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奇跡の連続で成立!妊娠の仕組みについて

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目次

妊娠の仕組みについて、大まかなことしか知らない方が多いのではないでしょうか。実はたくさんの奇跡が起こり赤ちゃんができています。妊娠に至るまでの4つのプロセスと、女性、男性の身体の妊娠のための体の仕組みを知り、妊娠の「奇跡」を学んでみましょう。

この記事の監修ドクター

こすぎレディースクリニック椎名邦彦先生 当院の基本姿勢は『癒して治す』です。最新の産婦人科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 女性がいつまでも健やかで美しくあるための医療を提供します。 http://kosugi-ladies.jp/

妊娠に至るまでの4つのプロセス

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妊娠に至るまでのプロセスは知っていますか?大まかにしか知らない、という方も多いと思います。 妊娠は射精、排卵、受精、着床の4つのプロセスから成りたちます。逆に言えばその4つが成り立たないと、妊娠に至らないのです。そして、そのプロセス全てが成り立つのは奇跡のような確率だと知っていましたか?その4つのプロセスについてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

射精

妊娠の一つ目のプロセスである射精。男性の身体にある精巣で精子が作られ、脳からの指令で射精反応が伝わってくると、精嚢や前立腺から分泌された精液とともに、精管、尿道を通って、体外に放出されます。 セックスで膣内に出された精子は、子宮頸管を通り、子宮内から卵管へと進んでいきます。 1回の射精で約1~4億個の精子が放たれると言われています。 まだよくわかっていない点もあるのですが、射精後すぐの精子は受精能力がなく、子宮の中を泳いでいくことによって受精能力を獲得していくとされています。射精後およそ5から6時間ほどすると、受精能力が芽生え、そこから平均4から5日間は生きるというのが目安です。

排卵

女性の卵巣にある卵子はその人が生まれた時からすでに数が決められています。月経が始まる頃には、卵巣の中に約20個の卵胞が現れます。卵子がたくさん入った袋である卵胞は一度にたくさん成長を開始しますが全部が大きくなるわけではなく、その中でも最もエストロゲンが多く作れる優秀な主席卵胞と呼ばれる1個だけが約2週間で20㎜ほどに成熟して、卵巣の表面から飛び出し、卵管采から卵管に取り込まれます。この卵胞は卵胞ホルモンを分泌して、子宮内膜を厚くしたり、頸管粘液を増やし、精子を通りやすくする準備を始めます。残りの卵胞は閉鎖卵胞となりしぼんでいきます。これが第2ステップの排卵です。 卵子が飛び出したあとの卵胞には血液が流れ込み、黄体に変化します。これを黄体化といいます。

受精

男性から射精された精子は1分間に2~3ミリの速さで膣から子宮頸管、そして子宮膣内を通り卵管の方を目指して進んでいきます。ここまで到着するには、精子にとっては人間が東京から名古屋までを一気に駆け抜けるくらいの距離に相当するそうです。卵管膨大部(卵管の一番大きい部分のこと)に辿り着いた精子は排卵される卵子を待ち、排卵後、卵管采(卵管の先にあるひらひらしたもの)から卵管(子宮の両側にある細い管のこと)に取り込まれた卵子は、卵管膨大部で精子と出会います。たくさんの精子が卵子を取り囲んで、その中の1つの精子が卵子の周囲の透明帯を破って卵子の中に入ります。その瞬間に卵子にバリアのようなものが張られ、他の精子は入れなくなるのです。これを受精といいます。 卵子のもとにいける精子は、仮に1億個の精子が射精されたとしても、100個ほどと言われています。また、卵子は排卵後24時間で受精能力を失ってしまいます。

着床

卵管膨大部で受精した受精卵は、24時間ごとに、翌日前核期、2日目4分割、3日目8分割、4日目桑実胚と細胞分裂を繰り返しながら成長します。受精卵はじっととどまっているのではなく、この成長する過程で、卵管の上皮の細かい毛のような繊毛の働きで絵、子宮の方に運ばれていきます。子宮内に到達した受精卵は、排卵から5~7日目に胚盤胞という状態になります。 子宮は排卵後の黄体が出していたホルモンの動きで子宮内膜が厚くなり、ふかふかの状態になります。このふかふかの状態のところに胚盤胞が到着し、ここで孵化して卵の殻を破って飛び出し、子宮内膜に潜り込みます。これを着床と言います。この着床した状態が妊娠です。着床後、さらに細胞分裂を繰り返し、受精から3週間後には、超音波検査で胎嚢が確認できるようになります。 この4つが妊娠に至るまでのプロセスです。

妊娠するための女性の体の仕組み

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妊娠のプロセスが詳しくわかったと思います。 では、妊娠するための女性の体の働きはどのようになっているのでしょうか。排卵の仕組みを原始卵胞と卵子に注目して、また妊娠を成立・持続できる仕組みを女性ホルモンに注目して見ていきましょう。

排卵できる仕組み―原始卵胞と卵子

未成熟の卵子が入っている袋状のものである原始卵胞は、胎児としてお腹の中に入っているときからできています。つまり、胎児のうちからお腹の中に一生分の卵子が入っており、あとは毎日何十個も減っていくだけで、増えることは決してないのです。 さらに、卵子は自分が年を取る分だけ年を重ねていきます。卵子はどんどんと年も取っていくのです。

卵子が老化していくと、卵子のまわりの細胞は機能していても、卵子は受精卵や胚にならなくなってしまう事が多くなってきます。つまり、妊娠しづらくなってしまうのです。 他には、染色体異常をもった卵子が多くなってしまいます。原始卵胞は、第一減数分裂の中で眠っている状態になっており、途中まで減数分裂していたのに、それを終えることなく眠りについてい待った状態が場合によっては何十年も続いてしまいます。やっと眠りから覚めて、減数分裂を完了させようとしたとき、本来なら2つに分かれるはずの細胞が、どちらかに多くいってしまうことがあります。染色体は46本で、2本1組で23対です。染色体の数がきれいに半分ずつ分けられれば良いのですが、どちらかに多くいってしまう、または少なくいってしまう、などの22本や24本に分かれてしまうなどの減数分裂の失敗が起きてしまいます。この場合、ほとんどのケースで受精卵が上手く育たなかったり、流産してしまうことがあります。これは卵子の老化が原因なのです。

妊娠を成立・持続できる仕組み―女性ホルモン

月経の時期に、脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、下垂体に、卵胞刺激ホルモンを分泌するように働きかけています。指令を受けた脳下垂体は卵胞刺激ホルモンを分泌して、卵巣に卵胞を成熟させるように促し、卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)を分泌します。エストロゲンによって子宮内膜が厚くなり、頸管粘液が分泌されるようになります。卵胞が大きくなり、エストロゲンの分泌が十分になると、それを察知した視床下部は、脳下垂体に黄体化ホルモンを大量に分泌させ、卵巣に排卵するように促し、排卵が起こります。

このようにホルモンは排卵、つまり月経が関係しています。ですので、女性ホルモンのバランスの乱れは、そのまま月経不順や無月経と関係しています。また、女性ホルモンの分泌には自律神経も関係していますから、自律神経失調症のような症状も出てきます。 そして、女性ホルモンの乱れはそのまま不妊にも繋がります。つまり、女性ホルモンを整えるということは、女性の体調を整えるだけでなく、不妊治療においても重要なことなのです。

妊娠するための男性の体の仕組み

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妊娠するためには女性の体だけでなく、男性の力も必要です。 受精のために必要な精子はどのようにできているのか、精巣に注目をあて、また精漿(精液)ができる仕組みを精嚢と前立腺に注目をして詳しく見ていきましょう。

精子ができる仕組み―精巣

精巣では精子を作ることと男性ホルモンを分泌することの2つの重大な役割があります。 精子は排卵の時だけしか放出されない卵子と違って、精巣の中で1日に数百万個常に作られ続け、1つの成熟された精子になるまで約74日かかります。つまり、射精した精液の中の精子は2カ月半ほど前の細胞がもとになって作られたものなのです。

精子の出来るプロセスを見てみましょう。精子のもとになる精祖細胞は、精巣の中にある精細管の中で細胞分裂を繰り返します。精祖細胞から精母細胞へ、そして精子細胞、精子にまで成長します。精巣で作られた精子はまだ未熟な状態で、次に精細管の中を進んで精巣上体へ運ばれます。ここで10日から20日間くらい精子を蓄えて成熟させ、泳ぐ力や卵子に侵入する力、つまり受精能力を持つようになって、初めて成熟した精子になります。

精子は25分の1㎜くらいの長さで頭と首、そして尾の3つの部分からできています。頭には遺伝子の入れ物である染色体が入っています。首は頭と尾をつないでいるだけでなく、尾が鞭打つように動くのに必要なメカニズムも持っています。尾は長く、魚の尾のように動いて精子が前進する機動力をつくりだしています。

精漿(精液)ができる仕組み-精嚢と前立腺

精嚢と前立腺の2箇所では、精液と呼ばれる弱アルカリ性でゼリー状の、精子を保護する役割を持った液が作られています。 精管から精子が精嚢に到着したとき、精嚢の筋肉が激しく収縮して、精液を分泌します。この精液には射精時の精子の運動を活発にする働きがあります。 前立腺は、精子が飛び出していく最終コースといえる場所です。膀胱の下にあり、尿道を囲むようにして存在しています。射精時、精嚢と同じように精漿という液を分泌します。

男性がオルガスムスを感じると強い律動性の筋肉の収縮によって精嚢だ収縮し、その中の精子はこの精液と混ざって尿道の中に押し出されます。さらにもっと筋肉の収縮が起こって最終的に精液は陰茎の先から勢いよく射出されることになります。

まとめ

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妊娠には主に4つのプロセスが関わっており、女性、男性ともに妊娠するための体の仕組みがあります。どれか一つでも上手くいかないと妊娠できません。卵子と精子がくっつくのはかなり低い確率で、まさに奇跡のような確率ですね。 その奇跡のような確率をあげるためには「質のいい卵子」をたくさん作る体づくりをするようにしましょう。また、卵子だけがよくてもダメで、最終的には受精するパートナーの精子の状態や質の良さがよくなければ、せっかくの質の良い卵子も無駄になってしまう可能性があります。

女性ホルモンを乱さないように注意しながら、健やかな赤ちゃんを授かるために、夫婦2人3脚で、赤ちゃんを授かるのにふさわしい体づくりを心掛けてください!そして、ぜひ奇跡の確率を起こしてくださいね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年1月31日

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