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【医師監修】赤ちゃんのほっぺが赤い!関連する病気とケア方法

目次

赤ちゃんのほっぺ(頬)と言えば、白くてやわらかくスベスベ……という印象がありますね。でも、赤ちゃんのお肌はとてもデリケートなので、少しの刺激で赤くなりがち。そこで今回は、赤ちゃんのほっぺが赤くなる原因や対応などについて解説します。

赤ちゃんのほっぺが赤くなる原因は?

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赤ちゃんのほっぺは赤くなりやすいですが、その原因はいくつか考えられます。心配ない場合、病気が原因の場合に分けて解説します。

心配ない原因

新生児にきび

生まれた直後からおよそ生後1ヶ月ごろまでの間、赤ちゃんの頬が赤くなるのは「新生児にきび(ざ瘡)」が考えられます。この場合、頬だけでなく、額、まぶた、下あごなどに、中に白い芯がある湿疹や赤くポツポツとした湿疹ができて、膿を持つこともあります。

この湿疹は新生児の約20%にできるほど珍しくなく、男の子は女の子の約5倍ほどできやすいといわれています[*1]。

新生児ニキビができるのは、「この時期の赤ちゃんの皮脂が多すぎること」が原因です。生まれてしばらくの間、赤ちゃんの皮膚はママからもらったホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌がとても盛んになるために毛穴がつまりやすくなります。毛穴がつまってしまうと炎症を起こして、新生児にきびができてしまうのですね。その後、皮脂の分泌量が落ち着くのに伴って、とくに治療をしなくても、新生児ニキビの多くは治まっていきます。

肌の乾燥

赤ちゃんの皮膚は、生後2~3ヶ月頃までは皮脂の分泌量が多いのですが、その時期を過ぎると今度は皮脂の分泌量が急激に減っていき、一生のうちで最も皮脂量が少ないと言われる時期になります。これは、思春期ごろになるまで続きます。

皮脂量が少なくなっていくにつれて皮膚の水分保持量も少なくなってしまうので、十分な保湿機能やバリア機能も働きにくくなります。

こういった理由から、頬も乾燥しやすく刺激に弱い状態になり、カサカサして赤くなってしまうことがあります。

暖まり過ぎ

赤ちゃんの皮膚はとても薄く、部位によっては大人の皮膚の1/2~1/3半分くらいしか厚みがありません。そのため、大人と比べて肌がとてもデリケートで、外部や環境の刺激を受けやすくなっています。

気温や室温が高いとき、お風呂に長くつかりすぎたときなどには、そのために赤ちゃんのほっぺが赤くなることもよくあります。

病気が原因

発熱

かぜなどの感染症にかかると、人間の体は体温を上げてウイルスを退治しようとします。熱の上がり際は、熱が逃げないように皮膚の血管を収縮させますが、熱が上がりきってウイルスが退治されると、今度は体温が下がるように血管を拡張して熱を外に出そうとします。

赤ちゃんは皮膚が薄いので、血管が拡張するとそれが透けるため、頬も赤く見えることがあります。 この場合は、新生児ニキビなどの湿疹ができたり乾燥肌になったときとは違い、頬はスベスベしたままで皮膚がポッと赤みを帯びた状態になります。

りんご病(伝染性紅斑)

りんご病は「伝染性紅斑」ともいい、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で、飛沫感染や接触感染によりうつる感染症です。冬から春に流行することが多く約10~20日間の潜伏期間ののち、両方の頬に鮮やかな赤い発疹が出ます。発疹で頬がりんごのように赤くなることから、「りんご病」と呼ばれるようになりました。

頬が赤くなるのに続いて、手・足に網目状・レ−ス状・環状などと表現される発疹が出るのも特徴です。発疹は胸やおなか、背中にも出ることがありますが、1週間くらいで消えていきます。発疹はかゆみを伴うこともあります。

発疹が出る7~10日前には、たいてい微熱やかぜのような症状が見られるでしょう。 発疹のほか関節痛が起こることもあります。

りんご病にかかりやすいのは5~9歳の子どもで、次に多いのが0~4歳と言われています。症状は感染症の中でも比較的軽く、特に治療はしない場合がほとんどです。もし、発熱などで必要があれば、症状に応じた対症療法を行いますが、発熱症状が出ている段階では特徴的な頬の赤い発疹や手足のレース状紅斑は出現していないため、普通診断には至りません。

心配ない原因でほっぺが赤いときの対応は?

新生児ニキビや肌の乾燥などの軽い肌トラブルや、暖まりすぎの場合は、頬が赤くなっても心配いりません。肌トラブルにはスキンケアを行い、暖まりすぎのときは室温や衣服を調節します。

新生児にきび

原因は皮脂の分泌量が多いことなので、肌を清潔にするため洗浄料を使ってしっかり洗い流すことがポイントです。

「生まれたばかりの赤ちゃんの顔を、洗浄料で洗っていいの?」と心配するママやパパもいるかもしれませんね。でも、お湯や水だけでは皮脂が十分に落ちないので、洗浄料を使ってしっかり皮脂を落とす必要があります。

だだし、洗浄料を使って洗うと、今度は肌が乾燥気味になります。そこで、清潔になった肌には忘れずに保湿剤をつけて、ケアしておくことが必要です。

暖まり過ぎ

室内にいる赤ちゃんが赤い顔をしているときは、室温が高いのかもしれません。背中に手を入れてみて体が汗ばんでいるようなら、エアコンなどで室温を下げたり、衣類を1枚脱がせたりするなどして調整してあげましょう。

おふろでは、暖めすぎに要注意です。大人と一緒に入る場合は38~40℃くらいを目安に、お湯はややぬるめにしましょう。赤ちゃんが湯船につかるのは、3分ほどで十分です。大人と同じ感覚でゆっくり暖めようと思うとのぼせてしまうので、気をつけてくださいね。

肌の乾燥

赤ちゃんの肌は、生後2~3ヶ月を過ぎて乾燥し始めると、バリア機能が低下するためにほこりや汗などちょっとした刺激でも肌トラブルを起こしやすくなります。肌のバリア機能を保つため、以下のようなスキンケアを習慣にしましょう。

清潔

お風呂では洗浄料をよく泡立て、ゴシゴシこすらないよう注意しながらやさしく丁寧に洗います。特に、首まわり、腕や足の付け根などしわが多い部分は念入りに。洗い終わったらシャワーなどでしっかり流しますが、しわが多い部分はとくに洗浄料が残らないようよく流しましょう。

なお、肌には天然の保湿因子が含まれていますが、湯船でお湯につかっていると溶け出してしまいます。そこで、肌の乾燥を防ぐためにも、熱いお湯に長くつかることは避けてください。

保湿

肌の乾燥対策には、保湿が一番です。お風呂上りなどで肌を清潔にした後は、すばやく全身に保湿剤をつけて、皮膚に水分を閉じ込めうるおいを保つようにします。保湿剤は、入浴後5分以内くらいにつけると効果的です。

保湿剤には、軟膏、クリーム、ローションなどさまざまあるので、それぞれの特徴(以下を参照)と肌の状態やつける場所を考えて、使い分けるといいですね。

つけ方は、赤ちゃんの肌に点々と保湿剤を置いてから、手のひらでやさしく丁寧に広げることがコツです。塗る量は、つけた場所がテカテカと光って、ティッシュペーパーを乗せたらくっつくくらいを目安にしましょう。

〈保湿剤の種類と特徴〉 軟膏タイプ……刺激性が低く、皮膚の状態を問わずに使用できるが、べたつくため、洗い流しにくい。 クリームタイプ……サラッとしてベタベタせず、お風呂で洗い流しやすい。 ローションタイプ……肌に薄く広げたりのばしたりしやすいので、使いやすい。 スプレータイプ……広い範囲にまんべんなくつけられるが、どのくらい使ったかわかりにくいので使いすぎに注意する。

病気が原因でほっぺが赤いときの対応は?

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病気が原因で頬が赤くなったときには、原因となる病気や症状に合った対応が必要になります。

発熱時は、水分補給を第一に

発熱で頬が赤くなるのは、熱が上がりきったころです。熱の出はじめは寒気がするので温かくしますが、頬が赤くなり汗もかいていて暑そうなら、室温を下げたり衣服やかけているものを1枚はずして、涼しくしてあげましょう。赤ちゃんが嫌がらなければ、首やわきの下、足の付け根など太い血管が通っている部位を冷やすと、効果的に体を冷やすことができます。

また、発熱時はこまめな水分補給が大切です。少しずつ、こまめに水分をとらせましょう。飲ませるのは、母乳・ミルクのほかに、乳幼児用の経口補水液もおすすめです。

なお、熱があっても赤ちゃんに元気があるなら、解熱剤は使わなくていいのです。 解熱剤は病気を治すわけではないので、熱があるうえに水分がとれなかったり眠れない、などの場合に使うようにします。発熱時に受診するかどうかは、以下の目安を参考にしてくださいね。

発熱時の受診の目安

<すぐに受診> ・生後3ヶ月未満の赤ちゃん→38℃以上の熱がある ・生後3ヶ月以降の赤ちゃんで、以下のうち1つでも当てはまる場合は急いで病院へ □ ぐったりしている □ 何回も吐く □ 水分がとれず、半日以上おしっこが出ていない □ けいれんを起こした(※) □ よく眠れず、グズグズしている

※救急受診をすべき場合と時間内受診で良い場合があります。 赤ちゃんのけいれんについて、詳しくは下記の記事を参照してください。

<診療時間内に受診> ・上記のような症状はないが、発熱以外に鼻水、咳、下痢、嘔吐など気になる症状がある ・元気はあるが、発熱が3~4日以上続いている

りんご病かもと思ったら

りんご病では、ほっぺが赤くなったころにはすでに熱はなく、人にうつす心配もありません。そのため、この時点では治療もとくに必要ありません。

ただし、妊婦さんがりんご病にかかると、お腹の赤ちゃんまで感染して赤ちゃんが貧血を起こし、その結果、流産や死産となることがあるので、妊婦さんはできるだけ、りんご病にかからないようにする必要があります。

もし、妊婦さんがりんご病に感染したら、赤ちゃんが貧血やそれに伴う心不全で胎児水腫という状態になっていないかなどを産婦人科医に診察してもらう必要があります。思い当たる妊婦さんは産婦人科を受診しましょう。

また、溶血性貧血など特定の持病がある子の場合は、重症の貧血発作を起こすことがあり要注意です。ほか、免疫異常がある人の場合、感染が長引くこともあります。

状態を確認してもらうために、受診はしよう

このようにとくに持病のない赤ちゃんにとって、りんご病は基本的にはあまり心配のない病気ですが、まれに神経・心臓・血液などの合併症を起こすこともあります。

発熱のおよそ1週間後に頬の赤みが現れたら、まずかかりつけ医にあらかじめ電話連絡してから受診し、状態を確認してもらいましょう。

発疹が出ているときお風呂に入っても良い?

なお、発疹が出ていてもお風呂に入ってかまいませんが、熱いお湯に長時間入ったり屋外で長時間日光に当たったりすると、赤みが強くなることがあるので注意しましょう。また、日光に当たったり、興奮したり、入浴した後などに、一度消えた発疹が再び出てくることもありますが、病気が再発したわけではないので心配いりません。

赤ちゃんのほっぺが片方だけ赤い場合は?

頬が赤くなる原因が病気の場合は、たいてい左右両方とも赤くなることが多いものです。片方の頬だけ赤くなるのは、外からの刺激が原因でしょう。たとえば、「向き癖があって眠っている間に布団でこすれた」「抱っこをされたときにママの洋服ですれた」「授乳や離乳食のときの汚れが残っていた」、などが考えられます。

いずれの場合も、おふろで洗浄料を使ってきれいに洗い、保湿剤をつけるケアを続けてみます。数日ケアを続けても治らないときや悪化するときは、小児科か皮膚科を受診しましょう。

まとめ

頬の赤いのが病気による場合は、原因や症状に合った適切な対応をすれば、やがて治るはずです。 ただ、もともと赤ちゃんの肌は薄くてデリケートなので、さまざまな外からの刺激で赤くなりやすいものです。普段から清潔と保湿のスキンケアを習慣にすることで、赤ちゃんのきれいな肌を守ってあげましょう。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

(文:村田弥生/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1]兵庫県保険医協会ざ瘡治療の今後の展望[診内研より504](2018年8月25日) http://www.hhk.jp/gakujyutsu-kenkyu/ika/180825-110000.php [*2]国立感染症研究所「伝染性紅斑とは」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/443-5th-disease.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


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マイナビウーマン子育て

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