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【医師監修】赤ちゃんの頭にフケが!? 2つの原因と対処法

目次

生後しばらくすると、赤ちゃんの頭皮にフケのようなものができることがあります。頭皮など皮脂の多い部位には、ときどきこうした皮膚トラブルが生じることも。赤ちゃんの頭にできるフケのようなものの正体と対処法を確認してみましょう。

赤ちゃんの頭皮にフケ?その正体は

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生まれてからしばらくすると赤ちゃんの頭にフケやかさぶたのようなものができることがあります。中には初めて目にして驚く人もいるでしょう。これは一体、何なのでしょうか?

フケの正体は「乳児脂漏性湿疹」かも

赤ちゃんの頭にできるフケやかさぶた、それは乳児脂漏性湿疹かもしれません。

頭皮や髪の生え際、額、眉毛など皮脂腺が発達している場所に皮脂が固まってできた黄白色のかさぶたやウロコ、フケのようなものがみられる皮膚の病気が「脂漏性湿疹」です。そのうち、特に赤ちゃんにできるものを「乳児脂漏性湿疹」と呼んでいます。

乳児脂漏性湿疹は生後まもなく~2ヶ月くらいまでの赤ちゃんにできやすい傾向にありますが[*1]、その多くは適切なホームケアを行うことで自然に症状が緩和します。ただし生後4~5ヶ月ぐらいになると皮脂量が減少し、脂漏性湿疹のほかに皮膚の乾燥によって炎症がおこる乾燥性湿疹が混在するケースもあります。乾燥性湿疹について、詳しくは後述します。

なぜできる?「乳児脂漏性湿疹」の原因

大人の脂漏性湿疹は、遺伝的要素、内分泌の影響、皮脂分泌の異常のほか、気候や栄養状態、スキンケア、薬剤など、さまざまな要素に影響を受けて発症するといわれています。

ただ、赤ちゃんの場合は、この時期の皮脂分泌量の多さが原因となっていることがほとんどです。生まれたばかりの赤ちゃんは皮脂腺が発達していて、皮脂の分泌が盛んです。たくさん分泌された皮脂は空気に触れて酸化し、刺激となって皮膚に炎症をおこします。これが乳児脂漏性湿疹を発症させるのです。 また、マラセチアという皮膚の常在菌が一因になっているとも考えられています。

なお、生まれてまもない赤ちゃんの皮脂分泌が多いのは、お腹のなかでお母さんからもらったホルモンの影響による生理的なもの。母乳の成分やミルクの種類が関係しているのでは、という心配は無用です。ママの食べたものや飲んだもの、またミルクの成分によって、湿疹が増えたり減ったりすることはないので安心してください。

乳児脂漏性湿疹の対処法は?

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乳児脂漏性湿疹は適切なホームケアで、その多くが自然とよくなっていきます。ケア方法を確認してみましょう。

よく泡立てたせっけんで皮脂を落とす

乳児脂漏性湿疹のケアで大切なのは、過剰に分泌された皮脂をしっかり落とし、肌をきれいにすることです。皮脂を落とす時は、必ずせっけんやシャンプーなどの洗浄料を使いましょう。お湯だけでは皮脂は十分に落としきることができません。

そしてもうひとつ大切なのが、しっかりと洗浄料を泡立てること。汚れは泡の力で落とすものです。固形のせっけんを使う場合も、しっかりと泡立ててから洗ってください。

かさぶたを無理にはがすのはNG

乳児脂漏性湿疹でできる、頭皮の黄色い鱗状のかさぶたはシャンプーを使って余分な皮脂を洗浄することで改善していきます。全身が洗えるボディシャンプーではなく、頭専用のシャンプーを使って毎日繰り返し頭皮を洗いましょう。1~2週間ほどできれいになるはずです。

頑固なかさぶたはオイルで軟らかくしてからシャンプーする

それでもなかなか、かさぶたが取れないという場合は、入浴の1時間~30分前をめどにワセリン、ベビーオイル、オリーブオイル、ツバキ油などを塗り込み、柔らかくしてからシャンプーで洗ってみてください。オイルでふやかすことで、かさぶたが取れやすくなっていきます。

なお、かさぶたが思うようにきれいにならなくても、爪を使って無理やりはがすのは絶対にNGです。頭皮を傷つけ、別のトラブルを招くことも考えられます。くれぐれもやめましょう。

洗浄後は保湿もしっかり

シャンプーで洗浄した後はタオルで押さえるようにしてやさしく水気を拭き取り、ベビーローションやワセリンなどを使って保湿をします。この繰り返しを毎日根気よく続けていきましょう。

自然に治るまでケアを続けて

洗浄+保湿のケアを続けていけば、乳児脂漏性湿疹は自然に治っていくことがほとんどです。

個人差はありますが、皮脂の分泌が減ってくる生後2~3ヶ月ころになると、症状が軽快することが多いといわれています[*1]。それまでは多少大変かもしれませんが、上に紹介したようなケアを続けてみましょう。

乾燥が原因でフケのようなものが出ることも

赤ちゃんのフケは脂漏性湿疹だけが原因ではありません。皮脂の過剰分泌だけでなく、乾燥が原因となってフケのようなものが出てくることもあるのです。

生後数ヶ月が過ぎると今度は乾燥しやすくなる

生後2~3ヶ月を過ぎた赤ちゃんは、それまでと一転、今度は急激に皮脂の分泌量が減ってしまいます。「生涯でも最も皮脂分泌の少ない時期」といわれているほど皮脂が少なくなるだけでなく、赤ちゃんはもともと細胞の保湿を助けるアミノ酸やセラミドなども少ない状態にあるので、この時期の赤ちゃんの皮膚は十分な保湿機能やバリア機能を発揮することができなくなります。そのため、今度は乾燥による肌トラブルが生じやすくなっていきます。

例えば、乾燥により皮膚のバリア機能が損なわれて湿疹ができるほか、角質がはがれて皮膚表面がガサガサになったり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れができて痛みやかゆみが出たりすることがあります。そのようにしてはがれた角質がフケのように見えることもあるでしょう。このように皮脂が足りないことで起こる湿疹は「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれています。

乾燥による湿疹の予防法

このように乾燥が原因で生じる湿疹も、洗い方や周囲の環境に配慮することである程度の予防が可能です。

乾燥による湿疹の予防法

・入浴時のお湯の温度に注意し、熱い風呂につかったり、熱いシャワーを浴びたりしないようにする ・長時間の入浴も皮膚の乾燥の原因となるため、避ける ・刺激の少ないせっけんやボディソープをよく泡立てて使い、皮膚への刺激をできるだけ減らす ・入浴後はしっかりと保湿する ・加湿器を使い、室内の乾燥を防いで、皮膚の乾燥も予防する

赤ちゃんが生後2、3ヶ月を過ぎて肌の脂っぽさがなくなってきたように感じたら、以上のことに注意して乾燥による湿疹や肌トラブルをできるだけ予防してあげましょう。

受診は必要?赤ちゃんの湿疹で病院に行く場合

脂漏性湿疹や乳児湿疹など、生後まもない赤ちゃんにできる湿疹は自然に治ることが多く、病院を受診せずに済む場合も少なくありません。しかしながら受診が必要なケースも、もちろんあります。

症状がひどい、なかなか治らない場合は受診して

受診が必要かどうかを判断する基準は大きく2つです。

ひとつは症状がひどいこと。かゆみがありそう(掻き壊してしまった)、皮膚がむけている、赤くなっている、じくじくしている、膿んでいるといった症状がみられる場合は、医療機関を受診しましょう。

もうひとつは症状が長引いていること。先ほど紹介した方法でケアをしても、なかなか改善しない場合も病院を受診したほうがよいでしょう。症状によっては、抗真菌薬の塗り薬やステロイド軟膏などが処方されることもあります。

まとめ

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赤ちゃんの頭皮にできるフケのようなものの多くは、不安定な皮膚の状態がもたらした肌トラブルの結果です。しかしそれらは正しいホームケアで改善できることが多々あります。皮脂をしっかり落とし、そして保湿する。こうしたケアをまずは行ってみて、それでも症状に改善が見られなかったり、ひどくなったりするときは医療機関に頼りましょう。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

(文:山本尚恵/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1]鹿児島大学医学部「赤ちゃんの洗顔―せっけんを泡立てて使用―」 http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ped/kodomoiryo/05.first%20aid%20kit/kodomokyukyu237.htm [*2]「WOC Nursing」2018年8月号(Vol.6 No.8)「乳幼児の保湿」 https://www.igaku.co.jp/pdf/1808_wocnursing-4.pdf 

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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