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出産後に妊娠しやすいのはいつから? 妊娠しやすい状況と時期

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目次

産後は妊娠しやすいという噂を聞いたことがありますか?そうかと思えば、妊娠後は妊娠しにくいという説もあり、本当のところは、はっきりわかっていないのだとか。次のお子さんを考えるママとパパにとっては、気になるところですよね。今回は、出産後のママの体と妊娠しやすい状況や時期についてまとめました。

この記事の監修ドクター

國井 優衣子先生 日本産婦人科学会産婦人科専門医。 順天堂大学医学部付属順天堂医院勤務後、都内近郊の産婦人科クリニック及び不妊治療クリニックにて、研鑽を積む。テレビラジオ、婦人雑誌など出演多数。産婦人科受診の『怖い、痛い、かかりたくない』イメージを払拭すべく、『怖くない、痛くない、かかって安心した』という女性がより一層綺麗になる診療を心がけて、活躍中。女医+(じょいぷらす)所属。

出産後のママの体

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出産には、たくさんのパワーを使うもの。そのときは、「産後ハイ状態」といって、陣痛の痛みと我が子に会えた喜びでツラさは感じにくくなっていますが、実はママの体は、出産のダメージでボロボロなのです。そんな状態にも関わらず、しばらくは気持ちが赤ちゃんの方に向いているために、ママは無理をしてしまいがちです。まずは、出産後の体に起こる様々な変化をよく把握して、無理をしすぎないように過ごすことが、産後の回復を促すためにも、とても大切になります。

産後に増えるホルモン「プロラクチン」

女性の体は、出産をすると赤ちゃんを育てるための機能が高まるようにできています。その一つが「プロラクチン」というホルモンです。このホルモンの分泌量が増えることで母乳の出がよくなるのですが、同時に排卵を抑制する働きがあります。

プロラクチンには子宮収縮作用があって産後の子宮回復を促すので、赤ちゃんが母乳を吸えば吸うほど、プロラクチンが分泌されて子宮の回復が進みます。授乳中は、プロラクチンの分泌量が増えるので、生理や排卵は抑制されます。産後間もなく、体力が低下しているママがすぐに妊娠するのを防ぐ役割もあります。

子宮の収縮と後陣痛

妊娠時は、妊娠前に比べて、最大約2000~2500倍の大きさになっていた子宮が、日に日に収縮して元に戻ろうとします。お産直後には1kg近くもあるという子宮は、約4~8週間で元の大きさに戻ります。これを「子宮復古」といい、悪露(おろ)が同じような時期まで続きます。

また、産後3、4日間は、子宮が元の大きさに戻るための収縮の度合いが大きく、授乳をしていると、お腹の痛み(後陣痛)という強い生理痛のような痛みが起こります。後陣痛を感じた時は、無理をせずに、横になるなどして、しっかり体を休めましょう。ここで無理をしすぎてしまうと、産後の回復が、ますます悪くなってしまいます。

気持ちの不安定と産後クライシス

出産直後は、体は疲れているけれど、赤ちゃんに会えた喜びと母親になれたことへの幸福感で、何でも頑張れてしまう「産後ハイ」状態になっています。ですがその後、赤ちゃんのお世話で睡眠不足やストレスを感じ不安定な状態になっていきます。これはホルモンの関係で自律神経が乱れているために起こってしまうのです。

また、パパに対する「産後クライシス」も起こりやすくなります。これは、パパの子育てに対する理解が感じられず、ママが不満を感じてしまうことで、ケンカが増える、あるいは、セックスレスなどの原因になるともいわれています。妊娠出産に伴うホルモンの影響が続いているせいもあるのですが、実際にこれが原因で夫婦の関係が危機に陥ることもあります。

骨盤や筋肉の変化

産後直後の骨盤は、完全に緩みきってガクガクになっています。実際に座る、ひねるなどの動きをすると、ガクガクと音が鳴り外れそうになる感覚があります。こちらも子宮同様、元に戻ろうとしていますが、骨を結合している靭帯がゆるんでいるので、なかなかすぐには戻りません。早くて3~4か月、遅くて6か月頃までには元の状態に固まるといわれていますが、歪んでいる状態をそのままにしておくと、歪んだ状態で固まってしまいます。

また、お腹まわりの筋肉も伸びきって薄くなってしまい、ほとんど機能しない状態に。筋力は自然には戻らないため、自分で鍛えなければいけません。日常生活を送るだけでは筋力は低下したままになっています。姿勢が悪く、筋力も低下したままだと、慢性的に腰痛や肩こりなどのトラブルが起こってしまいます。

産後は妊娠しやすいって本当?

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育児中は、精神的にも身体的にも疲労が強く、女性の性欲は低下しがちで、セックスレスになる夫婦も多いと言われています。もちろん、先ほどの産後クライシスも関連しています。

産後は(授乳中は特に)プロラクチンが分泌されて排卵は抑えられているので、出産してすぐの時期は妊娠しづらい状態といえます。しかし、出産によって子宮や卵管がきれいになっているため、もし排卵がされて受精卵ができた場合には、子宮に着床しやすいといえます。流産後は妊娠しやすいといわれるのも、同じ理由です。

出産後の場合にはプロラクチンの影響で排卵が起こらないので、妊娠する可能性は高くありませんが、授乳をしていなければプロラクチンの分泌量も少なくなって排卵が再開しやすくなるので、人によってはすぐに妊娠する可能性もあります。

出産後に妊娠しやすい環境が整う時期

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産後の妊娠のしやすさは産後の体の回復にもよりますので、個人によっても違いがあります。そのため、一概にいつからということは、なかなかできません。

産後は、排卵の開始時期が予想できない

産後1か月の検診のときに夫婦生活の許可が出るようですが、基礎体温も夜中の授乳や夜泣きで正確なデータがとれず、排卵がいつ起こっているか分からないままセックスすると、生理が再開する前に妊娠してしまうこともあります。

生理再開前なのに妊娠したという場合、産後の初めての排卵で妊娠したことを意味します。産後の排卵が再開する時期には個人差があります。母乳育児をしていると産後6〜12ヶ月後で排卵するケースが多いですが、中には産後1〜2ヶ月には排卵が再開する人もいます。そして、産後初めての排卵は生理が再開する前に起きるため、本人も把握ができません。性交のタイミングと排卵時期が重なって、生理前に妊娠する可能性は十分に考えられます。

2人目の妊娠をしやすくするには

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妊娠しやすい体を作るために必要な準備をすることで、産後すぐの妊娠を望むことも、不可能ではありません。自分の体を知って、妊娠しやすい身体づくりをしたい方のために、いくつかポイントをまとめてみました。

体(特に下半身)を温める

冬はゆっくりとお風呂にはいる人が多いと思いますが、気をつけて欲しいのは夏場のシャワーです。夏場は、冷房の影響で体が冷蔵庫のように冷え切っています。お尻を触ってみて手の平よりひんやりしていたら、子宮も冷蔵庫のように冷えていると思って下さい。

産後は慣れない動きをよくするので、ただでさえ、今までよりも手足のむくみ、肩こりや腰痛に悩まされる事が増えます。妊娠しやすい体質になるには、体の中から温めることが大切です。お風呂にゆっくりつかる、生姜や、なるべく温かい食材を選んで食べると良いので、ぜひ試してみて下さい。

母乳育児をやめる

産後妊娠している方の多くが、母乳育児ではない方なので、産後すぐの妊娠を考へている方や授乳中で妊娠を考えている方は、母乳育児をやめたほうが良いでしょう。しかし、母乳育児はすぐにはやめられません。赤ちゃんが嫌がる場合も多いので、赤ちゃんと相談しながら決めていきましょう。

基礎体温を測る

産後1年間は、授乳の関係などで夜中何度も起きることもあると思いますので、正確な基礎体温ではないかもしれませんが、基礎体温を測っておくことにより、体の変化や自分の体が安定してきたかどうかを把握することが出来るので、排卵日も確認する事ができます。基礎体温は測っておく習慣を継続しましょう。

ストレスを、できるだけ溜めない

赤ちゃんと1対1で毎日過ごしていると、育児に疲れてしまったり、他の方と自分を比べてしまい、ストレスが溜まってしまうママもたくさんいると思います。 そんなストレスは妊娠希望のママには大敵。難しいかもしれませんが、なるべくリラックスして抱え込まず、旦那や両親など、頼れる方には頼りましょう。そして、たまには息抜きをして、なるべくストレスを溜めないようにしましょう。

産後は、他にもこんなことに注意!

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【過度なダイエット】 体脂肪が15%以下だと月経異常をきたしやすいです。理想として体脂肪率が21%以上あると妊娠しやすいといわれています。

【PC依存】 放射線や化学物質、電磁波などの影響は受精卵が一番影響を受けやすいので、できるだけ避けて生活しましょう。

【激しすぎる運動】 翌日まで疲労になるような運動は逆にストレスになります。

【過食・拒食】 食欲中枢は脳下垂体と密接な関連があり、体重の増減が激しい方は要注意です。リバウンドを繰り返すと、母体に負担がかかります。

【満員電車】 毎日、分刻みの生活でストレスの多い電車は体に良くありません。可能であれば、徒歩や自転車通勤など、自然を感じられる通勤スタイルがおすすめです。

今後の計画を立てるために考えるべきこと

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妊娠を希望しない場合は、必ず避妊するようにしましょう。産後は生理が再開していないからといって安心していると、思わぬ妊娠をしてしまうかもしれません。年齢の関係や年子を希望するための望んでいる妊娠ならば嬉しいですが、産後は想像以上に大変です。

たとえ、「すぐに子供がほしい!」と思っていても、産後の女性の体は、想像以上に大きなダメージを受けているということを、忘れないで下さい。会陰切開の傷なども、ひきつれがあると痛みます。また、ママはお子さんのことを考えると性欲が起きないという方も多く、痛みや膣のゆるみなどもあり、妊娠前のようには積極的になれないといった問題も出てきます。

パパには、このことをしっかり理解してもらって、様子を見ながら今後の計画を立て、妊活を再開するようにしましょう。

まとめ

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いかがでしたか?妊娠後のママの体の回復速度や、妊娠のしやすさについては個人差があるため、妊娠しやすい時期についてもハッキリとはいえませんが、セックスレスの夫婦も多い中、2人目の妊娠を考えることは、とても喜ばしいことのように思います。

ただ、小さいお子さんの育児もありますので、無理のないようお互いの気持ちを話し合って、よりいっそう絆を深めていって頂けたら素敵だと思います。産後の妊娠のタイミングは、母体の体と希望する家族計画とのバランスをとって考えましょう。何よりもまだ幼い赤ちゃんのお世話もあるので、育児の状況も考慮したいですね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年1月17日

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