読み込み中
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】プール熱の症状と症状があるときの登園・登校について

このコラムにありがとう

目次

友だち追加 新着記事をお知らせします!

プール熱は、感染力が強いことで知られていますがプール熱にかかると登園や登校はどうなるのでしょうか。プール熱の症状から学校への手続き、プール熱の治療法や予防法についてみていくことにしましょう。

この記事の監修ドクター

しむらクリニック羽鳥幸恵先生 群馬県桐生市しむらクリニック 院長 日本小児科学会認定専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定医 群馬大学病院小児科、群馬県内の主要病院勤務を経て、平成27年11月、皮膚科専門医の実妹と共に小児科・皮膚科クリニック開業。

プール熱で見られる症状

180476182

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

プール熱とは、夏に多い感染症の1つです。プール熱にかかるとどのような症状があらわれるのでしょうか。また、潜伏期間や症状があらわれるまでの経過についても詳しくみていくことにしましょう。

プール熱の3大症状とは

プール熱とは、正式名称を咽頭結膜熱といいます。プールからの感染がみられたことからプール熱と呼ばれるようになりましたが、プールだけでなくいわゆる咳やくしゃみなどの飛沫感染や感染者が触ったものに触れる接触感染タオルなどの共有などがあります。プール熱はその名の通り夏場に多くかかる疾患の一つですが、原因となるアデノウイルスは1年中存在していて感染力が強いことから夏場だけでなく他の時期にもみられます。つまり1年中予防が必要な疾患だといえるでしょう。

プール熱の主な症状は、発熱、のどの痛み、結膜炎の3つです。一見、風邪と同じような症状ですが大きな特徴は、結膜炎です。ただし、赤ちゃんは結膜炎の症状は出ないこともあるので注意しましょう。

潜伏期間から症状が現れるまで

プール熱の潜伏期間は、およそ5~7日です。潜伏期間とは、感染しているにも関わらずまだ症状が出ていない状態のことを指します。まずは発熱で始まることが多く39~40度の高熱が4~5日続きます。また、のどの痛みを訴え、口の中を見ると真っ赤になっていたり、目の充血、痛みやかゆみ、目やにがよく出たり、涙目、まぶしさを感じたりします。

またリンパ節の腫れや倦怠感、頭痛、下痢や嘔吐、腹痛を起こすなどの症状もみられます。目が真っ赤に充血しますが最終的には両目ともに充血が起こります。また症状がなくなったと安心してはいけません。実は症状がなくなったと思っても、のどからは7~14日、便からは30日にわたってウイルスが排出されることがありますので注意が必要です。

プール熱の症状があるときの登園・登校

505937087

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

プール熱と診断されたら、登園や登校はどうしたらよいのでしょうか。登園、登校の目安や保育園や学校への手続きについてみていきましょう。

プール熱の症状はいつまで続くの?

プール熱は、個人差もありますが1週間から10日ほど続きます。実は、発症しているにも関わらず自覚症状がない潜伏期間、また上記でも説明したようにプール熱が治まったと思っても、のどや便からウイルスが排出されている期間もあります。本人が症状が出て辛いのはだいたい1週間くらいです。

登園・登校はいつから?

プール熱は、文部科学省が定める学校伝染病第2種に指定されている伝染病の1つです。つまり感染力が非常に高いということです。その他としては、おたふく風邪やはしか、水ぼうそうなども第2種に指定されています。飛沫感染しやすく、学校内で流行する可能性が高い伝染病とされているため、高熱が治まり、のどの痛みや結膜炎の症状が消えた後2日経過するまで出席はできないとされています。これはあくまでも目安なので、その時のかかりつけ医の指示に従い、静養するようにしましょう。

さらに、医師から登園・登校許可の指示が出ても、プール熱の原因であるアデノウイルスは目やのどからは2週間、便からは1か月ほどウイルスが排出されるといわれています。そのため、登園、登校できたからと安心するのではなく、周囲に感染を拡大させないためにも、手洗いやうがいの徹底、そして2週間はプールに入るのを控えるようにしてください。

学校の場合は手続きが必要

学校伝染病第2種のプール熱を発症したら、すぐに学校に報告することを忘れないようにしましょう。さらに学校に届け出をすることで、欠席扱いにはなりません。病気やけが、私用といった通常の欠席ではなく、学級閉鎖などと同じ扱いになるからです。学校に報告すると、傷病(治癒)証明書をもらうことができます。(もらえない場合は担任の先生に伝えましょう)プール熱の症状がなくなり、登園、登校の許可が出たら証明書に登校許可日を医師が記入してくれますので学校へ忘れずに提出してください。

プール熱を疑う症状が見られたら

489362323

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

プール熱かもと思ったら、必ず病院を受診しましょう。でも何科を受診したらいいの?診断はどのように行うの?治療法は?ここでは、病院受診についてみていくことにしましょう。

プール熱は何科?

プール熱は、発熱、のどの痛み、結膜炎の症状がみられます。プール熱は幼児から学童にかけての年齢が最もかかりやすく、具体的には1歳から5歳までの子が発症しやすい疾患です。したがって初診は小児科にかかり指示を仰ぐ方がよいでしょう。結膜炎の症状が強く、気になるなどの場合は合わせて眼科も受診するとよいでしょう。

プール熱の診断

先ほどからお伝えしているようにプール熱は非常に感染力が高いため必ず病院を受診して、医師からプール熱だと診断を受けるようにしましょう。まずは発熱、のどの痛み、結膜炎の症状があるかどうかを確認します。小児科医であれば、身体所見のみで診断できる場合も多いですが、より正確に検査する方法として血液検査と、迅速検査というものがあります。

血液検査は、期間をあけて2回行う必要があり、1回目より2回目に抗体が上がっていれば、プール熱と診断されます。この検査は結果が出るまでに時間がかかるため、プール熱であったことを事後確認するための検査として使われることが多かったり、肺炎などの合併症が疑われ、入院したときなどに行われる検査です。かかりつけの医院やクリニックなどの外来診療では実施しないことが多いでしょう。

迅速検査は、最もポピュラーに行われる検査です。のどを綿棒でこすり、粘膜にアデノウイルスがいるかどうかをみます。15~30分ほどで結果が出て陽性反応が出ればアデノウイルスに感染していることがわかります。ただし、発熱後すぐの場合は陽性にならないこともあります。その場合は、症状のみで判断することもあります。また、近隣の保育園や小学校などでプール熱が流行しているかどうかも大きな判断ポイントです。医師は地域で流行している病気を把握していることが多く、本人や保護者がプール熱だと思わず受診してもそういった情報を踏まえて検査を行い、プール熱だと診断することもあります。

プール熱の治療

プール熱には特効薬がありません。ではどうやって治療するのかというと、発熱には解熱剤というように、それぞれの症状に対症療法していきます。現在の症状を抑え、自然治癒するのを待つということになります。ということは、自宅での過ごし方がポイントになってきます。

まずは発熱です。高熱が5日間ほど続くため解熱剤を使用する方も多いと思いますが、ここで注意が必要です。解熱剤の使用の目安は、高熱でぐったりしている、食欲がないなどの場合です。指示された間隔をあけて適切に使いましょう。おでこや首、わきの下、鼠径部などを冷やす、濡れタオルで体を拭くなども効果的です。また、熱や嘔吐などで脱水を起こしやすい状態です。こまめに水分をとりましょう。水や麦茶、イオン水などがお勧めです。さらに汗をかいたら体をふいてこまめに着替えを行いましょう。高熱でぐったりしていなければ入浴もOKです。ただし長時間は控え、ぬるめのお湯でさっとあがりましょう。

食事は、のどの痛みからすすまない子も多いでしょう。アイスクリームやゼリーなどのどごしのよいものはおすすめです。また、食欲が出てきたらうどんやおかゆなどの炭水化物を中心に消化の良いものを与えるようにしましょう。しっかりと睡眠をとり体を休めることができる環境をつくりましょう。

プール熱の症状があるときは大人も注意

159358781

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

プール熱は子どもだけでなく大人もかかります。でも大人の場合は、子どもからうつる2次感染が1番多いのです。大人がプール熱にかかった時の感染経路と、プール熱にかからないための予防策についてみていきましょう。

大人への感染経路

プール熱を発症するのは、子どもが中心ですがアデノウイルスは感染力が強いことから大人もかかる場合があります。大人の場合は子どものようにプールを介してうつることはほとんどなく、プール熱を発症した子どもからの二次感染が1番多いと報告されています。ですから、家族の中にプール熱にかかった子がいた場合には、兄弟だけでなく大人も予防に努める必要があるのです。

大人がプール熱にかかると38~40度の高熱、のどの痛み、結膜炎の症状があらわれます。3つが併発することもあれば、このうちのいずれかが発症することもあります。子どもと同じような症状ですが大人の場合は比較的軽いことが多く、長くても一週間くらいで回復します。まれにプール熱から胃腸炎、急性呼吸器感染症、出血性膀胱炎、流行性角結膜炎などの重い疾患につながるケースもあります。このような疾患にかかると、治療期間も長期間になります。

看病するときの注意点

家族がプール熱を発症しないよう、特に看病に当たる方は注意が必要です。プール熱を発症した子どもと接触する場合、手袋やマスク、メガネを着用するなどしましょう。この時手袋やマスクは使い捨てにしてください。また、身の周りの消毒も大切です。ドアノブやおもちゃなどその子が触ったものもしっかり消毒しましょう。また、手洗い、手指のアルコール消毒、うがいはこまめに行います。子どもの便や嘔吐物の中にも菌は潜んでいます。素手では触らず必ず手袋とマスクを着用しましょう。さらに寝具やタオルは別のものを使い、プール熱を感染している本人にもしっかり手洗いうがいを徹底させてください。

まとめ

496076561

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

プール熱は学校保健法に指定されている病気です。ですからかかると保育園や学校を休まなければいけません。必ず病院受診をし学校に診断書を提出しましょう。そして感染力の強さと特効薬がないことから、発症した時の家庭での適切な対応がとても重要になります。感染拡大を防ぐため、日頃から手洗い、手指消毒、うがいをする癖をつけ親子共々徹底しましょう。大事なのはかかってしまってもなるべく重症化させないよう睡眠をしっかりとって安静に休むこと。そして不安な症状があるときはすぐに病院受診をして医師の指示を仰ぎましょう。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

友だち追加 新着記事をお知らせします!

更新日:2017年2月1日

この記事に投票する

回答せずに結果を見る

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録