり、熱が身体にこもってしまわないように衣服のボタンなどを緩めます。

④周りの物を片付ける

けいれんが起きると非常に激しく動いてしまうこともあるため、赤ちゃんの周囲に物があるとぶつかって怪我をしてしまうこともあります。もしもけいれんが起こってしまった場合は、赤ちゃんの周囲に置いてあるものは片付けるようにしましょう。

⑤どういった症状が出ているかを観察する

けいれんが身体の左右対称に起こっているか、もしくは片一方だけけいれんしているか、けいれんを繰り返しているか、頭やうなじが硬直していないかなど、どういった症状なのかをよく観察します。

⑥熱を測る

けいれんが治まってから熱が何度あるか測ります。3熱が38度以上の場合は熱性けいれんである可能性があります。

早めに受診した方がいいけいれん

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けいれんのほとんどは、すぐに命に関わるようなものではないといわれています。一時的に治まるものが多いのですが、何らかの病気や後遺症が残ってしまうけいれんもあります。

発作が5分以上続いたり、けいれんの動きが左右対称ではない、意識が戻らずぐったりしている、顔色が悪い場合は緊急性を要するので救急車を呼んでもいいでしょう。

赤ちゃんがけいれんを起こしまったらまずは落ちついて、赤ちゃんの様子を見ましょう。けいれんが治まって、その後本人がケロッとしていたのならばひとまず安心です。しかし、5分以上けいれんが続いたり、意識がなかったり、嘔吐があったりしたら迷わず病院へ行くようにしましょう。

もしも夜などにけいれんが起きてしまって、病院へ連れていこうかどうか判断できない時は、小児科医師や看護師さんに直接電話で相談できる「小児救急電話相談」【♯8000】に電話してみましょう。

けいれんが起こった時にしてはいけないこと

突然のけいれんで、赤ちゃんをなんとかしてあげたいと色々やってしまうかもしれませんが、以下に挙げるものに関しては、けいれんを悪化させてしまう恐れがあるので、しないようにしましょう。

・赤ちゃんの身体をゆさぶったりしない ・大声で呼びかけたりしない ・指や割り箸、タオルなど物を口の中に入れない ・意識を取り戻そうとして顔を叩いたりしない ・赤ちゃんを抱っこする ・布団を赤ちゃんにかける ・けいれん後すぐに水分補給をしない

まとめ

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ついさっきまで元気だと思っていた赤ちゃんが突然身体を震わせたり、白目をむいたり、口から泡を吹いてしまったら、ママのみならずパパも気が動転して、とっさにどうしていいのか分からず、オロオロなんてことになりかねません。そうならないためにも、けいれんに対する情報をきちんと知っておくことが大切です。事前にけいれんの情報を知っておくことで、いきなりけいれんが起きてしまった赤ちゃんを目の当たりにしても、適切な対応が出来ることでしょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2016年12月15日

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