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【医師監修】早く治すには? とびひの正しい治療法と生活上の注意点

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目次

とびひは皮膚感染症の一種です。一見とびひのように見えても似ている病気もたくさん…? とびひの見分け方、正しい対処法を身につけてお子さんを病気から守りましょう!

この記事の監修ドクター

土佐清水病院 皮膚科宇井千穂先生 活性酸素とSODの研究による天然の治療薬を使い、アトピーを中心とした皮膚疾患を診ています。最近では美容皮膚科医として、美の研究も行い活躍しています。女医+(じょいぷらす)所属。

とびひの治療と注意点

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とびひの治療

とびひの治療法としては抗菌薬などの薬の服用が第一です。飲み薬を服用する際は細菌を殺し感染症をおさえる抗生物質を摂取することが多いです。また、とびひは引っ掻くことによって増殖する可能性があるため、かゆみ止めを飲むことも効果的です。塗り薬を使用する場合には、入浴後に水気を拭き取ったあと抗生物質の塗り薬を患部に塗ります。患部がジュクジュクと水気を帯びている場合には無理に薬を直接塗ることはせず、水疱性膿痂疹をガーゼの上から厚めに塗布するのが良いでしょう。

以下ではとびひの治療に用いられる薬について紹介します。

とびひの治療に用いられる薬

・抗菌薬:抗生物質などの抗菌薬には細菌の増殖を抑えたり、細菌を死滅させたりなどの効果が見られます。感染している菌の種類によって効果も違うため、医師は診察時に患者さんの症状を見極めて適切な抗菌薬を処方してくれます。

・副腎皮質ホルモン薬:ステロイド剤とも言います。これは炎症を抑える働きを持ちます。アトピー性皮膚炎を患った状態で患部の湿疹を掻きむしることが原因でとびひになる場合も多くあります。ステロイド剤は湿疹による炎症を治療するために使われます。短期間の使用であれば副作用の可能性は非常に低いです。

・抗ヒスタミン薬:ヒスタミンとは体内にあるかゆみ及びアレルギー症状の原因となる物質のことです。抗ヒスタミン薬とは文字どおり、このヒスタミンの効果を抑制する働きを持つ薬で塗り薬としても飲み薬としても使用されています。かゆみの強いとびひの症状の場合には抗ヒスタミンの飲み薬を使用する場合が多いですが、副作用として眠気を催す作用があります。

とびひの治療は原因となる菌に対して適切な薬を用いることが重要ですが、初診の段階では原因菌がはっきりしません。そのため症状から推測して薬が処方されるため、再診を求められる場合があります。初診で処方された薬で症状の改善が見られない場合には薬の選び直しが必要ですので、合わないと感じたら再診の際にその旨をきちんと専門医に伝えましょう。原因菌が複数である場合もあります。

とびひができたときの注意点

とびひが出来たら、まずできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

生活上の注意としては ・患部を清潔に保つ必要があるため、浴槽への入浴は避け、シャワーで済ませる。シャワーの後は清潔なバスタオルで水分をおさえるように拭き取り、患部に薬を塗ることを忘れずに。

・石鹸は使っても良いが、とびひの患部をこすらないようにする。

・とびひは接触によって感染するため、家族であってもバスタオルなどを他人と共有しないよう気を遣う。

・悪化、及び第三者への感染おそれがあるため、治療が終わるまではプールや公共の大浴場などの利用は控える

・とびひの原因菌が潜伏しているため、鼻をいじることは控えるなどが挙げられます。

また、病院で専門医の受診を受けたあと治療をきちんと開始したうえで、患部をガーゼで覆うなど処置が出来ていれば登園・登校の出席停止の制限はありません。しかし、発熱を伴う場合など全身に症状が及び悪化している場合には休ませる方が良いでしょう。

とびひの患部は皮膚が乾燥して汁が出なくなってもそのかさぶたの中に細菌が潜伏しているおそれがあります。一見よくなったからといって自己判断で治療を中断することはやめましょう。医師の指示に従うことが大切です。また、とびひの原因となる細菌によってまれに他の病気を併発してしまう場合があります。このような悪化を防ぐためにも医療機関への早期受診を心がけましょう。

・ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群:黄色ブドウ球菌がもたらす毒素が血液に入り込むことによって全身に広がる病気。高熱や体のだるさを伴い、皮膚は真っ赤に腫れて少し触れただけでも痛みを感じ、次第皮膚が剥けてくるなどの症状が見られます。乳幼児が感染することが多く、これは入院治療が必須です。

・腎炎:化膿レンサ球菌を原因とするタイプのとびひを発症した場合、治療後に腎炎を起こす場合があります。医療機関の専門医が処方してくれた薬はとびひの症状が和らいだからといって自己判断で飲むのをやめてはいけません。貰った薬は用法を守ってきっちり飲みきることが大切です。また、腎炎に限らす、とびひの治療後も体調が優れない場合は他の病気を併発しているおそれもあるため再度医療機関への受診をお勧めします。

また再発防止策として、あせもや湿疹、虫刺されなどは早めに対処し、掻きむしらないようにしましょう。また、毎日浴槽に浸かってきちんと入浴することや常に爪を切っておくなどして皮膚を清潔に保つことができるよう、治療後も気を抜かずに心がけることが大切です。

とびひとは

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とびひとは

とびひとは正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。湿疹や擦り傷などを引っかいたり擦ったりすることによって細菌が感染して発し、第三者に感染するおそれもある病気です。かきむしった手を介して水疱があっという間にでき、患部があちこちに移り広がる様子が火事の火の粉のようだとして「飛び火」という俗称もつけられています。

またすでにアトピー性皮膚炎を患っている患者さんなどは皮膚が、外からの刺激や有害物質から体を守り、体内の水分を保つ働きであるバリア機能が低下しているため、アトピー性皮膚炎と同時にとびひを併発しやすいので特に注意が必要です。

とびひにならないためには、手洗いを心がけ、常に爪を短めに切っておくことで日頃から皮膚を清潔に保つことや、とびひの原因となる細菌がたくさんいる鼻の中をいじらないこと(鼻の中をいじった手で体を掻くととびひにかかることも)などが大切です。

とびひの原因と主な症状

原因としては湿疹、虫刺され、あせも、擦り傷などの患部を引っ掻くことが挙げられます。これによりブドウ球菌や溶連菌が感染してとびひが発症します。患者さんはお子さんが多いですが大人でも発症することがあります。またとびひの症状は以下の病気でも同様に見られます。一見とびひのように見えて実は別の病気を患っている場合もあります。

・アトピー性皮膚炎:アレルギーを原因として起こる皮膚炎の一種。症状としては首周りやひじ・ひさの内側などに湿疹、かさぶた、かゆみなどが連続して発症します。

・水いぼ:正式には伝染性軟属腫とも呼ばれています。これはウイルスが原因で発症し、肌がものに直接触れることによって感染します。患部はひざの内側・ひじ・ももの付け根・脇のした・上半身などの皮膚の薄いところが中心で、光沢のある白からやや赤みを帯びた丘疹と呼ばれる小さな出っ張りのような発疹ができます。これらは掻き毟ることで全身に広がるおそれがあるので注意が必要です。

・汗疹(あせも):たくさんの汗をかくと汗を出す管が詰まり、汗疹ができます。通常は透明から白っぽい色をしていますが、紅色汗疹と呼ばれる赤い汗疹はかゆみを伴い、掻くとおできになります。さらにその紅色汗疹の患部に黄色ブドウ球菌などが感染するとその患部がさらに化膿しておできになり、感染膿瘍(かんせんのうよう)に至る場合もあります。

・接触皮膚炎:接触皮膚炎は塗り薬や植物・衣類や靴・洗剤・虫などの様々な外的物質が肌に直接触れることによって発症します。原因となる物質が肌に触れた箇所にはかゆみを伴って赤い発疹がたくさんでき、時には水疱を作る場合もあります。

・水ぼうそう:水痘(すいとう)とも呼ばれます。これはウイルス感染を原因とした病気で、肌に赤い発疹ができ、次第に水疱を作りそれらが全身に広がるという症状を持ちます。この時にできた赤いブツブツとした発疹は水疱になったあとかさぶたとなってから治る場合が多いです。水ぼうそうは新しい湿疹が次々とできるためその他の症状と併発して同時に見られます。

とびひができる部位

とびひの種類(1):水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)

黄色ブドウ球菌を原因菌として起こるとびひ。これらは皮膚や鼻の穴などに潜在菌として存在します。この黄色ブドウ球菌が皮膚に残る傷などから体内に入り込み、増殖することによってとびひを起こします。また、黄色ブドウ球菌は表皮剥脱性毒素を持つため皮膚に水疱を作ることもあります。

症状としては、水疱ができて膿を作り出し、それらが破れることでびらんと呼ばれる皮膚が剥けて爛れたような状態を引き起こします。これらは患部を掻き毟ることにより症状は広がってしまいます。目や鼻・口の周りから症状が出始める場合が多く、そこから患部が全身に広がっていきます。ただれた部分は次第にかさぶたになりますが、患部には強いかゆみを伴うこともあります。とりわけ7歳児未満の乳幼児や子供に起こりやすく、気温の高い夏に発症しやすいとされていますが近年は暖房の普及により冬場にも見られる場合もあります。

とびひの種類(2):痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)

溶連菌と呼ばれる化膿レンザ球菌を原因として起こる病気。 これらは皮膚やのど、鼻に潜在金として存在します。この化膿レンザ球菌も黄色ブドウ球菌と同様に皮膚に残る傷などから体内に入り込み、増殖することでとびひを起こす原因にもなります。化膿レンザ球菌と同時に黄色ブドウ球菌にも感染しているケースも少なくありません。

症状としては膿を持った水疱の部分が急速に厚みのあるかさぶたになることが挙げられます。重度の場合には患部に赤みや皮膚のただれが見られる場合や、リンパ腺の腫れやのどの痛み、発熱を伴う場合もあります。こちらは水疱性膿痂疹とは異なり、年齢や季節を問わず、突発的に発症するという特徴があります。

まとめ

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いかがでしたか?薬を塗っておけば大丈夫!と考えがちなとびひですが、思わぬ病気を併発してしまうこともあるんですね。お医者さんの指示をよく守って発症・感染を防ぐことが大切です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年1月30日

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