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平均寿命が延びたことで、老後の生活費をどのように確保するかが課題になっています。2019年には「老後2000万円問題」が話題になり、投資に関心を持つ個人が増えました。低金利の預貯金だけで資産を増やすのは難しいため、投資にも取り組む必要があります。
しかし、仕事が忙しいサラリーマンの場合、投資にかけられる時間はそれほど多くありません。サラリーマンが投資で成功するには、どのような運用方法を選べばよいのでしょうか。今回は、サラリーマンや初心者におすすめの運用方法について詳しく解説します。
投資信託の積立投資では、短期の値動きに一喜一憂せず、長期間積み立てを続けることが大切です。
複利効果とは、運用で得た利益を元本に組み込むことで資産の増え方が大きくなる効果のことです。
たとえば、元本100万円で利回り5%の場合、1年目には5万円(100万円×5%)の利益を得られます。何もしなければ2年目に得られる利益は5万円のままですが、1年目の利益5万円を元本に組み込めば、2年目に得られる利益は5.25万円(105万円×5%)に増えます。
このように、投資信託の運用で得た利益を再投資して元本に組み入れていくと、長く運用するほど複利効果によって資産は大きく増えていきます。
しかし、一時的には元本割れしても、積み立てを長く続けることで元本割れする可能性は低くなりますし、複利効果も期待できます。投資信託の積立投資では、株価が暴落しても解約せずに積み立てを続けることが大切です。
投資で得た利益には通常約20%の税金がかかるので、利益がそのまま手元に残るわけではありません。しかし、以下の制度を利用すれば、投資信託の積立投資で得た利益が非課税になります。
ここでは、サラリーマンが投資で利用したい制度を2つ紹介します。
つみたてNISAとは、2018年にスタートした個人の資産形成を支援するための制度です。つみたてNISA口座で投資信託の積立投資を行うと、年40万円(20年間で最大800万円)の投資まで非課税で運用できます。
つみたてNISAの対象商品は、金融庁が長期の積立投資に適した投資信託を厳選しているため、初心者でも安心して投資できるのも魅力です。これから投資を始めるのであれば、まずはつみたてNISAを検討するとよいでしょう。
https://manetasu.jp/1255524
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは、自分で掛金を払って運用を行う年金制度のことです。「非課税で運用できる」「掛金が所得控除になる」「受取時も所得控除が適用される」など、つみたてNISAよりも税制面で優遇されています。
iDeCoの掛金の拠出限度額は、職業や勤務先の状況によって異なります。たとえば、自営業者は月額6.8万円、会社員は企業年金の加入状況に応じて月額1.2~2.3万円を拠出できます。
iDeCoは原則60歳になるまで掛金を引き出せないので、手元資金が不足して困ることがないように注意が必要です。
https://manetasu.jp/193
サラリーマンや初心者が投資で成功するには、投資信託の積立投資でコツコツ資産を増やしていくのがおすすめです。資産が増えるまでには時間がかかりますが、手間がかからないので仕事に集中できますし、長く運用するほど元本割れリスクも低くなります。
投資信託の積立投資に取り組む際は、税制メリットがあるつみたてNISAやiDeCoをうまく活用しましょう。
この記事のライター
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