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【医師取材】気管支炎の主な症状と原因・治療・予防方法

目次

慢性化したり、命に危険が及ぶこともある気管支炎。今回は気管支炎にならないための予防方法をはじめ、その症状や原因、治療方法についても詳しくご紹介します。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

気管支炎とはどんな病気!?

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気管支炎とは

気管支炎は、炎症が下気道(末梢の気管支)にまで及んでいるときの病名で「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」2種類が存在します。なお、上気道に炎症(感染)が出ている場合には、一般的な風邪と呼ばれます。

急性気管支炎とは

風邪をひいたときに発症するなど、風邪などのウイルス感染がきっかけとなって発症するのが「急性気管支炎」です。長くても数週間程度で治りますが、赤ちゃんの場合にはよく注意して見てあげる必要があります。食欲がなかったり、顔色が悪かったり、普段とは違う呼吸音になっていたり…というときには、医師の診察をおすすめします。

慢性気管支炎とは

慢性気管支炎は、その名の通り気管支炎が慢性化した状態を指します。短くても数週間、長ければ数ヶ月以上、痰やせきに悩まされることになるでしょう。気管支が慢性的に腫れていることにより、喘息音(ゼーゼーなど)の特徴的な呼吸音が出ることも珍しくありません。患者さんのQOLを低下させる恐れもあるため、決して放置しないようにすべき症状と言えるでしょう。

気管支炎の症状とは

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気管支炎の症状

気管支炎の主な症状は「咳や痰」ですが、頸や背中の痛みやこわばり、肩こり、手足の筋肉痛や関節痛、時には下痢や嘔吐を伴うこともあります。以下に、急性気管支炎、慢性気管支炎それぞれの症状をご紹介します。

【急性気管支炎】 ・咳や痰 ・首や背中のこわばり/痛み ・肩こり ・手足の筋肉痛や関節痛 ・食欲不振 ・吐き気 ・全身の倦怠感 ・下痢 ・発熱 ・胸の不快感

【慢性気管支炎】 ・咳や痰 ・呼吸が苦しい ・皮膚や粘膜が青色/紫色に変わる(*チアノーゼと呼ばれます)

慢性気管支炎の場合、1回につき症状が数週間から数ヶ月も継続します。トータルでは、このような症状が数年も継続します。

症状が悪化すると

気管支炎が悪化して重症化すると生命に危険が出ることもあります。特に免疫力の弱い赤ちゃんや高齢者には注意が必要です。気管支炎から肺炎に移行したり、また同時に気管支炎と肺炎が併発することもありますから慎重な対応が大切です。特に冬場に多いインフルエンザの時期には急激な発症で高熱、咳、咽頭痛など伴いを短期間で悪化することもありまますから、早期に適切な診断、治療が必要です。しかし中には予想を上回る速度で病状が急速に進行する場合もあります。

代表的なものがインフルエンザ肺炎ですが、これはインフルエンザウィルスそのもので起こる場合と二次的に細菌性で起きる場合があります。肺炎にかかると高熱、脱水、激しい咳、呼吸困難、胸痛、衰弱などをきたし危険な状態に陥り易く後遺症が出たり、死亡することもあります。

風邪と間違える人が多い

気管支炎は、症状によっては単なる風邪と間違えてしまう人が多いのです。実際に、気管支炎は風邪の延長で起きることが多いため、特に急性気管支炎とも呼ばれ、風邪と同様の症状が出ていることも珍しくありません。気管支炎と他の病気を見分けるポイントとしては、以下のような咳や痰以外の症状に注目すると良いでしょう。

・高熱が出る(微熱が続く時も注意) ・疲れが取れない ・息切れする

咳や痰についても、それが長引いたり、胸の痛みを伴うようなときには注意が必要です。あくまでも可能性ですが、肺結核、胸膜炎、肺がん、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの恐れもあるため、重大な病気の初期症状を「ただの風邪」と間違えないように注意しましょう。

気管支炎の原因とは

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ウィルスによる原因が大半

気管支炎の原因として、細菌が原因になることはありません。それよりも、ウィルスが原因になることが頭的に多く、ウィルス以外には性感染症として有名なクラミジアや、マイコプラズマが原因となります。以下、気管支炎の原因となるウィルス(特に成人の急性気管支炎の原因となるウィルス)をご紹介します。

・ライノウイルス ・アデノウイルス ・インフルエンザ ・パラインフルエンザ

喫煙や空気の悪い空間が原因の場合

慢性気管支炎の主な原因の中には「身体的要因」と「環境的要因」があります。 空気の悪い場所では気管支炎になりやすく、また気管支炎が悪化しやすくなることは想像できるでしょう。これは慢性気管支炎における「環境的要因」です。

特に、ご家族や身内の中に喫煙をする人がいたり、あるいはご自身が喫煙者の場合にはよく注意した方が良いでしょう。分煙を徹底してもらうか、(ご自身が喫煙者の場合には)禁煙することがおすすめです。気管支炎の再発防止を考えると、思い切ってタバコをやめてしまうことがベターです。

気管支炎自体はうつらないが、、

気管支炎そのものはうつりませんが、風邪などの感染症はうつります。感染症にかかった時に併発したり、あるいはそのあとで起こりやすいので、よく気をつけるようにしましょう。風邪をひきやすい人、疲労などで免疫力が落ちている人は、風邪やインフルエンザの流行期などには特に注意するようにします。手洗いうがいを徹底したり、外出時にマスクを着用したり、早めに予防接種をするなど心がけてください。

気管支炎の予防方法とは

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主に風邪予防と同じ

気管支炎の予防方法は何も特別なことではなく、風邪を引かない様にするための予防と同じです。主に、手洗い、うがい、マスクの着用などが必要になります。

禁煙又は受動喫煙を避ける

すでにご説明したように、タバコの煙は部屋の空気を汚染します。喫煙者と一緒に生活していると、受動喫煙によって慢性気管支炎になる恐れもあります。換気するだけでは不十分ですので、はじめからしっかり分煙してもらうようにしましょう。乳幼児のいるご家庭では、パパ・ママが喫煙をやめられるとなお安心です。

風邪をひかない為に予防接種を受ける

気管支炎の予防という観点ももちろんですが、インフルエンザなどにかかると、学校や仕事を長期間休まなければならず、体の消耗も激しいです。合併症によって命に危険が及ぶ可能性もゼロでは無いため、きちんと予防接種しておくことをおすすめします。

気管支炎にかかってしまったら

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まずは病院で診断

気管支炎になった恐れがある場合には、病院を受診し、検査を受けるようにしましょう。特に発熱が続く場合は肺炎となっている可能性もあるため放置するのは危険です。具体的な科としては、内科、呼吸器科などへいってください。

処方される薬の種類とは

気管支炎の原因によっても、処方薬が異なります。

まず病原菌が原因の場合には、抗菌薬(抗生物質)が処方されます。結核菌、あるいは非結核菌性抗酸菌症については、それぞれに最適な薬を出します。数種類の薬を組み合わせることも珍しくありません。一方、ウィルス感染症が原因の気管支炎については、対症療法が中心となります。つまり、ウィルスそのものに効く薬は基本的にはありません。

市販薬や漢方は慎重に

「風邪に効く」という市販薬や漢方はたくさん存在します。家にこのような薬を常備している場合もあるかと思いますが「薬なら何でも良い」と考えて飲んでしまうことは避けるべきです。抗生物質も安易に飲み続けるとかえって耐性菌を生み出して、他の病気で本当に必要な時に「抗生物質が効かない」ということにもなりかねません。薬によっては、逆効果となる恐れもあるため、病院で診察を受けて、適切な薬を処方してもらうようにしてください。

自然治癒で治る場合も

軽度の風邪、気管支炎であれば、自然治癒で治ることももちろんあります。特に、ウィルスが原因の場合には対症療法となりますから、出来る限り安静にすることが重要です。ただし、自然治癒が可能かどうかは自己判断しないでください。薬を飲むべきシチュエーションで、きちんと飲まなかったために肺炎になってしまったり、家族に風邪をうつしてしまう…という心配もありますので、きちんと医師の判断を仰いでください。

まとめ

大人はもちろんのことですが、特に乳幼児の気管支炎には注意が必要です。小さな子どもたちは自分で症状を訴えることができませんので、パパ・ママが気をつけて見てあげる必要があります。風邪のひきはじめはもちろんのこと、咳、痰、微熱などが続く場合には小児科などで相談してください。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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