読み込み中
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】扁桃腺の腫れの原因は扁桃炎だった! その症状、治療法とは

このコラムにありがとう

目次

風邪と症状が似ているため風邪だと思っていたら、実は全く別の病気だったということもありますが、その代表的な病気に扁桃炎があります。扁桃炎の症状を理解することで風邪と見分けられるようにし、適切な対処ができるようになりましょう。

この記事の監修ドクター

おひさまこどもクリニック金髙太一先生 十条駅すぐ。小児科専門医。3児の父。感染症、アレルギーが得意です。HPも自信作です、ご覧下さい。 http://ohisamakodomo.com/

扁桃腺が腫れる「扁桃炎」

478206108

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

風邪をひくと、ただ単に熱や咳が出たりするだけではなく、頭痛や寒気、喉の痛みや腫れ、関節痛など、身体のいたるところに症状が現れることがあります。

ところが、風邪とよく似ていても、実は全く別の病気だったということも十分に考えられ、その代表的な病気には扁桃炎があります。それでは、小さなお子さんに多いという扁桃炎とはどのような病気なのかご紹介していくことにしましょう。

扁桃炎とは

扁桃炎とは、喉の扁桃腺という部分でウイルスや菌が増殖し、そのため扁桃腺が腫れて高熱をはじめとする諸症状が現れる病気です。では、扁桃とは、私たちの喉のどの部分にあるのでしょうか?

扁桃は、口を大きく開けたときに見える舌の付け根の両サイドにあります。この大きさには個人差があり、口を大きく開けたときにすぐに確認することができる方とそうでない方がいます。

扁桃は、もともと免疫力が低い子供を守るために存在しており、外部から侵入してきたウイルスや細菌などを捕まえて、体内への侵入を防ぐ働きを持っています。そのため、ウイルスや細菌を捕まえると扁桃内でウイルスや細菌が炎症を起こし、扁桃腺が大きく腫れることになります。この状態を扁桃炎といいます。

扁桃炎の種類

扁桃炎には、発症してからすぐに急激に症状が悪化する「急性扁桃炎」と、治っては発症するという状態を繰り返す「慢性扁桃炎」があります。

急性扁桃炎の場合では、発症から急激に症状が悪化するものの、1週間経過したあたりから、徐々に症状が落ち着いて行きます。ところが、慢性扁桃炎にまで発展してしまった場合では、1年間に2回以上、扁桃炎の症状が現れ、これを何回も繰り返すという特徴を持っています。

また、慢性扁桃炎は「慢性単純性扁桃炎」、「習慣性扁桃炎」、「扁桃病巣感染症」に分類されています。「扁桃病巣感染症」は大人に見られる種類の慢性扁桃炎ですが、「慢性単純性扁桃炎」と「習慣性扁桃炎」は、小さなお子さんによく見られる種類の慢性扁桃炎です。

腫れ以外にもある扁桃炎の症状

487836605

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

扁桃炎には、それとわかる特徴的な症状があらわれるほか、紛らわしい風邪のような症状があらわれることもあります。

急性扁桃炎の症状

急性扁桃炎の代表的な初期症状には、扁桃腺部分の腫れや喉の痛み、38℃以上の急な発熱があります。また、それに伴い、倦怠感や頭痛、関節痛、寒気など、風邪の症状が重くなったときのような症状も現れます。

そして最も困るのが、喉の腫れや痛みによって食事や飲料を摂取することが困難になることがある点です。特に小さなお子さんの場合では、扁桃腺の腫れ方が著しいため、痛みで飲み物ですら嫌がってしまうことがあります。ですが、水分だけは確実に補給しないと脱水症状が起こる確率が高くなりますので、できる限り水分だけは飲ませるようにしてください。

慢性扁桃炎の症状

慢性扁桃炎はその種類によって症状が異なり、慢性単純性扁桃炎では、喉のつえかや痛み、乾燥、微熱などの症状が起こりやすく、習慣性扁桃炎の場合では、急性扁桃炎を繰り返す状態です。

そして、この3種類の中で少々特殊なのが扁桃病巣感染症で、この慢性扁桃炎を発症すると、扁桃そのものには大きな症状が現れることはなく、その代わりに皮膚、関節、腎臓などに症状が現れることが多くなります。そして、関節リウマチや掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)という、手のひらや足の裏に水泡または膿胞が多発する症状、肋骨の異変(胸骨、肋骨、鎖骨などに原因不明の異常が起こる)といった症状が現れることがあります。

子供の扁桃炎の症状

子供が発症する扁桃炎の多くは急性扁桃炎で、38℃以上の急な発熱、喉の痛みなどをはじめ、倦怠感、頭痛、寒気などの症状があらわれます。また、慢性扁桃炎となっている場合では、軽い喉の腫れや痛み、微熱などの軽度症状から、重い症状があらわれやすい急性扁桃炎の症状まで、症状の出方には差が生じます。

扁桃炎の治療

528066560

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

扁桃炎は、その発症原因により、対処方法が異なりますが、いかなる場合であっても内服薬による治療は行われます。

菌が原因の場合の治療

肺炎球菌など、菌が原因となった扁桃炎の場合では、ペニシリン系またはセフェム系抗性剤による内服薬での治療が一般的となっています。ただし、1回目の診断で服用した抗生剤で効果があらわれなった場合では、喉から直接細菌を採取し、3日間程度培養して原因を特定することがあります。そして、それによって見つかった菌に対応することができる抗生剤を新たに服用して様子を見ます。

また、菌の中でも溶血性連鎖球菌の場合では、15分程度の短時間で判明することもあります。

ウイルスが原因の場合の治療

ウイルスが原因となっている場合では、抗生剤を投与しても扁桃炎は改善することができないため、そのウイルスに対応した薬物による治療が行われます。ウイルスが原因であっても、扁桃炎の症状のあらわれ方は細菌とほぼ同様で、発熱や喉の痛みに対して、非ステロイド性の鎮痛剤によって治療が行われます。また、腫れている喉に対しては、抗炎症剤による治療が行われます。

PFAPA症候群になったときの治療法

PFAPA症候群とは、アフタ性口内炎、咽頭炎、リンパ節熱を伴う周期熱の総称で、3歳~5歳の子供が発症しやすいといわれています。この病気の特徴は、症状が現れない期間を含む半年~1年以内に3回以上の症状を繰り返すという点。原因ははっきりと究明されていませんが、炎症を抑性するサイトカインの調整機能に異常があらわれて起こるのではないかと考えられています。

私たちの身体にはもともと免疫機能が備わっていますが、この病気は病原菌に感染していない状態なのにも関わらず、身体の機能が誤作動を起こして防御反応である炎症を起こします。そして、その炎症が扁桃炎や口内炎などの症状を引き起こします。この病気もまた、抗性剤では効果を期待することができないため、ステロイド治療が行われるほか、扁桃摘出手術による治療が行われることがあります。

つらい扁桃腺炎の慢性化を防ぐには

513202231

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

扁桃炎は、インフルエンザ菌やブドウ球菌が原因となって起こることが多いと考えられ、ストレスや疲労、風邪などが引き金となって発症します。なるべくストレスや疲労を避けなければならないのはもちろんのこと、風邪予防を行うことが最大の防御策となります。

そのためには、外出先から自宅に戻ったら、必ず手洗いとうがいを実践することが大切です。また、ご家族に風邪やインフルエンザを発症している方がいる場合には、マスクを着用して空気感染を防ぐことも大切です。

また、目視では確認することができませんが、ドアノブなど、ご家族全員が触れる場所にはさまざまな菌が付着していることもあります。特にご家族の中に風邪やインフルエンザを発症している方がいる場合には、お子さんも触れる可能性があるドアノブなどは、エタノールで消毒しておくなどの配慮が必要でしょう。

免疫を高める

小さいお子さんは、免疫力機能が不完全な状態であるため、ちょっとしたことでウイルスや細菌に感染しやすい状態にあります。つまり、免疫力を少しでも高める工夫を行ってあげることが大切であるということで、そのためには、毎日摂取する食事の内容にひと工夫を加えることが大切です。

免疫力を高める成分には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがありますので、これらの成分を含む食品を少しずつでもメニューに追加してみましょう。ビタミンAはウナギやレバー、ビタミンCは野菜やフルーツ、ビタミンEはアーモンド、ウナギ、サバ、サフラワー油などに多く含まれています。

乾燥に注意する

室内が乾燥すると、ウイルスや細菌が繁殖しやすい環境が整うといわれていますので、室内はできる限り40%程度の湿度を保つことができるよう、加湿器などを用意しましょう。

また、室内の湿度も大切ですが、喉そのものが乾燥することによっても、ウイルスや細菌が繁殖しやすくなります。これを防ぐためには、外出時にマスクを着用するとともに、こまめに水分補給することを心がけましょう。特にエアコンをつけっぱなしの室内では、加湿器を使用していても、思いのほか空気が乾燥していて、喉も乾燥することがあります。

さらに、口呼吸はダイレクトに空気を喉に送り込むことになり、扁桃炎の原因菌の増殖につながることがありますので、なるべく鼻呼吸を心がけることも大切です。

まとめ

594765208

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

急性扁桃炎は、小さな子どもに多く見られる病気で、発症と同時に38℃以上の高熱が出て、喉が腫れるという特徴を持っています。注意して頂きたいのは、高熱だけを見て、風邪と判断してしまわないようにすることです。

扁桃炎は、風邪と同様の倦怠感や寒気、関節痛などの症状が現れることがあって紛らわしいのですが、風邪との決定的な違いは、【扁桃が腫れる】という点です。また、扁桃炎は急性と慢性に分類され、急性の状態で早期発見・早期治療を行えば、慢性扁桃炎になるリスクを高確率で防ぐことができます。

扁桃腺炎の元凶となるのはウイルスや細菌ですが、これらは特に免疫力が低下している時期に増殖して扁桃炎を引き起こします。防ぐためには、手洗い、うがい、マスクの着用などでお子さんを守るとともに、部屋の湿度の調節やこまめな水分補給を心がけることが大切です。また食事から、お子さんの免疫力を高めてあげることも大切です。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月1日

この記事に投票する

回答せずに結果を見る

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録