競馬に当選したら税金がかかる?仕組み・計算方法をFPが解説!

更新日:2020年4月17日 / 公開日:2020年4月17日

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こんにちは、婚活FP山本です。日本でギャンブルと言えばパチンコ・パチスロが代表格ですが、根強い人気があるのが「競馬」といえます。

その人気の元になっているのが万馬券に代表されるような高配当ですが、代わりに税金が気になる人も一定数いるのが実情です。ぜひ税金について正しく知り、安心して競馬を楽しみましょう。

そこで今回は、競馬における税金について詳しくお伝えします。あなたの競馬人生に、お役立て下さいませ。

当選金の払い戻しは所得税の課税対象!

まずは早速、競馬における税金の基本についてお伝えします。結論から言えば、競馬の当選金の払い戻しは所得税の課税対象です。具体的には当選金は「一時所得」に該当し、以下の計算式で計算した金額に税率を掛けて、税金を納税する必要があります。

(当選金-馬券代-50万円)÷2

なお、当選金は一年間の合計金額であり、馬券代は「ハズれ馬券は含まない」というルールです。一時期かなり話題になったルールですが、基本的にこのように決まっているのですから仕方ありません。しっかり覚えておきましょう。

ちなみに税率は各自の年収によって違ってきますから、一概には言えません。5%~45%まで様々ですが、年収が高い人ほど高い税率になりますから注意しましょう。

万馬券が当たった時は確定申告に備えて計算しておこう

税務署も人間が運営していますから、何でも杓子定規に動くわけではありません。しかしだからこそ、大きなお金が動く時、動きそうな時ほど敏感に反応します。競馬でいえば、やはり「万馬券」の時ほど税務署も注視していると考えたほうが無難です。

万馬券自体、いつ当たるか分からないものですから、常に確定申告も想定しておいたほうが安全といえます。特に万馬券が当たった時は、確定申告に備えて事前に記録・計算しておきましょう。

同じ所得税でも「雑所得」として納税することもある!

今度は、例外的な競馬における税金についてお伝えします。先ほどお伝えした通り、基本的に競馬の当選金は「所得税の一時所得」です。しかし、場合によっては同じ所得税でも「雑所得」に該当することがあり、こちらに該当するとハズれ馬券も経費になる可能性があります。

ただし、雑所得に該当するかどうかは明文化されていません。また雑所得に該当するのは、競馬を投資や資産運用のように捉えて、頻繁に多額のお金を使っているような場合のようです。多くの方にとっては当てはまらないでしょうが、一応知っておきましょう。

ちなみに雑所得に該当するかどうかのルールは、あくまで一つの判例で示された結果に過ぎません。あくまで基本的には一時所得になるものと考えておきましょう。

高額な賞金・配当金狙いの資産運用はアリ?

実際に、競馬を投資や資産運用のように捉えている方は一定数います。しかしお金のプロから言わせれば、やはり競馬は「ギャンブルの一種」です。高額な賞金・配当金狙いで競馬に打ち込むほどに、どうしても負けやすくなります。

ギャンブルは多額のお金をかけるものではなく、あくまで「趣味の範囲で楽しむ」ことがおすすめです。そのうえで、別の投資や資産運用も試していきましょう。

競馬における税金対策は「50万円以内」に抑えること

今度は、競馬における税金対策についてお伝えします。これは結論から言えば、「当選金を50万円以内に抑えること」です。先ほど、税金の計算式をお伝えしましたが、競馬では当選金から馬券代を差し引き、さらに50万円を差し引けます。

この50万円以内に当選金を抑えれば、税金はかかりませんし確定申告も不要です。当選金を計算して抑えるような方は滅多にいませんが、それでも50万円程度の当選金が当たった方なら、以後は競馬を控えることで問題はなくなります。

ギャンブルとは、基本的に勝つほどに熱くなってのめり込むものですが、そういう時ほど冷静さが大切です。「趣味の範囲で楽しむ」を基本として、今後も競馬を楽しみましょう。

安易な「課税逃れ」にご用心!

競馬を楽しむ多くの方は、税金のことなど考えていません。また競馬は公営ですから、「競馬離れ」が起きかねませんし、税務署も厳しく取り締まっているわけではありません。しかしそれでも、安易な課税逃れには用心したほうが賢明といえます。

実際、競馬の当選金を巡って課税されることもあれば裁判になることもあるのが実情です。万馬券などの高額な当選金の時ほど課税される可能性は高いですから、十分に注意しましょう。

ネットで買っても競馬場で買ってもバレる時はバレる

今度は、競馬の税金について税務署にバレない方法をお伝えします。結論から言えば、「そんな方法はない」のが現実です。これについては様々な情報が飛び交っていますが、少なくとも「絶対バレない方法などない」のが実情といえます。

そもそも税務署は、個人の銀行口座の情報を知ることが可能です。突然の大金の入金があれば、その出所を疑われます。ネットで買えば履歴が残りますし、競馬場で買っても今は至るところに監視カメラがたくさんある時代です。バレる時はバレるのが基本といえます。

仮に絶対バレない方法があるとすれば、それは「競馬をやらないこと」でしょうか。競馬をする以上は税金問題が付きまとうと考え、そのうえで競馬を楽しみましょう。

バレない方法を探すより、正しく対応しよう

確かに一般的には、「どうやったらバレないか」を考えます。しかし、そのような方法など存在しない以上、やはり「正しく対応する」のがおすすめです。税金とは、あくまで「利益の一部」にしか発生しませんが、不正をするほどにペナルティも発生してしまいます。

結局のところ、正しく対応するのが一番の利益です。100万円程度以上の当選金を得たときには、しっかり税金のことも対処していきましょう。

万馬券が当たった時こそ気を引き締めよう!

最後に、競馬について大切な補足情報をお伝えします。先ほども触れた通り、競馬も一種のギャンブルです。趣味として楽しむ程度なら良いのですが、入れ込みすぎて破滅する人も一定数いるのが実情といえます。しっかりと節度を持って楽しむことを心掛けましょう。

特に気を付けたいのが「万馬券が当たった時」です。思わぬ大金が入ったことで金銭感覚がおかしくなり、これが元で破滅する人も多いといえます。ちなみに宝くじの場合、高額当選者の7~8割程度が破滅しているというアンケート結果もあるほどです。

競馬を楽しむ方なら万馬券を夢見ている方が多いですが、万馬券が当たったことで破滅するとは何とも寂しい結果といえます。万馬券が当たった時こそ気を引き締めていきましょう。

将来的にいくら必要かを考えれば使わずに済む?

気を引き締めるのに有効な手段といえば、やはり「将来を考えること」です。今は老後資金として2000万円必要といわれていますが、たくさん貯金があるほどに安全・安心に繋がります。将来的にいくら必要かを考えれば、使わずに済むかもしれません。

あるいは万馬券のお金で資産運用を始めれば、今後は働かなくても食べていける可能性も出てきます。必要に応じてFPにも相談しつつ、特に大金が当たった時こそ注意していきましょう。

しっかり税金も理解したうえで競馬を楽しもう

競馬の当選金には、基本的に所得税が課税されます。ただし、一年間の当選金の合計が50万円以内なら税金も確定申告も不要です。税金を無視していると、思わぬペナルティが課されるかもしれません。しっかり税金も理解したうえで、今後も競馬を楽しみましょう。


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