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ぼくは国家公務員になるためにたくさん勉強したのに、結局芸人になって、不安定な毎日を過ごしています。今日、10万円稼いだと思ったら、5日くらい0円の日々が続くような、ゆらゆらした生活です。さんきゅう倉田です。
そんなぼくが、もっとも忙しいのが、所得税の確定申告期間です。ことしは、2月17日(月)から3月16日(月)までで、この期間の前でも後でも申告はできますが、ペナルティがあったり、還付が遅れたりします。
今回は、あげあげ会社員のみなさんに向けて、確定申告の基礎を解説します。
先日、取材で東大卒の20代女性と会いました。みなさんが絶対知っている業界トップの出版関係の会社に勤めている彼女は、仕事で学んだのか、話の聞き方も一流です。失礼な質問はしないし、間抜けなことも言わないし、言葉の選択も洗練されています。
そのような女性でも、積極的に情報を得ていない、お金のことは全くわからないそうです。iDeCoもやっていないし、NISAもやっていない。ふるさと納税は、サイトすら見たことない。でも、まったく恥ずべきことではありません。
どれだけ賢くても、平均の2倍の収入があっても、専門外のことは知らないのが普通です。東京弁護士会の無料相談で、弁護士さんに「景品表示法について聞きたいんですけど」と言ったら、「専門ではないのでわかりません。時間をください」と言われたことがあります。それが普通なのです。
なんでも知っているように話すテレビのコメンテーターは、聞く人に敬意を払わない、詐欺師なのです。
日本は申告納税制度です。自分で自分の収入や所得、税金の金額を国に申告します。
しかし、会社員やパート・アルバイト全員が、申告するのは大変です。本人も煩わしいし、彼らに確定申告の方法を教えるのも難しいし、書類を処理し、相談を受けるには悪魔的なコストがかかります。それを避けるため、源泉徴収という素晴らしい制度があります。
勤務先に、給料から所得税を天引きさせ、国に納付させる画期的なシステムです。国は、待っているだけで、所得税を集めることができます。
ただ、源泉徴収では、対応できない場合があります。経費があるような仕事、あるいは、会社員が控除を受ける、そんな場合は、源泉徴収というシンプルな制度では、カバーできません。本人に確定申告をしてもらう必要があります。
日本の労働者の9割を占める会社員、パート・アルバイトは、源泉徴収によって、確定申告が不要になり、特別な事情があったときのみ、その煩わしい手続きに触れれば良いのです。
確定申告をする場所は、大きく分けて2つです。
家か、住んでいる地域の税務署。
自分の確定申告に必要な書類を集めて、手書きかパソコンで確定申告書を作成します。パソコンのない方でも、スマートフォンがあれば、確定申告ができます。ただ、スマホでの申告は、内容が限定されているので、注意が必要です。
よく分からばければ、パソコンを使って申告をすれば、間違いありません。はじめて確定申告をする方は、マイナンバーカードとそれを読み取る機器が必要なので、持っていなければ、印刷して郵送するか、税務署に行って申告しましょう。
必要な書類は、収入の分かるものと控除の分かるものです。
収入は、源泉徴収票や支払調書、あるいは、収入をまとめたメモです。源泉徴収票がもらえなかったために、その金額を書かない方がいますが、やってはいけません。少額でも収入に含めて、記入しましょう。
控除は、たくさんの種類があり、証明書が発行されるものとされないものがあります。されていなければ、振込金額や領収証で、支払った金額を確認します。控除が多ければ、あなたの納める税金が減るので、記載忘れのないように注意しましょう。
いよいよ、確定申告期間がはじまります。3月になって準備すると、必要書類が間に合わない可能性もあります。可能であれば、今週中に済ませてしまいましょう。
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