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【医師取材】脊柱管狭窄症の原因・症状・ケアは? 授乳中は要注意!

目次

重い赤ちゃんを抱っこしていて「腰が痛いな」ということはありませんか?今回は、授乳中も要注意の脊椎間狭窄症について、その症状や方法をご紹介します。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

脊柱管狭窄症って何?

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脊柱管て体のどの部分?

神経は、脳から全身に伝わっています。脊柱管は、背骨に通っている神経の通り道です。「脊椎の中の細いトンネル」というようなイメージですね。

脊柱管狭窄症はなぜ起こるのか?

脊柱管狭窄症では、その名の通り「脊柱管が狭くなる(狭窄する)」ことによって、その中を通る「神経・脊髄」が圧迫されることになります。これが原因で、さまざまな症状が生じる状態です。特に腰部脊柱管狭窄症は、中高年の発症が目立ち、50代以降からだんだんと増加します。

なお、妊娠中の腰部のトラブルとしては、背骨の椎骨間の軟骨(椎間板)が押しつぶされて神経を圧迫する「椎間板ヘルニア」が有名ですが、脊柱管狭窄症になるリスクもゼロではありません。

脊柱管狭窄症の主な症状

脊柱管狭窄症の主な症状は「下肢の神経痛・しびれ」、さらに「しびれによって、歩いたり休んだりを繰り返す、間欠跛行(かんけつはこう)」があります。その他の症状、以下のようになっています。

・便秘 ・股間のほてり感 ・残尿感 ・尿漏れ

なお、腰痛が出るケースもありますが、症状自体はあまり強くありません。また、歩いたり立ったりなどをしたときに症状が出るものの、安静時にはほとんど症状が出ないことも珍しくありません。

放置せず早期検査、早期治療を!

まずは問診で症状の有無を確認しますが「間欠性跛行」の症状を訴える時には、脊柱管狭窄症が疑われます。確定診断には画像検査が不可欠ですが、X線では確定できないので、MRIやCTを利用します。仮に、これでもはっきりしない場合や、そもそもMRIが利用できない場合(ペースメーカーなどが入っている人、閉所恐怖症の人など)は「脊髄造影検査」が実施されます。なおその際、検査入院が1日程度必要となります。

産後の脊柱管狭窄症の原因と対策

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産後のお母さんが脊柱管狭窄症になりやすい理由

ヘルニアなどに比べると、妊娠中・産後に脊柱管狭窄症となるママは少ないと考えられます。ただし近年では、晩婚化に伴う高齢出産の増加などの影響もありますので、妊娠・産後から脊柱管狭窄症の発症・悪化につながる可能性もゼロではないでしょう。

なお、産後のママに腰のトラブルが発生しやすいのは、妊娠期間中に引き続き、子育てをしなければならないことが関係しています。以下に、その具体的な原因をご紹介します。

・妊娠期間中の運動不足(ただし、かかりつけ医がすすめない強度の筋トレなどはNG) ・抱っこの仕方が悪い ・授乳の仕方が悪い ・腰に負担のかけるような運動や家事、仕事をしているなど

脊柱管狭窄症になりにくい抱っこ、授乳の仕方

重い物を持てば腰に負担がかかりますので、できるだけ控えたいのですが、新生児のお世話をしている際にはなかなかそうもいかないでしょう。夜泣きなどをすればあやさなければなりませんし、授乳でも赤ちゃんを支える必要があります。できるだけ腰に不自然な負荷がかからない、抱っこや授乳の方法には、以下のようなものがあります。

【抱っこの仕方】 ・赤ちゃんを抱き上げる時は、お尻や腹筋に力を入れるようにして、ゆっくりした動作で行うこと ・腰を落とした状態から、赤ちゃんを自分のほうに引き寄せるイメージで持ち上げること ・立ち上がるときの姿勢は前かがみにならないように。

【授乳の仕方】 ・座って授乳する場合には、背もたれやクッションを利用する ・背筋は伸ばして、深く座ること ・横座りや、足を組んだり、猫背になりながらの授乳はNG

脊柱管狭窄症は日常生活で改善できる!

脊柱管狭窄症の悪化に関係するものとしては、運動不足(筋力不足)や、姿勢の悪さが挙げられます。普段から適度な運動な心がけ、良い姿勢でいることを意識することが大切です。それから、洗い物など立って家事をする際には、片方の足を台に載せるのも良いでしょう。また、そもそも長時間の立ったままの作業は避けるようにしてください。

脊柱管狭窄症の手術・治療法

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脊柱管狭窄症の薬物治療の方法

腰部脊柱管狭窄症の治療方法には「保存療法」と「手術」の2つに大別できます。

保存療法には「薬物療法」ほか「ブロック療法」があります。ブロック療法では、ステロイドや麻酔剤を注射することで、痛みの軽減や、神経の周囲で発生する血行悪化の緩和が期待できます。患者さんのおよそ7割は、保存療法によって改善が期待できます。

脊柱管狭窄症の手術

保存療法で改善しない場合や、排尿・排便障害が出ているなどすでに症状が強く出ている場合などに、検討されます。手術の内容としては、椎間板や靱帯、骨を削ることで、狭くなった脊柱管の拡大します。内視鏡での手術が可能となっていますので、体への負担も軽減されています。ただし、背骨にズレやぐらつきがあるなど不安定な状態である場合などには、これらに加えて骨と骨の間を固定すること(固定術)も必要となるケースがあります。なお、局所麻酔で実施される最新手術では、日帰りも可能ですが、手術可能な医療機関は限られています。

脊柱管狭窄症の術後の注意点

脊柱管狭窄症の手術をした場合、内視鏡手術なら「最大1週間程度」、固定術なら「最大2週間程度」の入院が必要です。手術の後に最も気をつけなければならないことは、やはり「安静」。退院後も、腰に負担をかけない生活を意識していきましょう。医師のすすめ、あるいはアドバイスがあれば、定期的な運動を習慣にすると良いでしょう。また、リハビリの一環として、筋肉トレーニングやストレッチを実施している医療機関もありますので、ぜひ利用しましょう。ある程度の期間「コルセット」は不可欠ですが、頼りすぎることはあまり良くありません。

まとめ

脊柱管狭窄症は、放置しても自然に治ることはなく、狭窄の状態が少しずつ悪化していきます。妊娠・出産と重なるように「歩いている時・立っているときの下肢やお尻の痛み」「長時間歩けず、休息と歩行を繰り返すような間欠跛行」などの症状が現れたら、我慢せずに医師に相談するようにしてください。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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