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【医師監修】妊娠31週の胎児とママの変化は? 特に気をつけたいこと

目次

妊娠8ヶ月末に当たる31週ごろは、おなかが張りやすくなり、ときどき子宮が痛むこともあります。また、大きなお腹で日常の動きがますます負担に感じられるようになってくるでしょう。周囲の人に協力してもらいながら、くれぐれも無理しないで過ごすようにしましょう。

この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠31週ってどんな時期?

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赤ちゃんの「外で生きる力」がグンとアップ!

妊娠31週の赤ちゃんの平均体重は1,635g[*1]。呼吸をするために必要な肺の構造は妊娠26週ごろに完成していますが、肺呼吸する際、肺がふくらむのを助ける物質(肺サーファクタント)の分泌が十分な量になるのは34週ごろです。そうなって初めて、赤ちゃんは胎外に出ても自力で呼吸できるようになります。31週ごろは肺サーファクタントの量が急激に増えている時期で、まさに「外で生きる力」を身につけている最中というわけですね。

妊娠31週のママと赤ちゃんの様子

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赤ちゃんの変化

次第に皮下脂肪がたまって来て、全体的に皮膚がなめらかになりますが、顔はまだしわだらけです。妊娠28~30週ごろになると、体の動きと眼球の動きのタイミングが重なりあい、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)のリズムができてきます。また、外の世界の明るさもわかるようになってきていると考えられています。

ママの変化

赤ちゃんが大きくなるとともに、子宮底がみぞおちのすぐ下ぐらいまで上がってきて、ママの心臓や胃が圧迫されます。疲れやすく、少し動くだけで息切れがすることもあるでしょう。ママの心拍数が最大数になるのもこの時期です。おなかが張りやすくなり、時々、刺すような痛みを感じることも。むくみ、疲労感、夜中に何度も目が覚めるなど、マイナートラブルも増えてきて、快適とはいえない状態になるママが多いでしょう。

妊娠31週にしたいこと

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赤ちゃんの名前を考えてみては?

赤ちゃんの名前は、出生届の提出期限である、生後14日以内に決める必要があります。生まれた赤ちゃんの顔を見てから決めるという人もいますが、早くから考えるのも楽しい時間です。いくつか候補は挙げておきたいですね。

名前の付け方ですが、文字数にとくに制限はなく、ひらがなと片仮名、常用漢字と人名用漢字、繰り返し記号(々、〃)や長音符号(ー)も使ってよいとされています。アルファベットや、1、2、3などの算用数字は使えません。ふりがなをつけないと読めないような特殊な漢字を使う人もいますが、読めない名前は災害時などに生存確認をする場合などに不利なこともあります。将来、赤ちゃんが生きていく上で困ることがないよう、素敵な名前を考えてあげたいですね。

妊娠31週の注意点

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今まで以上に無理をしない

これから出産まで、ママの体の負担はピークに向かっていきます。下半身にはとくにトラブルが出やすいので、少しずつでも休息をとるようにし、無理をしないで過ごしましょう。

脚のむくみが気になるときは、長時間立ち続けない、疲れたら足を少し高くして休むことも効果的です。塩分の摂りすぎにも注意しましょう。18歳以上の女性では、食塩は一日7.0g未満とすることが推奨されており、これは妊娠中も変わりません[*2]。バナナなどカリウムを含む食品をとると、余分なナトリウムを尿と一緒に排出してくれます。

おしりや太ももの裏側が痛み、歩けないようなときは大きくなった子宮が神経を圧迫して起こる坐骨神経痛かもしれません。痛い部分を入浴で温めたりマッサージをしたりしてみて、痛みを和らげましょう。

知っておきたい、妊娠高血圧症候群のこと

妊娠20週以降、出産後12週までの間に、高血圧またはたんぱく尿を伴う高血圧があらわれると妊娠高血圧症候群と診断されます。以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていましたが、その後の研究で、赤ちゃんやママの体に悪影響をもたらしているものの正体は「高血圧」であることがわかり、「妊娠高血圧症候群」という病名に変更されました。

妊娠高血圧症候群は、お母さんと赤ちゃんに多くの合併症を引き起こすことが問題です。そのほとんどは「高血圧により体中の血管の壁が傷むこと」から起こる症状です。ママの体では、血管から水分が漏れ出すことによる全身のむくみ、腎臓や心臓、肝臓などの臓器の機能低下、血液が固まりやすくなる一方で必要なときは止まりにくい状態になる、「子癇(しかん)」と呼ばれるけいれん発作、胎盤がはがれやすくなるなど、さまざまな異常が起こります。赤ちゃんも、胎盤からの酸素や栄養が不足して発育が悪くなったり、心臓などの臓器のはたらきに異常が引き起こされたりします。

妊娠高血圧症候群は、自覚症状があまりなく、重症になっても気づかずに妊婦健診で異常が発見されることも多いとされています。また妊娠34週未満で発症した場合は早発型と呼ばれ、重症化しやすいのでとくに注意が必要とされています。

妊娠高血圧症候群を発症するリスクが高いのは、35歳以上の高年齢、肥満、もともと高血圧や腎疾患、糖尿病などの持病がある妊婦さん、初産婦、前回妊娠高血圧症候群にかかった妊婦さん、前回の妊娠からの期間が5年以上経過している妊婦さん、多胎妊娠、妊娠がわかって初診した時の血圧が高い妊婦さん、感染症(尿、歯周病)がある妊婦さん、などです。

妊娠高血圧症候群は、妊婦さんの約20人に1人の割合で起こると言われています[*3]。もしこの病気を発症した場合は、重症度や発症時の妊娠週数、赤ちゃんの状態などにより治療の内容は変わってきますが、軽症では通院での食事制限程度の治療が中心となります。重症の場合は、入院して血圧を下げる薬や子癇によるけいれんを抑える点滴などを行い、それでもコントロールできない場合には帝王切開により出産を早めることもあります[*4]。

この病気を確実に予防できる方法はまだ見つかっていません。ただ、一般に食べ過ぎや塩分の摂りすぎはそのリスクを高める一方、極端なカロリーや塩分の制限も危険であることが知られています。何より、妊婦健診は欠かさず受診することが大切です。

まとめ

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妊娠後期に入り、ますますママの体への負担が大きくなってくる時期です。疲れをためないように、こまめに休息をとるようにしましょう。また体に無理をかけないよう、、出産までに準備できることは少しずつ済ませておくようにしましょう。

(文:山崎ひろみ/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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