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【医師監修】妊娠超初期かもという時期、肌にかゆみが……妊娠との関係とかゆみで辛いときの対処法

目次

妊活中、もうすぐ生理予定日というころに体調の変化があると、「もしかして妊娠超初期の症状?」と気になる女性は多いようです。このころ、肌のかゆみで悩まされていたら、妊娠の影響という可能性はあるのでしょうか?妊娠による肌の変化とかゆみの関係について紹介します。

この記事の監修ドクター 産婦人科医・医学博士宋美玄先生 大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。主な著書に、ベストセラーとなった「女医が教える本当に気持ちいいセックス」がある。一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

妊娠したことで、肌にかゆみが現れることはあるの?

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妊娠すると、肌にもさまざまな変化が現れます。胸、乳首や太ももの内側、正中線(へそから恥骨の上部までにかけて縦に現れる線)に色素沈着が起こる、顔に茶色の斑点(肝斑)ができたり、下腹部などに妊娠線ができたりする、にきびや静脈瘤ができる、などが代表的です。

妊娠によって起こる、肌にかゆみの出る病気

さきほど紹介した変化以外に、妊娠によって「妊娠性痒疹」や「PUPPP」など、肌にかゆみを生じる病気が起こることもあります。

妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)

少し盛り上がった赤いブツブツ(丘疹)が、手足の外側やお腹、背中などにたくさんできます。妊娠性痒疹は妊婦さんの約2%に起こるとされています[*1]。2回目以降の妊娠で起こりやすいとされ、またアトピー素因(本人や家族にアレルギー性の病気があるなど、アレルギーを起こしやすい体質のこと)のある女性に多く、妊娠3~4ヶ月ごろに症状が現れてきて、おおむね出産後に軽快します。

PUPPP(そう痒性じん麻疹様丘疹)

お腹、とくに妊娠線に沿ってじんましんのような盛り上がりや赤い斑点、小さい水ぶくれなどができ、数日以内に腕やひざ下にも拡がります。顔や手のひらにはほとんど出ません。原因は不明で、はじめての妊娠の妊娠後期によく起こり、妊婦さんの0.5%前後が発症するとされています[*2]。

妊娠性皮膚掻痒(そうよう)症

湿疹や斑点など、見た目の異常を伴わないのに、強いかゆみが出ます。全身がかゆくなる場合と、陰部など限られたところだけかゆくなる場合があります。原因はまだはっきりわかっていませんが、内臓の不調やホルモン分泌の影響などで起こるとされ、皮膚の乾燥を伴うことが多いです。掻くことによって湿疹ができたり、色素沈着を起こしたりします。これも妊娠後期に起こることが多いです。

その他、妊娠性疱疹(強いかゆみのある赤い斑点や水ぶくれが、おへそ周辺から拡がることが多い)、妊娠性肝内胆汁うっ滞症(突然てのひらに強いかゆみを感じ、全身に拡がる)などの皮膚の病気もありますが、これらはまれです。

皮膚の変化は、妊娠超初期にも起こる?

「妊娠超初期」とは、妊娠のごく早期の期間を指して、俗に使われる言葉で、生理予定日前までを意味することが多いです。妊娠週数でいうと、妊娠3週末までなので、妊娠検査薬はもちろん産婦人科での検査でも妊娠を確定できないような時期のことです。

さきほど紹介したように、妊娠性痒疹は妊娠3ヶ月(妊娠8週)以降、PUPPPや妊娠性皮膚掻痒症は妊娠後期(妊娠8ヶ月以降。週数では妊娠28週以降)によく起こるとされており、これらの病気が妊娠超初期に起こる可能性は低いでしょう。

肌がかゆいときのホームケア

さきほど紹介したいくつかの病気にまで至らなくても、肌が乾燥しているとかゆみを感じやすくなります。

十分に保湿し、ストレスや刺激物を避ける

ワセリンなどの保湿剤をたっぷり使い、肌からの水分の蒸発を防いで、水分を保つことで肌のバリア機能を整え、かゆみを感じるのをできるだけ防ぎましょう。

また、ストレスを避けるのも大切です。お酒やコーヒー、香辛料などを摂らないようにする、入浴で清潔を保つ、木綿の衣服を着用するなどもかゆみの予防に役立つようです。

かゆみがひどい時は受診しよう

かゆみがひどい時や続いている時は、医療機関を受診しましょう。塗り薬や内服薬など、症状に合っていて、妊娠中にも使用できるものを処方してもらえるはずです。受診の際は、妊娠の可能性があることを忘れずに伝えてください。

まとめ

長引くと辛い、肌のかゆみ。妊娠により起こる肌の変化の中にも、かゆみを起こす病気はあります。治せるものなら薬でさっと治したいところですが、もしかしたらお腹にいるかもしれない赤ちゃんのことを考えると、この時期はとくに専門家にアドバイスをもらえたほうが安心しますよね。かゆみで悩んでいるのなら、大したことないからとがまんせずに、医療機関で診てもらいましょう。

(文:マイナビウーマン子育て編集部/監修:宋美玄先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1]「プリンシプル産科婦人科学第3版2産科編」(メジカルビュー社)p.207 [*2]寺本祐一:専門医のためのアレルギー学講座3.妊娠とアトピー性皮膚炎, アレルギー63(2)147-154, 2014. https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/63/2/63_KJ00009262742/_pdf

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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