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【助産師解説】母乳はいつまで?卒乳・断乳っていつ?<ママ体験談>

目次

ママと赤ちゃんの大事なスキンシップタイムでもある授乳。母乳は赤ちゃんにとっては重要な栄養源でもあります。でも、離乳食が順調に進み、ママの職場復帰や保育園入園が近づくと頭をよぎるのが「おっぱい卒業」。今回はママたちに「母乳、いつまで?」「卒乳・断乳、いつ?」について聞いてみました。最後の川島先生の解説も必見です!

この記事を解説してくれた先生 川島 智世先生 育児相談員、看護師・助産師。3児の母。母子保健活動(プレママ・パパの講座、妊産婦・育児相談、乳幼児親子ふれあい教室、乳幼児の食事や離乳食の指導等)や、「命の学習」「家庭での性教育」の講師、乳幼児の育児支援者・保育士を対象としたスキルアップ講師として活躍中。「生後すぐからできる赤ちゃんのリズム体操」(学研プラス)、「家庭での性教育絵本『つながるいのち』」(光陽メディア出版)など著書多数。 HP:http://akachanacademy.com/

どのくらいのママが母乳をあげている?

今回のテーマである「母乳、いつまで?」についてママたちの声をご紹介する前に、「母乳育児をしているママの割合」や「母乳育児のメリット」について、おさらいしてみましょう。

母乳育児をしているママは意外と多い【母乳栄養の割合】

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厚生労働省の調べでは、約8割のママが「授乳について困ったことがある」(0~2歳の子供を持つ保護者の77.8%)[*1]とか。そんな悩み多き母乳ですが、同様の調べで約9割のママが赤ちゃんに母乳を与えていることが分かっています(下図)。実に、30年前のデータと比べ18.2%も増加しているのです。

どうして母乳育児がいいの?【母乳育児の推奨】

これだけ多くのママが母乳育児を行っている背景には、ひとつに母乳育児が推奨されていることがあります。

母乳が勧められる理由としては、以下のものが挙げられます。[*2] ・母乳には赤ちゃんを感染症から守ってくれる免疫成分が含まれている (免疫学的感染防御作用) ・母乳は赤ちゃんにぴったりの成分で、消化・吸収もいい (成分生成が乳児に最適であり、代謝負担が少ない) ・アレルギーを起こしにくい ・授乳をするママにとって、子宮復古を促すなどの効果がある (出産後の母体の回復を早める) ・授乳でスキンシップをとることで、ママと赤ちゃんの絆を深める (母子相互関係の良好な形成に役立つ) ・衛生的・経済的で手間もかからない

みんなは母乳、いつまであげてる?卒乳・断乳はいつ?~ママたちの声~

母乳育児のメリットについてはわかりましたが、実際問題、そうそう理想通りに進むものでもありません。そこで、現在育児中のママたちに、「母乳、いつまで?」「卒乳・断乳はいつ?」について聞いてみました。

「2歳児の『おっぱい、おいしくない』」

「おっぱい、おいしくない」って、地味にショックですね……。息子さん的に、妊娠中のお母さんを気づかった結果の一言だったりして!?

「1週間でおっぱいの吸い方を忘れる」

「卒乳」でも「断乳」でもなく「忘乳」とは!鼻で呼吸ができないとおっぱいを飲むのも難しいですもんね。

「1歳3ヶ月で断乳。夜、続けて寝るように」

「授乳をやめたら、夜よく寝るようになった」という方は多いようですね。睡眠不足続きだったママにはありがたい話です。

「生後1ヶ月で職場復帰。どんどん出なくなっていった」

職場復帰は心身共にママの負担も大きく、その影響が母乳に出ることも。

「母親の方が卒乳できなかった」

授乳中は子供にとってもママにとっても癒しの時間。それが意図せず無くなるとなると、さみしくなってしまいますよね。

「母の言葉で1歳の誕生日に断乳」

おばあちゃん世代からのご意見は、貴重なものもある半面、現代の育児法にはそぐわないものも。いいものは取り入れつつ、聞き流しスキルは重要ですね。

「1歳前の断乳、今でも残る罪悪感」

育児相談員・助産師の川島先生からママたちへのアドバイス

ママのみんなさん、こんにちは!育児相談員歴26年の助産師、川島智世です。 今回のテーマである「母乳、いつまで?」について皆さんにお話ししたいと思います。

似ているようで異なる「卒乳」と「断乳」

母乳育児を終える時期をさす言葉に「卒乳」と「断乳」があります。似たような事象ですが、その内容はだいぶ異なります。

・断乳とは

断乳とは、突然、急に母乳育児をやめること。

ママは母乳分泌量も多く、張りの強い乳房の状態で母乳育児を急に終えることになるので、乳腺炎になることがあります。また、乳房の張りが強いので、断乳ケア※の時間を要します。 ※断乳ケア:定期的にお乳を搾り、母乳分泌量を減らしていく作業をいいます

急にお乳が飲めなくなるわけですから、子供が泣きじゃくり、数日間にわたって泣きじゃくる子をなだめ、おっぱいをあきらめさせるケースも多いでしょう。

・卒乳とは

おっぱい終了日を決めて、それに向けて、子供が無理なく自然とおっぱいから離れていくように調整していくのが卒乳です。

ママは、張りの強い乳房の状態から、授乳回数を徐々に減らしながら乳房の張りを弱めていき、母乳の分泌量を減らしていきます。そうすることで乳腺炎になりにくいです。また、すでに分泌量が低下し、お乳の張りがなくなっているので、その後の断乳ケアも無理なくスムーズにできます。

子供には外遊びの楽しさや食事の楽しさを教えて、徐々におっぱいから離れさせていきます。外遊びの楽しさをおぼえた子供は、運動量と食事の量が増し、おっぱい離れが進むため、無理なく母乳育児を終えることができます。

断乳しても罪悪感は持たないで

卒乳が理想とはいえ、ママが母乳育児の頻繁授乳に疲れ切っていたり、病気で強い薬を使う必要があり医者から授乳ストップを告げられたり、乳腺炎を繰り返し治療費の負担・食事の制限など心身のストレスで、どうしても断乳を選択しなくてはならない場合もあるでしょう。

子供が母乳以外の栄養手段(粉ミルクが飲める、離乳食を食べる)があれば、断乳しても大丈夫です。決して罪悪感を感じることはありません。

あくまでも母乳もミルクも栄養手段なのです。ママやパパが子の笑顔を見て心癒されるように、子も同じで、ママやパパの笑顔で心癒されるのです。最高の安心感を得るのです。その笑顔に包まれた栄養方法が最高の栄養だと思うのです。

笑顔で、愛情をもって、与えること・食べさせることが一番大事だと、私は思います。

答えを出すのは自分自身

結論として、母乳育児の期間は「子供が〇歳までにしなければならない」というような決まりはありません

「1歳になったら、断乳しなければならないと言われた」「2歳までは母乳育児を続けなければならないと聞いた」というママの相談を受けますが、人それぞれ、状況が異なります。だから画一的に答えを出すことは難しいのです。

私は「育児は生き方」だと考えています。

生き方は誰かに決められるものでも一方的に非難されるものでもなく、偏った意見によって捻じ曲げられるものでもありません。思うようにいかないことだってあるけれど、自分で考えて答えを探さなければなりません。

それは母乳の終了時期だって同じ。あなたがどうしたいか、どういう方法が自分らしいかを考え、出した答えは個々で違っていいのです。

自分たち母子に最適な「母乳、いつまで?」の答えを見つけてくださいね。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:川島智世先生)


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マイナビウーマン子育て

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