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【医師監修】妊婦はキムチに注意すべき?辛いものの食べ方と注意点

目次

妊娠したら刺激物は控えた方がいいといいますが、キムチは食べても大丈夫なのでしょうか?また食べられるとしたらどのくらいの量がいいのでしょうか?キムチの成分の特徴と妊娠中に食べる時の注意点をお話します。

この記事の監修ドクター 浅野仁覚先生 アルテミスウィメンズホスピタル(東京都東久留米市)院長。福島県立医科大学、同大学院卒業後、社会保険二本松病院、南相馬市立総合病院産婦人科医長、福島県立医科大学附属病院総合周産期センター(母体・胎児部門)助教、東府中病院副院長を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、医学博士、J-MELSベーシックコースインストラクター

妊娠中にキムチは食べていい?

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乳酸菌は体にいい

伝統的な製法に則って作られたキムチは、白菜などの野菜などを使った発酵食品の一種※で、体に有用な乳酸菌が含まれています。乳酸菌は腸の善玉菌の1つであり、妊娠中の体にいい影響を与えることが知られています。

妊娠すると、肌に吹き出物やかゆみが出る、便秘になりやすくなるなど、色々なトラブルが起こります。ところが妊娠中に乳酸菌を摂ることで、「便秘」「肌の保湿性」「ニキビ・吹き出物」「肌の弾力性」「体のだるさ」などが改善されるという研究もあるのです。

妊婦さんにとって、乳酸菌を摂ることができるおかずとしてキムチはおすすめといえるでしょう。

※スーパーなどの店頭で販売されているキムチの中には、非発酵のものも多いようです。

塩分には要注意

キムチは漬物なので、塩分も含まれています。妊娠中の体と塩分について考えてみましょう。

必要な塩分の量と実際に摂っている量

妊娠に関わらず、塩分を過剰に摂りすぎることは、むくみや高血圧につながります。

大人の女性(18歳以上)の1日あたりの食塩接種量の目標値は7.0g、体に必要な量は1日に1.5gとされています[*1]。ところが、実際には平均で9.2gもの塩分を日本の大人の女性は取っていると報告されています[*2]。目標値よりも摂りすぎですね。

妊娠中に塩分を摂りすぎると、妊娠高血圧症候群になりやすくなります。すでに妊娠高血圧症候群になっている場合も、塩分を極端に制限する必要はありませんが、塩分の取りすぎは避けた方が安心です。妊娠したら、普段よりも塩分を控えるように心がけましょう。

キムチに含まれる塩分

製品によっても異なりますが、キムチ100gにはナトリウムが870mg含まれています[*3]。塩分に換算すると、約2.2gとなります。

1日あたりの摂取目標値7.0gに比べると少ないですが、ほかの食べ物にも塩分は含まれています。キムチとともに食べ過ぎには注意したいですね。

キムチの辛さは大丈夫?

キムチといえば材料に含まれるトウガラシの辛さも特徴の1つ。妊娠中の体に辛さは影響するのでしょうか。

辛さとはカプサイシンの灼熱感

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トウガラシの辛さは、カプサイシンから来ています。カプサイシンは、トウガラシの実の中にある胎座(わたの部分)や実の中をくぎっている隔壁にたくさん含まれています。

カプサイシンを食べると、舌の上で灼熱感を感じます。この灼熱感が辛さの正体です。

辛さから起こるトラブル

カプサイシンを摂り過ぎると強い刺激がお口の中はもちろん、気管支や消化管にも広がります。気管支が強く刺激されると、気管支は収縮して息が切れたり咳き込んでしまいます。

また、肛門に近い直腸がカプサイシンに刺激されると、強い焼けるような感覚が起こります。よく「トウガラシを食べ過ぎるとおしりが痛くなる」というのはこのせいです。

さらにカプサイシンを過剰に摂取すると、涙や鼻水がとまらなくなったり、排尿障害が起こったり、胃の中の酸が食道に逆流する胃食道逆流症を起こしたりもします。子供や辛さを敏感に感じる人は、口や鼻などの粘膜に炎症を起こしたり、吐き気を感じるだけでなく実際に吐いたり、高血圧などの症状も報告されています。また、カプサイシンが目や鼻の粘膜や肌に触れるだけでも、刺激を受けて涙や鼻水が止まらなくなったりヒリヒリと痛みます[*4]。

胃腸への影響には要注意

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カプサイシンは、少量の摂取であれば胃粘膜を保護する効果があるとの研究結果もありますが、逆に大量に摂ると消化器疾患リスクを上げるとの報告もあります[*4]。

妊娠中は消化器症状を含め様々なマイナートラブルに見舞われ、とくに妊娠初期はつわりが起こりやすく、妊娠末期には大きくなった子宮に押されて胃やそのまわりが圧迫されることがあります。

そのため胃腸の動きが落ちたり消化力がダウンしやすいので、元々辛いものが苦手だった場合や体の不調があるときなどは、食べる量に気を付けましょう。

まとめ

キムチには塩分や辛さのもとであるカプサイシンが含まれています。その一方で、体にいい乳酸菌も含まれているものもあります。食べる時には、塩分を摂りすぎたり、辛さ成分で体に負担をかけることがないように気をつけながら、適度な量を摂るようにしましょう。特に妊娠中は胃腸のトラブルが起こりやすいので、胃腸に負担をかけないように心がけたいですね。

大量に食べ過ぎたり辛すぎて体に負担をかけなければ、妊娠中もキムチを食べても大丈夫です。自分はもちろんお腹の赤ちゃんのためにも、食卓にほどよい量をプラスして、楽しく健康的な食事を楽しみましょう。

(文:大崎典子/監修:浅野仁覚先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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