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【医師監修】扁桃炎(扁桃腺炎)の症状とは?慢性扁桃炎と急性扁桃炎の症状と治療法

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目次

扁桃炎は年齢を問わず発症する可能性のある病気ですが、特に小さなお子さんを中心に若い世代の方に多くみられる病気です。扁桃炎の症状を理解して、早期発見・早期治療ができるようになりましょう。

この記事の監修ドクター

おひさまこどもクリニック金髙太一先生 十条駅すぐ。小児科専門医。3児の父。感染症、アレルギーが得意です。HPも自信作です、ご覧下さい。 http://ohisamakodomo.com/

扁桃炎ってどんなもの?

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私たちの喉の奥には、扁桃腺という部分があり、この部分がなんらかの原因によって炎症を起こした状態を扁桃炎と呼びます。また、扁桃炎は年齢を問わず発症する可能性のある病気ですが、特に小さなお子さんを中心に、30代までの比較的若い世代の方に多く見られるといわれています。扁桃炎とはどのようなものなのか、一緒に見ていくこととしましょう。

扁桃腺の場所と役割

口を大きく開いて舌をやや下げる目ようにして覗きこんでみると、舌の付け根の左右にぷっくりと膨らんでいる部分があり、これが扁桃腺と呼ばれる場所です。扁桃腺の大きさには個人差があり、小さい方の場合はわかりにくいこともあります。

では、扁桃腺はどのような役割を担っているのでしょうか?

扁桃腺は、喉を通過して体内に侵入しようとするウイルスや細菌などをブロックする働きを持っています。ただしこれは、7歳前後までのお子さんに限った話で、免疫機能がほぼ整った状態になる中学生以降では、扁桃腺の力を借りなくても、ウイルスに対抗することができるようになってきます。

扁桃炎ってどういう状態?

扁桃腺は外部からの侵入者を必死にブロックするため、扁桃腺がウイルスや細菌を捕まえると、その影響を受けて赤く腫れます。そしてそれに伴い、喉の腫れが生じます。この喉の腫れの状態は、ひどい場合では外部からも確認できるレベルになることもあり、首の付け根付近の扁桃腺部分を触ってみると、ゴリゴリとした塊を確認することができます。

そして、扁桃炎の大きな特徴は、高熱が出るという点にあり、お子さんによっては40℃以上の高熱が出ることもあります。さらに、頭痛、全身の倦怠感、関節痛、悪寒などが伴い、悪化すると中耳炎を併発してしまうこともあります。

扁桃腺炎の原因となるもの

子供の喉には、インフルエンザ菌や肺炎球菌、連鎖球菌、ブドウ球菌などが常在菌として存在しています。そして、これらの菌は免疫機能が正常に働いていれば悪さをすることはありません。ところが、風邪をひいた、あるいは極度に疲労したなどの理由によって身体の免疫機能が弱ってしまうと、普段はおとなしくしている菌が増殖し、これが扁桃炎を引き起こす原因となります。

扁桃炎の種類

扁桃炎には急性扁桃炎と慢性扁桃炎があり、それぞれに症状の現れ方や治療方法が異なります。

また、急性扁桃炎の原因には空気中に存在しているウイルスや細菌、あるいは喉にもともと存在していた常在菌などが挙げられ、暴飲暴食や疲労、ストレスなどによって発症することが多いと考えられています。そして、この急性扁桃炎を1年間に2回以上繰り返す状態を慢性扁桃炎と呼びます。

急性扁桃炎を発症したら、できる限り早い段階で適切な治療を行い、慢性扁桃炎に移行させないことが大切です。

急性扁桃炎の症状と治療法

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それではまず、急性扁桃炎とはどのような状態なのか、ご説明していきます。

急性扁桃炎とは

おもな原因は、喉に存在している常在菌が、たまたま免疫力が低下した時期に増殖して現れてくるのが急性扁桃炎です。特に小さいお子さんの場合では免疫力が低く、ちょっとしたことが引き金となって発症することが多いといわれています。

急性扁桃炎の症状

まず、喉の痛みと腫れが現れ、やがて38℃以上の高熱が急に出るという特徴を持っています。そして、扁桃腺部分に白い膿の塊がついていることがあり、ものを飲み込む際に大きな痛みを覚えるようになります。

そして、高熱とともに頭痛や倦怠感、関節痛、寒気などが現れ、そのまま放置しておいた場合では、高熱はいつまでも下がらず、どんどん悪化してしまいます。また、扁桃腺だけではなく、リンパ線も腫れてしまうことがあり、やがて中耳炎を発症してしまうケースも少なくはありません。

急性扁桃炎の治療法

細菌によって起こった急性扁桃炎は、市販の風邪薬や解熱鎮痛剤では完治対応することができませんので、必ず内科や小児科を訪れ、それぞれの原因菌に対応した抗菌薬(抗生物質)を服用する必要があります。また、急性扁桃炎の特徴は、急に高熱が出て喉が腫れるという点にあり、このような状態が起こると、食事はおろか、飲み物ですら飲み込むことが苦痛になることもあります。

しかし、ここで水分補給を行っておかないと、脱水症状を引き起こす可能性が広がり、非常に危険です。お子さんが嫌がったとしても、水分補給はかなり重要ですので、白湯やイオン飲料などを用意して、できる限りこまめに水分補給を行うようにしましょう。なお、脱水症状が起こっていると医師が判断した場合では、抗菌薬の静脈注射または水分補給目的の点滴による応急処置が行われることもあります。

そして大切なことは、いったん熱が下がったり、喉の腫れが治まったりしたとしても、油断はせず、1週間程度は安静にするということです。

慢性扁桃炎の症状と治療法

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それでは次に、急性扁桃炎が移行した状態の慢性扁桃炎についての症状や治療方法についてのお話です。

慢性扁桃炎とは

慢性扁桃炎は、「慢性単純性扁桃炎」、「習慣性扁桃炎(反復扁桃炎)」、「扁桃病巣感染症」の3種類に細かく分類され、それぞれに異なった症状が現れることがあります。また、慢性扁桃炎の場合では、炎症を繰り返すことによって大人になっても扁桃腺が小さくならず、一定の大きさを保つことになるといわれています。そして、これが感染源となり、大人になっても扁桃炎を繰り返す方もいます。

大人になって風邪をひくと、必ずといっていいほど扁桃腺が腫れるという方は、典型的な慢性扁桃炎であると考えることができます。

慢性扁桃炎の症状

・慢性単純性扁桃炎 …喉の痛みや異物感、乾燥、長引く微熱などの症状

・習慣性扁桃炎 …繰り返す喉の痛みと高熱

・扁桃病巣感染症 …扁桃腺に症状が現れることはほとんどなく、皮膚、関節、腎臓などに症状が現れる

このような違いがありますが、この中で小さなお子さんが発症しやすいのは、慢性単純性扁桃炎または習慣性扁桃炎です。

慢性扁桃炎の治療法

慢性扁桃炎を発症しても、症状が軽い場合ではうがい薬やトローチなどで対処することもありますが、炎症が起こり、既に高熱などの症状が続いている場合では、細菌感染と考え、急性扁桃炎と同様に、抗菌薬の内服で治療を行います。

また、お子さんが発症しやすいのは単純性慢性扁桃炎または習慣性扁桃炎で、ここで慢性扁桃炎を食い止めることができれば、将来的な扁桃病巣感染症にまで発展する確率は下がると考えられます。

7歳を過ぎても年2回以上の扁桃炎を繰り返す場合には、抗菌薬の内服だけでは対応が難しくなることもあり、この場合では扁桃腺の摘出手術を検討する必要性が出てくることもあります。

小さなお子さんの場合では、免疫力が低いため、手術を行ったがために別の病気を発症してしまうことも考えられます。小学生以上になれば、免疫機能はほぼ完成しますので、手術にも耐えることができるでしょう。

手術については、お子さんご本人の意見、保護者の方の意見、医師の意見と、それぞれに異なった意見が存在することもあるのではないかと思いますが、お子さんの将来的な健康を考慮するのであれば、手術も視野に入れておく必要があるのではないでしょうか。

扁桃炎になったときのケア

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まず、喉の痛みや発熱の症状が現れたのであれば、口大きく開いて、喉の左右にある扁桃腺を確認してみましょう。この段階で扁桃腺が赤く腫れていないのであれば単なる風邪かもしれません。小さなお子さんの場合では、風邪が引き金となって喉の菌が増殖し、扁桃炎を引き起こす可能性が大きいと考えられます。

扁桃炎かどうかはっきり確認することができなくても、まずは内科または小児科で診察を受け、症状を最小限に食い止めることが大切です。その上で、以下のケアを行ってみましょう。

乾燥に気を付ける

まず、室内の乾燥には十分に注意しましょう。室内の湿度が乾燥していると、喉の粘膜が傷みやすくなり、扁桃炎の治癒を遅らせる原因になることがあります。室内の乾燥対策としては、加湿器の使用が最も適切ですが、お子さんが休んでいる部屋に、お洗濯後のバスタオルを1枚干しておくだけでも、加湿器代わりになりますよ。

積極的に水分補給

扁桃炎になると喉の腫れや痛みにより、食事や飲み物を摂ることが難しくなることも考えられますが、水分不足は脱水症状につながり、また、水分代謝を鈍らせて体内に熱をこもらせる原因になります。お子さんが嫌がったとしても、水分補給だけは必ずこまめに行い、お子さんを脱水症状や水分代謝不良から守りましょう。

また、少し喉の腫れが引いたのであれば、ビタミンCを含むジュースを飲ませてあげても良いでしょう。ビタミンCには強い抗酸化力がありますので、の免疫力低下のサポートとして役立ちます。

まとめ

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扁桃炎には、急性扁桃炎と慢性扁桃炎があり、急性から慢性に移行してしまった場合には、将来的に扁桃病巣感染症にまで発展しまうこともあります。

子どもはご自身の身体の状態をうまく表現することができず、そのため、扁桃炎を発症しても、保護者の方が気がつかない可能性は十分にあります。しかし急性扁桃炎を見逃してしまうと、やがて中耳炎を併発してしまったり、将来的な慢性扁桃炎や扁桃炎病巣感染症を発症したりしてしまう可能性が広がります。

急性扁桃炎を見分ける決め手となるのは、急な高熱や喉の痛み、腫れですので、お子さんの様子が少しでもおかしいと感じたのであれば、市販薬や解熱鎮痛剤に頼るのではなく、内科または小児科で診察を受けさせてあげましょう。子どもの急性扁桃炎は、早期発見・早期治療がなによりも大切です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月1日

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