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【医師取材】過敏性腸症候群の主な3つの症状は? 原因と治療法まとめ

目次

ストレスなどの刺激が原因で、便通が異常を起こす「過敏性腸症候群」。学校や仕事場で急にお腹が痛くなり、困らせてしまいますよね。今回は、過敏性腸症候群の症状、原因、治療法などをご紹介します。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

過敏性腸症候群を知ろう

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過敏性腸症候群とは

腸は、消化器の1つ。お腹の中に収まっており、そんなに大きなイメージは無いかと思いますが、実際には、皮膚の200倍(テニスコート1面+半分)という広大な面積を持っています。そんな腸には、およそ100兆個、最大1,000種類もの腸内細菌が存在しており、休みなく働いているのです。実際に腸は、1週間たたずに生まれかわり「人体の中で最も寿命が短い器官」ということができます。大変よく働き、また複雑なメカニズムを持つ腸ですから、トラブルが起きるケースも少なくありません。その1つが「過敏性腸症候群」(IBS)です。

過敏性腸症候群は、その名の通り「腸が刺激に対して過敏な状態となる症状」が出る病気で、便通の異常が発生します。推定ではありますが「日本人の約7人に1人」が過敏性腸症候群に当てはまると言われています。なお、後ほど詳しくご紹介しますが、過敏性腸症候群は以下の3タイプが存在します。

・慢性下痢型 ・不安定型 ・分泌型

何歳がなりやすいの!?

男女ともに「30代より若い年代」にみられやすい傾向があります。なお、子どもの有病率は以下の通りです。

・小学生:約1.5%、 ・中学1〜2年生:約2.5%、 ・中学3年生〜高校1年生:約5.5% ・高校2〜3年生:約9.0%

このように、大人に近づくにつれて、有病率が高くなる傾向が見られます。

繰り返しおこるの!?

過敏性腸症候群は繰り返し起こることも珍しくなく、そのうちに慢性化する恐れもあります。具体的には、2ヶ月以上、お腹の痛みや不快感が繰り返し現れ、トイレに行くと和らぐことも、過敏性腸症候群に見られる特徴です。

人は、体調や季節、食べ物などに左右されて、下痢をすることは珍しくありません。しかし、一時的な症状であれば、通常は「過敏性腸症候群」とは呼びません。ただし、胃腸を崩しやすい夏場などは「一時的な下痢」が容易に慢性化し、繰り返す恐れも高くなりますのでご注意ください。

過敏性腸症候群の症状とは

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3つの症状の種類とは

過敏性腸症候群の種類(タイプ)である「慢性下痢型」「不安定型」「分泌型」について、以下にそれぞれの症状をご紹介します。

■慢性下痢型 神経性下痢とも呼ばれ、精神的な刺激(不安や緊張)で「便意〜激しい下痢」という症状が現れます。特に下痢症状は男性に多いと言われています。

■不安定型 「下痢と便秘」を繰り返すタイプの過敏性腸症候群で「混合型」とも呼ばれます。なお、下痢はなく、ほぼ便秘症状のみが出るケースもありますが、これは女性に多いと言われています。

■分泌型 大量の粘液を排出するタイプで、激しい腹痛を伴うこともあります。

日常生活に影響

過敏性腸症候群で最も困るのが「日常生活に影響する」ということでしょう。大事な試験や、会議の直前、通学や通勤の途中、旅行中など「今はやめて欲しい」というタイミングに限って、お腹が痛くなったり、便意を催したりします。

実は、このような症状に覚えがあるという人は、かなり多いと考えられます。しかし、病院での診断を受けず、市販薬を服用して済ませている…というケースも少なくないようです。「気持ちが弱い」「もともとお腹を下しやすい体質だし」など軽く考えがちですが、別の病気が潜んでいる可能性もゼロではありません。過敏性腸症候群のような症状で、日常生活に影響が出ている人は、ぜひ1度病院を受診してください。

自分でもできるセルフチェック

以下のような症状がある場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。

・お腹の痛みを伴う下痢が出る ・下痢と便秘を定期的に繰り返す ・腹痛は午前が多く、以降は回復する ・おやすみ、睡眠中、おうちの中などでは症状が出ない ・トイレに行きづらい状況ほど症状が出る ・残便感はあるものの便はでない ・食欲がなくなるわけではなく、体重の増減もない ・すでに症状が1ヵ月以上続いている

過敏性腸症候群になる原因とは

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原因は解明されていない

過敏性腸症候群は、刺激に過敏な状態になることで発生すると考えられますが、その原因やメカニズムが完全には解明されていません。しかし、さまざまな要因との関連が指摘されています。

身体的要因

過敏性腸症候群の「身体的要因」とされているのが腸の不調、もしくは腸の働き、また分泌機能の異常です。ただし、普通の検査では基本的に、炎症や潰瘍などが腸に認められるわけではありません。

もともと、腸は繊細な器官ですので「健康的な生活習慣」も過敏性腸症候群の予防には役立つと考えられます。食事を規則正しく摂り、アルコールやカフェイン、タバコ、香辛料などの刺激物の摂取には注意します。食物繊維の豊富な食物や、ヨーグルトを意識して食べるようにして、善玉菌を増やすこともん重要です。また、寝る時間が遅い、睡眠不足なども腸の働きに異常が起きる原因となると考えられます。これは一般的に「体をいたわる」ということですが、腸の健康維持にも役立つはずです。

精神的要因

過敏性腸症候群は主に「精神的ストレス」「自律神経失調」など、精神的な要因が関係していると考えられています。脳と腸は、同じ神経が分布しており、つながっています。そのため、脳が受け取ったストレスの影響が、腸にも出てしまいやすいのです。 1つには先ほどご紹介したように、生活習慣の改善を行うことも効果的です。また、取りのぞけるストレスがあれば、それを取り除くようにしてください。しかし、自分だけでどうにかしようとすることは大変だと思いますので、心療内科や精神科の診察を受けたほうが良い場合もあります。

過敏性腸症候群の診断基準と治療法とは

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診断基準のローマ基準とは

過敏性腸症候群の診断基準には、ローマ基準(Rome)が採用されています。例えば、RomeⅢの診断基準では「月に3日以上の腹痛・腹部不快感の繰り返し」が「3ヶ月間」続いた場合、過敏性腸症候群である可能性が濃厚と判断します。また、以下のうち、2つ以上が当てはまるかもチェックします。

・トイレに行くと(排便すると)症状が改善する ・便の状態(見た目)に変化がある ・排便の頻度が変化する

3つの治療方法

過敏性腸症候群の治療には「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つの方法があります。腸に良くない生活習慣を改めたり、その改善を目指すのか、投薬による軽快を目指します。さらに、強いストレスを抱えていたり、心理社会的な要因が強く関与すると考えられる場合には、心身症専門医や心療内科医とともに、治療を行うケースもあります。

まとめ

「たかが下痢くらいで」という気持ちや、下痢止めなどの市販薬も発売されてはいますが、自己判断による処置が「別の病気の放置」につながる危険性もあります。過敏性腸症候群の改善を目指すならば、1度、専門医に相談されることをおすすめします。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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