アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】高位破水は量が少ない? 原因は? 気づかないこともある?

目次

妊娠・出産のどこかのタイミングで起こる「破水」の1つが、子宮の出口付近ではない場所から起こる「高位破水」です。出口付近で起こる「低位破水」と何が違うのでしょうか?予備知識として知っておきたいことをまとめます。

この記事の監修ドクター 松峯美貴先生 医学博士、東峯婦人クリニック副院長、産前産後ケアセンター東峯サライ副所長(ともに東京都江東区)妊娠・出産など女性ならではのライフイベントを素敵にこなしながら、社会の一員として悠々と活躍する女性のお手伝いをします!どんな悩みも気軽に聞ける、身近な外来をめざしています。 http://www.toho-clinic.or.jp/

破水とは?何が出てきている?

1183380706

Getty logo

「破水」とは卵膜(らんまく)が破れ、羊水(ようすい)が外に流出することです。

破水は多くの場合、「陣痛による子宮内圧の上昇」と「赤ちゃんの頭の下降」の影響で子宮口が開ききるころに起こりますが、そのほかにも妊娠中のすべての期間に、さまざまな原因から起こることがあります[*1]。

なお、破水によって出てくる羊水とは、卵膜の内側(羊膜腔)を満たしている弱アルカリ性の淡黄色透明の液体のことです。肺の成熟など、赤ちゃんの発達に重要な役割をもっていて、赤ちゃんを外部からの刺激からも守っています [*2]。

破水はどこの部分で起きる?気づきにくい?

破水は卵膜のどこが破れるかによって「低位破水(ていいはすい)」と「高位破水(こういはすい)」に大別されます。

子宮の出口付近で起こるのが「低位破水」、それ以外の、出口より高い位置で起こると「高位破水」と呼ばれるのです。

おしっこ(尿漏れ)と見分けはつく?

高位破水の場合、破水と気づきづらいことはあるものの、次のようなポイントから尿漏れと間違うことはあまりないようです。

見分けのポイント1一瞬ではなく、「ちょろちょろ」でも出続ける 見分けのポイント2下着がずっとぬれている 見分けのポイント3尿とは匂いが違う

「妊娠中期以降、尿漏れは妊婦さんにとても多い症状なので、尿漏れとの違いは分かりやすいようです。妊婦さんの多くはポイント1または2で気づき、連絡をしてくれます」(松峯先生)

破水はいつ起こるもの?

破水は、起きた時期によって「前期破水」「早期破水」「適時破水」に分けられます。

前期破水

分娩開始(1時間に6回以上の規則的な陣痛が始まること)前に破水することで、「前期破水」が起こる確率は全妊娠の5~10%とされます[*3]。

前期破水が起こると腟から子宮に細菌が侵入し、赤ちゃんにも感染するリスクが高まるので、感染予防のための対応が必要になります。

そして破水が起きると多くの場合は陣痛が起き、分娩が進行するので、次のような点を検査などで確認し、対応(後述)を分けます。

・37週以降か、それ以前か(とくに34週未満) ・前期破水が起きた原因は何か(とくに子宮内感染(絨毛膜羊膜炎<※>など)があるか、どうか) ・赤ちゃんはさまざまな点で安全か、元気か

※絨毛膜羊膜炎は卵膜に細菌が感染して起こる炎症性の病気で、早産の原因として最も多い病気とされています[*4]。

早期破水

陣痛が始まってから、子宮口が分娩に十分な状態に開くまでの間に破水することです。

適時破水

陣痛が来た後、子宮口が分娩に十分な状態に開いてから(全開大)破水が起こることです。

前期破水の原因は?

前期破水が起こる原因は一般的に「卵膜の異常(絨毛膜羊膜炎など)」「羊水過多」「多胎妊娠」「胎位異常(さかごなど)」「子宮頸部円錐切除術の既往」などとされていますが、不明なこともあります。

破水するとどうなる?どうする?

破水後は基本的に産院に入院して経過を見ながら、それぞれに適した対応を受ける必要があります。

まずは産院に連絡

破水したと自覚したり、判断に迷うようなときはすぐ産院に連絡をして、指示に従ってください。 産院へは用意があれば「産褥パッド」、なければ「生理用ナプキン」をあて、家族などが運転する車かタクシーで移動を(自分では運転しない)。座席にレジャーシート(またはビニール袋)とバスタオルを敷いて乗車するといいでしょう。

破水の時期で対応は変わる

・早期破水、適時破水

早期破水と適時破水が起きるときはすでに入院している場合が多く、分娩につながる陣痛が始まっている「分娩開始」後なので、そのまま赤ちゃんが出てくるのに備えることになります。

・前期破水

妊娠37週以降の前期破水の場合、約90%が24時間以内に陣痛がきて[*3]、「分娩開始」となります。 妊娠37週未満に前期破水した場合は、産院で経過を見ていると約50%が24時間以内に、そのほかの約70〜80%が1週間以内に陣痛発来し[*3]、切迫早産となります。早産になると、赤ちゃんが未熟な状態で生まれる可能性があり、とくに34週未満の場合は呼吸器障害などの合併症のリスクが高いとされています。

高位破水した際の対処(治療)

破水した位置にかかわらず入院となり、経過観察や検査結果による治療など必要な対応がなされます。中でも前期破水の場合は必ず感染症を予防するための治療が行われます。

まとめ

653892490

Getty logo

「高位破水」は羊水の出方が「低位破水」とは違い、気づきにくいようですが、いずれの場合も、破水が起きたら早急に何らかの対応が必要な状態ということです。下着のぬれなどから破水かもしれないと思った場合は、すぐに産科に連絡し、指示に従って行動してください。

(文・構成:下平貴子、監修:松峯美貴先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1] 「病気がみえるvol.10 産科」(メディックメディア),p246 [*2] 「病気がみえるvol.10 産科」(メディックメディア),p34 [*3] 「病気がみえるvol.10 産科」(メディックメディア),p182 [*3] 「病気がみえるvol.10 産科」(メディックメディア),p172

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


関連記事


/

この記事の著者

マイナビウーマン子育て

ありがとうを贈るとライターさんの励みになります

トップへ戻る

michillの人気ランキング

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録