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源泉徴収票、面倒でも「ココをチェック」しないと損してる!

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目次

こんにちは、さんきゅう倉田です。

 

大学在学中に2年間、公務員試験の勉強をして、お金の計算が好きだったので東京国税局に入り、2年とちょっとで退職して、吉本興業の養成所NSCに入って、芸人になりました。

 

毎日、税金やお金のことを考えています。それは、自分が節税したいとか節約したいとか、そういうことではなくて、他人がいかに損をしないか、世の中の難しいルールをわかりやすく伝えるかを考えています。

 

さて、1月末になると、勤務先から源泉徴収票が交付されます。若い人であれば、その名称すら正確に覚えていないかもしれません。しかし、名称を知っていても、そこに何が書いてあるか知らない人がほとんどです。

 

今回は、謎多き源泉徴収票の見方を解説します。

 

源泉徴収票のごくごく簡単なチェックポイント3つ

最初に、住所やマイナンバー、氏名が書いてあります。自分の情報なので、この辺りは問題ないと思います。よくわからないのはその次です。

 

「支払金額」とあります。あなたの住所と名前の後に書いてありますが、あなたはこんな大金を誰にも支払っていませんよね。

 

その左側に「給料」と書いてあるということは(「給料」以外の場合もあります)、あなたが勤務先からもらったお金です。勤務先からあなたへの支払金額が書いてあるわけです。あなたが1ヶ所で働く会社員なら、この支払金額が年収になります。社会保険料や税金が引かれる前の総額です。

 

 

 

その横には、「給与所得控除後の金額」とあります。給与所得控除とはなんでしょう。

 

 

個人事業者で言う経費のようなものです。支払金額が多いほど、給与所得控除は増えていきますが、令和元年は、210万円が上限になっています。なお、下限は65万円です。

 

 

給与所得控除後の金額には、支払金額から給与所得控除を引いた金額が記載されています。他に収入がなければ、この記載された金額があなたの所得になります。

 

「収入から給与所得控除を引いたものが所得である。給与所得控除は収入が増えると増える」と覚えてください。

 

なお、ふるさと納税を行う場合は、上から2段目の金額を使って控除額のシミュレーションをします。ここを確認しないと、損をする場合があるので、気をつけましょう。

 

「控除」を説明できますか?

次に、「所得控除の額の合計額」とあります。また、謎の呪文が現れました。

 

「所得控除」とはなんでしょう。

 

控除とは「引けるもの」です。所得から引けるのが「所得控除」です。

 

所得税の計算にあたっては、所得からさまざまなものを控除できます。年金や健康保険、介護保険の保険料の支払いは、社会保険料控除の対象です。

 

生命保険料を支払っていれば、少額ですが生命保険料控除の対象です。ふるさと納税は寄附金控除ですし、医療費が10万円以上あれば医療費控除、扶養家族がいれば扶養控除、配偶者がいれば配偶者控除が受けられる可能性があります。

 

誰でも受けられる基礎控除38万円もあるので、他に控除がなくとも、所得控除の額の合計額には38万円が記載されています。

 

「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を引いた金額に所得税の税率を掛けて、所得税を計算します。所得税は累進課税なので、簡単には計算できません。勤務先が計算してくれた1年分の所得税が、「源泉徴収税額」に記載されています。

 

所得税と源泉徴収税額の違いは?

さて、源泉徴収税額とはなんでしょう。

 

源泉徴収された所得税のことです。

 

「源泉徴収」とは、お給料から天引きすることです。あなたが1年間働いて、会社がお給料から天引きしてくれた所得税、その一部を年末調整によって一部還付し(納付の場合もあります)、最終的な所得税の額を、「源泉徴収税額」に記載しています。

 

その下を見ると、「(源泉)控除対象配偶者の有無等」など、さらにわけのわからない言葉が出てきます。難しいので、添付した画像でご確認いただければと思います。配偶者控除や配偶者特別控除の金額は、あなたや配偶者の所得で変わります。自分の受ける控除がどのくらいなのかは、「配偶者(特別)控除の額」のところでご確認ください。

 

毎年、勤務先から交付される源泉徴収票。大切なものなのに、その見方は誰も教えてくれません。正しく理解して、友人や子供や親に聞かれた際に、答えられるようにしましょう。


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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