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発病まで何日?水疱瘡(水痘)の潜伏期間と症状、リスク、予防方法

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目次

強い感染力を持つといわれている水疱瘡。お子さんが水疱瘡になった時の症状やリスク、予防方法はどうしたらいいの?生まれて間もない赤ちゃんは水疱瘡にかかるとどうなるの??今回は水疱瘡について潜伏期間からリスク、予防までご説明します。正しい知識を身につけましょう。

この記事の監修ドクター

女医によるファミリークリニック大井美恵子先生 当院では受診していただく患者様は家族と思い治すことをモットーとしており、生まれたときから、生涯を終えるときまで、ご家族全員のプライベートホームドクターを承っております。最新の小児科内科皮膚科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 ご家族全員がいつまでも健やかで美しくあるためのオリジナル医療を提供しております。 http://www.familyclinic-hiroshima.com/

水疱瘡(水痘)とは

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水疱瘡とはどんな病気なのでしょうか。症状や感染力、潜伏期間などについてみていきましょう。

原因ウイルスと感染力

水疱瘡は「水痘帯状疱疹ウイルス」という極めて小さなヘルペスウイルスの一種が原因で発症します。このウイルスはヒトとサル以外の動物ではほとんど増殖しませんが、感染力が高いのが特徴です。感染経路は、空気中にあるウイルスを吸い込んでしまう空気感染、くしゃみや咳で飛び散ったウイルスを吸い込んでしまう飛沫感染、手に付いたウイルスが体内に入る接触感染がありますが、空気感染での感染力は非常に強く、すれ違っただけでも10人に1人は感染するといわれています。特に弟や妹などの乳幼児がいる場合、同室内にいるだけでも感染を起こす可能性があり免疫を持っていないと9割以上の確率で発症するといわれています。

ウイルスの潜伏期間

潜伏期間とはウイルスが体内に侵入してから水疱瘡の症状を発症するまでの期間のことです。水疱瘡の潜伏期間は約2週間ですが、10日くらいで発症することもあったり、ウイルスが少ないと発病までに20日位かかることもあります。その間ウイルスは体内でどんどん増えていきます。

ウイルスの感染期間

水疱瘡は、症状がでる前の潜伏期間、発症2、3日前から感染するのですが、潜伏期間内に感染がわかるような自覚症状はほとんどありません。発疹が出る前は喉からウイルスが放出され、発疹が出てからは水疱の中の液体によって感染することがわかっています。

水疱瘡(水痘)の症状

水疱瘡は顔や頭、首周り、胴体にかけて赤みを帯びた発疹が多数出現します。一般的には発熱後に発疹、水疱が出てかさぶたができます。発熱は3日~4日程続き、多くの場合は37℃程度です。だるさ、食欲不振、頭痛などの症状がみられます。

次に小さい赤いぶつぶつの発疹が数百個、次々と出現します。まず腹部や顔にあらわれ、3日後ごろには発赤、水疱、かさぶたが同時に見られるようになります。見た目はあせもや虫刺されに似ていますが、徐々に発疹が膨らみ水疱になるのが水疱瘡の特徴です。この時期には、発疹が身体のあらゆるところに広がりさらに強いかゆみが出てきます。乳幼児は特にかきむしってしまいがちですが、かきむしると患部に雑菌が侵入してしまうだけで跡が残ってしまうこともあるのでかきむしらないように注意しましょう。

最後に水疱がだんだんかさぶたになり、はがれ落ちていきます。約1週間ですべてがかさぶたになりますが全てのかさぶたがはがれ落ちるまでは約3週間程かかり、これで感染力が消失します。

水疱瘡(水痘)の流行時期

水疱瘡は毎年11月ごろから春先にかけ増加していきます。毎年春先に1番流行する病気です。7月ごろから減少、9月ごろが最低レベルになります。水疱瘡は何年かに1回流行するというものではなく、毎年流行する病気で、近年は流行時期にかかわらず1年中水疱瘡にかかるようです。春は入園や入学、入社など新しく集団生活を迎えたり、環境の変化で疲れやすいなど特に注意が必要ですね。

水疱瘡(水痘)のリスク

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それでは水疱瘡に感染すると、どんなリスクがあるのでしょうか。合併症や特に気をつけた方がいい人はいるのでしょうか。みていきましょう。

発病数と重症、死亡率

水疱瘡ワクチンが定期接種となる以前には毎年80~100万人が発症しそのうち重症となって毎年4000人が入院していました。子どもの入院原因は、熱性けいれん、肝機能異常、皮膚の細菌感染症、気管支炎や肺炎などがで成人では水疱瘡が重症となっての入院です。また生まれてすぐの新生児では重症になりやすく早急に手を打たないと死亡することが分かっています。2014年10月から水疱瘡ワクチンが定期接種となり水疱瘡の発症数、入院や死亡数も減ってきています。一方で水疱瘡が減少していくと水疱瘡ウイルスに感染する機会も減少していくために、今後高齢者を中心に帯状疱疹の発症者が増加してくる可能性があるといわれています。

水疱瘡(水痘)の合併症

水疱瘡の合併症は、水疱をかきむしることでの細菌感染、肺炎、心内膜炎、関節炎、肝炎、脳炎などがあります。異変を感じたら、すぐに医師に相談するようにしましょう。皮膚症状がひどくなりやすいのは、子どもよりも大人やアトピー性皮膚炎の方、免疫抑制剤やステロイドを使った治療を受けている方です。小さい子どもの場合は爪を短く切って清潔を保ったり、嫌がらないようなら手袋をつけるのもおすすめです。

水疱瘡ウイルスによるウイルス性肺炎は比較的子どもがかかりやすいことも特徴的です。また脳炎には、急性小脳失調症という病気があります。感染症あるいはワクチン接種から平均10日間経過した頃に、急激に歩くとふらついたり、倒れる、バランスが保てない、指先がプルプル振える、正しく発音ができない、眼球がたえずピョコピョコ動くなどの症状が起こります。顔面神経や外転神経などの麻痺が起こることもあります。水痘帯状疱疹ウィルスの合併症としての脳炎であれば、後遺症はほとんど残らないと考えられています。

また研究データでは家庭内で感染した場合はウィルスを大量に取り込んでいるため、重症化する傾向があるとも言われていますので兄弟間の感染はその子の体の状態をしっかりみてあげるようにしてください。

帯状疱疹の発症

帯状疱疹は、痛みのある皮膚病で、水疱瘡を起こす原因ウイルスと同じウイルスによって起こる病気です。水疱瘡はほとんどが幼少期にかかりますが実は、体の神経節に隠れて、復活の機会を狙い、長い場合は何十年も潜伏し続けます。そして過労やケガ、ストレス、免疫抑制薬の使用など免疫力が低下したときにウイルスが復活し、帯状疱疹がみられます。免疫力の低下によって復活したウイルスは、神経節から出て活動を再開し、皮膚に帯状の水ぶくれをつくります。 状は、皮膚にチクチクするような痛みが起こることから始まります。

帯状疱疹は痛みを感じた場所にブツブツとした赤い発疹ができ、小さな水ぶくれとなって胸や背中、腹部に帯状に広がり、顔や手足にあらわれます。特徴としては、体のどちらか片側だけなので病院を受診した際には、医師は判断しやすいといわれています。また帯状疱疹が他人にうつることは、あまりありません。帯状疱疹は年齢と共に増加する傾向があると言われていて特に高齢者は十分注意が必要ですが最近では20、30代の若い世代にも増加しているといわれています。

赤ちゃん、成人、妊婦が発症した際のリスク

子どもが水疱瘡を発症した場合、重症化することはほとんどありませんが水疱瘡による合併症によって入院する場合があります。先ほども述べたように肺炎、気管支炎、熱性けいれん、細菌感染症、髄膜炎や脳炎など神経系の病気もみられます。しかし0歳児と1歳児の赤ちゃんは重症化に注意が必要です。 生後4ヵ月以下の赤ちゃんは、胎児の間にお母さんから水疱瘡の免疫をもらっていることもあって、かかっても軽症で済む傾向があります。ただし、お母さんが水疱瘡にかかっていない場合は赤ちゃんもこの免疫を持っていないので、重症になる可能性があります。さらに生後7ヵ月以上になるとお母さんからもらった免疫が切れ始めるころなのでこのころに赤ちゃんが水疱瘡にかかるとむしろ重症化しやすいようです。

成人の人が水疱瘡にかかると子どもがかかるのに比べ重症化しやすいといわれています。合併症として肺炎にかかる人が16~50%みられ、喫煙者では肺炎になるリスクが15倍も上昇します。 妊婦の人はお腹の胎児を守ろうとし、免疫能がやや弱くなっています。そのため妊婦が水疱瘡にかかると重症化しやすく、胎児も先天性水疱瘡症候群といわれる障害をもった子が生まれる可能性があります。さらには分娩の5日前から分娩2日後までに母親が水疱瘡を発症すると、新生児には母親からもらうはずの免疫を持てず、重症の水疱瘡となり、死亡率30%にもなるといわれています。

水疱瘡(水痘)の予防接種について

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次に水疱瘡の予防接種についてみていくことにしましょう。接種対象や回数、副作用についてみていきましょう。

接種回数と予防率

日本は水疱瘡にかかる人が世界的にみても多いといわれています。水疱瘡にかからないためには、予防接種を受けておくことが重要です。水疱瘡のワクチンは毒性を弱めた生ワクチンです。1度の予防接種で0.5ml分を皮下注射し、9割以上の子供には抗体がつくられるといわれています。水疱瘡はワクチンを接種することで、仮に発症しても症状を軽く済ませることができます。水疱瘡のワクチンは12歳以上で打っても免疫ができにくいといわれていて、さらに1回接種だけでは集団での流行を阻止できないため、2回接種が基本となっています。日本では1回目の接種から3ヶ月~6ヶ月あけて摂取するのが一般的です。

接種対象

水疱瘡ワクチンの接種対象は1歳~2歳です。以前は任意接種でしたが、定期接種に変わり幼児は無料で受けられるようになりました。しかしながら、成人で免疫がない人や水疱瘡ウイルスに対する免疫が低下した高齢者、妊娠を希望する女性やパートナーで免疫のない人、さらに緊急時で家族の中で誰かが発症した場合、72時間以内にワクチンを接種すると発症を抑えられたり、発症しても重症化しないといわれています。

副作用

水疱瘡ワクチンの副作用としては、ごくまれに急性血小板減少性紫斑病を引き起こす場合があります。これは100万人に1人という数字です。急性血小板減少性紫斑病は、血小板数が減少し、出血しやすくなる病気です。皮膚や口腔内からの出血、鼻血や月経が止まらない、尿や便に血が混じる、重症な場合は、脳出血なども発症するといわれています。子どもの場合は、急性型で発症しても、病気が起こってから6ヶ月以内に血小板数が正常に回復するといわれています。

まとめ

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水疱瘡は、まさに今の時期流行を迎えます。家族の中で誰か発症すると免疫を持たない人たちは感染する可能性が高いです。子どもと一緒に生活するパパママ自身も水疱瘡にかかったことがあるのか確認したり、妊婦さんや産まれてまもない赤ちゃんがいるお家は、手洗い、うがいはもちろん予防接種をうけ重症化や合併症を防ぎ、健康に過ごせるといいですね。


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年1月17日

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