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【医師監修】赤ちゃんが白目になるのはなぜ? 何か病気や異常があるの?

目次

赤ちゃんはウトウトしているときなどに白目になることがあります。斜視なのでは?薄目を開けて寝ていて大丈夫?と気になるものですね。赤ちゃんが白目になる理由や気になる対応方法について解説します。

この記事の監修ドクター 梁尚弘先生 りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

赤ちゃんが白目になる原因

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なぜ赤ちゃんは白目になるのでしょうか。ここでは考えられる原因について解説します。

まぶたの筋肉や皮膚が未熟なために白目になりやすい

赤ちゃんはまぶたの筋肉が未発達で、皮膚が薄く短いため、まぶたを閉じた状態をキープしにくい傾向があります。

「赤ちゃんが白目になって心配」という声はしばしば聞かれますが、赤ちゃんに限らず、そもそも人はまぶたを閉じると黒目が上に動き、まぶたを開けると黒目が戻ってきます。これを「ベル現象」といいます。大人でも、眠っている人のまぶたを少し開けると、すき間からは白目が見えます。

ですから、赤ちゃんがウトウトしているときに白目をむいているように見えても、発熱やけいれんなど、ほかに気になる症状がないなら心配ありません。

一方、まれですが、日が沈むように黒目が下まぶたの中へ入り込んでしまうことがあります。これは「落葉現象」といって、水頭症などの脳の異常により起こります。こういった現象がみられる場合は小児科を受診しましょう。

赤ちゃんは斜視に見えやすい

また、生後1〜2ヶ月ごろは斜視を心配する人が多く見られます。このころの赤ちゃんは眼球を動かしたり、2つの眼から得た情報を脳で1つにする「両眼視」の機能が未発達なため、両眼の視線がそろわないことがあるのです。

しかし、興味のあるものを追いかけて見ること(追視)ができるようになるとだいぶ改善し、遅くとも生後6ヶ月ごろには視線がそろうようになります[*1, 2]。

赤ちゃんは寄り目に見えることもあります。これは、赤ちゃんの鼻の付け根が低く広いために起こるもので、仮性内斜視(偽内斜視)といいます。成長とともになくなりますが、生後6ヶ月をすぎても視線が内寄りになっていると感じたら眼科を受診しましょう[*3]。

気を付けたい白目

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さきほど説明した場合以外に、赤ちゃんはけいれんによっても白目をむくことがあります。

赤ちゃんによくあるのが「熱性けいれん」

けいれんを起こす原因にはいろいろありますが、赤ちゃんによくあるのが「熱性けいれん」です。これは、熱の上がりぎわに起こすことが多いけいれんで、子供の脳が未熟で熱に敏感なために起こります。突然意識がなくなり、白目をむき、体を硬くしたり、手足をガクガク震わせたりします。

日本では7〜10%の子供にみられ、発症のピークは1歳といわれています[*4]。赤ちゃんがけいれんを起こすとびっくりしてしまいますが、熱性けいれんの多くは5分以内に治ることが多いので、慌てないことが大切です。

なお、熱性けいれんと似たものに「てんかん」によるけいれんもあります。熱性けいれんは発熱によって引き起こされますが、てんかんは多くの場合、原因不明で、体質によるものと考えられています。熱性けいれんに比べて頻度はまれですが、てんかんも1歳未満に多く起こります[*5]。

けいれんを伴う場合の受診の目安

赤ちゃんが白目をむいてけいれんしていたら、まず、吐くことがあるので、安全な場所に寝かせて顔を横に向け、吐いたものをのどに詰まらせないようにします。また、口にものを入れると呼吸を妨げてしまうので、何も噛ませないようにします。救急車を呼ぶかどうかなどについては、それぞれ下記の対応を参考にしてください[*6]。

救急車を呼ぶ場合

□ けいれんが 5 分以上続く 5分以上けいれんが続く場合は、てんかんや髄膜炎、急性脳症などの病気の可能性があるので、救急車を呼びましょう。

すぐに受診する場合

□ けいれん後 30 分間たっても意識が戻らない □ けいれんを短時間に繰り返した □ 左右でけいれんの強さが違う □ けいれんする前に頭を強くぶつけていた

なお、症状がすぐ治まり意識が回復した場合でも、医療機関を受診または電話で相談しましょう。

薄目を開けて寝て大丈夫?

赤ちゃんや子供はうす目を開けて寝ていることもよくありますが、これは心配ないのでしょうか。

常に黒目が出ているわけでないので大丈夫

冒頭にも書いたとおり、目を閉じているときは、普通、黒目は起きているときのように正面にあるのではなく上に上がっており、まぶたに隠れつつ動いています。

赤ちゃんが薄目で寝ていると、目が乾くのでは?まぶしいのでは?と心配になりますが、常に黒目が出ているのでなければ問題ありません。

まとめ

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赤ちゃんはまぶたが未発達で薄目や白目になりがちです。目を閉じたときに黒目は上に動くのが普通なので、薄目になった時、白目が見えていても異常ではありません。けいれん中に白目をむくこともありますが、「熱性けいれん」ですぐにおさまるようなら心配ありません。けいれんが5分以上続く場合はてんかんや脳炎など別の病気によるけいれんの可能性もあるので、救急車で急いで受診しましょう。

(文:村山真由美/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1]母子衛生研究会・赤ちゃん&子育てインフォ・病気・予防接種 https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=1520 [*2]公益社団法人 日本視能訓練士協会:乳幼児版目の健康「チェックシート」 http://www.jaco.or.jp/handouts/ [*3]日本弱視斜視学会:内斜視 https://www.jasa-web.jp/general/medical-list/strabismus/strabismus3 [*4]五十嵐隆:小児科臨床ピクシス29 発熱の診かたと対応, p.66, 中山書店, 2011. [*5]Haut SR et al. : Chronic disorders with episodic manifestations: focus on epilepsy and migraine, Lancet Neurol. 2006 Feb; 5(2): 148–157. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16426991 [*6]佐久医師会:教えて!ドクター〜こどもの病気とおうちケア https://oshiete-dr.net/pdf/home_care2018.pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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