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食事は「夫婦別々」!? 人気漫画家に聞く、パートナーとうまく暮らすコツ

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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「食事は夫婦別々」がうまくいく!? 人気漫画家に聞く、パートナーとうまく暮らすコツ

結婚や同棲を機に、パートナーとひとつ屋根の下で甘い生活を送る……はずが、ささいなことでイライラしっぱなし。「こんなはずじゃなかった!」と嘆く人も多いのではないだろうか。そんな悩みに「夫婦だからこそ、赤の他人以上に気遣いが必要」と話すのが、『妻は他人 だから夫婦は面白い』(KADOKAWA)の著者・さわぐちけいすけさん。Twitterでフォロワー10万人を突破する人気漫画家だ。
SNS経由で人生相談も受けるさわぐちさんに、心穏やかにパートナーと暮らしていくための心構えについて伺った。

「自分のことを自分でできない人」と暮らせば疲れるのは当たり前

──さわぐちさんのご家庭では夫婦喧嘩が全くないとお伺いしました。二人暮らしとのことですが、普段はどういう生活をされているのでしょうか?

さわぐちけいすけさん(以下、さわぐち):特別なにかしているわけではないですが…人に話すと驚かれるのは、「食事は夫婦別々」という生活スタイルですね。

食事は別ですが時間帯は一緒になることが多いので、一人がつくって食べて、もう一人に「キッチン空いたよ~」と声をかける、みたいな感じです。時々「蕎麦、いっぱい茹でたから食べる?」とシェアしたり、月に1・2度ほど外食したりすることもあるんですが、二人で食卓を囲むのは月に1回か、多くても2回くらいだと思います。

このスタイルは、妻と暮らし始めた当初から続いています。たぶん、同棲や夫婦の悩みの6割以上は「妻(女性)ってこうするもの」「夫(男性)ってこうするもの」と決め付けず、こんな風にお互いのペースを尊重することで解消できるんじゃないかな。

【画像1】イラスト/さわぐちけいすけさん

【画像1】イラスト/さわぐちけいすけさん

──というと?

さわぐち:同棲して、「自分のことを自分でできない」というのはひとつのネックだと思うんですよ。

「効率化のために役割分担をする」というなら全然問題ないんですけど、家事を自分でできない、相手に任せるような人と暮らしたら、それは疲れるはずです。多少好きでなくなったとしても、それぞれ自分のやるべきことを自分でできるなら、そんなに苛立ったりしません。

うーん、確かに相手が好きで好きでたまらないときなら尽くせても、恋の熱が冷めたころパートナーが一切家事をせずぐうたらしていたら、イラっとしてしまうかも。ただ、仮に夫(妻)が料理や洗濯をしようとすると、「ウチの実家の味はこんなんじゃない!」とか「空のペットボトルをシンクの上に置いとかないでよ!」とこれまた喧嘩になる場合もあるのでは? と心配になる。

さわぐち:「夫と妻で家事のやり方が違う」というのも、構わないと思います。相手が間違っているわけじゃありませんから。

たとえば、夫が洗濯した服をしっかり畳んで入れなかったとしても、皺にはなるけれど、それで問題ないといえば問題ないですよね? あくまで、こちらが「こうしてもらえると嬉しい」というだけの話。結局、そのことが相手には分からないから、イライラする前にお願いするんです。

夫婦だからといって、「相手を理解している」わけではない

──ちなみにお二人は、これまでどんな部屋に住んでこられましたか?

さわぐち:二人とも部屋の広さにさほどこだわりがなかったので、妻が大学時代住んでいた月5万円のワンルームに、私も入った感じです。現在は月7万円、1DKの部屋を借りています。

【画像2】イラスト/さわぐちけいすけさん

【画像2】イラスト/さわぐちけいすけさん

──同棲を始めるとき、2人で「こういう風に暮らしていこう」と何か話し合ったりは?

さわぐち:住んでみないと分からないことのほうが多いと思うので、何か決めるなら実際に同棲してからにしようと考えていました。事実、一緒に住み始めてから気づいたことがいくつもあります。

たとえば、私は1日でも外出しないと具合が悪くなるほど出かけるのが好きなんですが、妻はずっと家にいたいタイプだと気づきました。ただ、妻からすると一日ずーっと一緒にいるのも疲れるらしく、むしろ「どんどん出かけて!」って言われますね(笑)。

ただ、そういう食い違いが出てきたとして、意見は伝えてもぶつかる必要はないと思っています。

──なるほど。ぶつからないために、お二人の間でルールを決めてらっしゃるんでしょうか?

さわぐち:ルールは一切ないですね。代わりに、気になったとき「ごめん、今まで気づいていなかったんだけど、こうされるのはあまり好きじゃないかもしれない」とこまめに伝えるようにしています。

強いて言うなら、お互いの機嫌がいいときを選んで言っているかな。二人ともそう決めたわけではないんですけど、機嫌の悪いときは何を言っても嫌だと思うので。

それは、互いに「相手を理解していない」と知っているからできることです。どんなに努力しても、妻(夫)がどういう状態かを完全には分かってあげられない。だからこそ気を遣える。油断すると、「夫婦だから」と相手のことを全部知っているような気持ちになるじゃないですか。だから、常におもんぱかるよう自分に言い聞かせています。

……確かに、夫婦やカップルだと「妻(夫)のことは自分が一番よく分かってる」と高をくくって、ないがしろにしがちな気がする。ついつい夫に対して「夫婦の会話の時間? そんなものより仕事したいんだけど。分かるでしょ」と言わんばかりの態度をとってしまう筆者も、さわぐちさんの言葉に思わずドキッとしてしまった。

夫婦でも「見知らぬ他人と同棲する」くらいの気配りをしてもいい

──ズバリ、結婚生活や同棲中にイライラしないための最大の秘訣を一言でお願いします。

さわぐち:「相手に期待しないこと」です。

「期待しない」って「期待する」より難しくて、「自分が何に期待しているのか」を見つけないといけません。でも、帰宅したら家が荒れていない。それだけでもすごくないですか? 「期待しない」というのは、それくらいのレベルでもいいと思うんですよ。

また、たとえば、「パートナーが急にいなくなって、見知らぬ他人と今日から同棲しなきゃいけない」という状況を想像してみてください。そうしたら、初対面だし「あの人は明日何時に寝るんだろう?」とか考えますよね。パートナーに、それくらいの気の遣い方をしてもいいと思います。究極、シェアハウスのイメージに近いと言ってもいい。

──結婚や同棲となると、ついつい相手を特別視して期待しがちになりますが、その期待を手放すということでしょうか。

さわぐち:もし「夫婦の生活はこうあるべき!」という固定観念に苦しめられているのであれば、それくらい雑な考え方をしてみてもいいかもしれません。夫婦って、あくまで書面で契約しただけなので。

「私達のやり方はあくまで事例のひとつ。参考になる部分があればピックアップしてみてください」と語ったさわぐちさん。「一日三食作ってるんだから、一言くらい『おいしい』って言いなさいよ!」と般若のごとき形相で毎日夫に念を送っていた筆者にとって、目の覚めるような思いだった。

●取材協力
さわぐち けいすけ氏 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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