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AIスピーカーで暮らしが便利に 住宅展示場で試してみた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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Google HomeやAmazon EchoなどAIスピーカーが最近話題になっている。テレビCMを見ると、言葉だけで家電が作動するなど暮らしが楽しくなりそうだが、実際AIスピーカーで住まいはどう変わるのか? 2018年1月からGoogle Homeを使った「コネクテッドホーム」の提案を開始した大和ハウス工業の住宅展示場で体験してみた。
共働き世帯や高齢者世帯の暮らしを家が助けてくれる!?

東京・渋谷区にある大和ハウス工業の住宅展示場のリビング。「OK Google、家を出る準備をお願い」と言うと、AIスピーカーのGoogle Homeが「はい、行ってらっしゃい。お気をつけて」と応え、同時にカーテンが閉まり、照明が消え、エアコンが止まり、お掃除ロボットが動き出した。

【動画1】「朝の準備をお願い」と言えばカーテンが開き、照明が点灯し、エアコンが作動する(撮影/SUUMOジャーナル編集部)

何かとバタつく朝の出勤前にすべてのカーテンを閉めて、照明を消して、エアコンのリモコンを探してオフにして、お掃除ロボットのスイッチを入れる……という作業が、たったひと言発声するだけで完了する。「共働きで忙しい方はもちろん、ご高齢で動くことが大変という方にも便利です」と大和ハウス工業の事業戦略グループ主任の古賀英晃さん。

このほかにも主寝室では「シアターモードにして」と言えばカーテンが閉じて天井から映写用スクリーンが下り、プロジェクターが動き出す。またインターネットで動画を楽しむ際、「○○の第5話を再生して」と言えば、スクリーンに希望のドラマが写し出される。

大和ハウス工業は “さまざまな住宅設備や家電をつなげて、利便性の高い豊かな暮らしの提供を目指す”プロジェクトである「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」に取り組んでいる。2018年の1月からその第1弾として、AIスピーカーのGoogle Homeと、東急グループのイッツ・コミュニケーションズの「インテリジェントホーム(※)」を活用した「コネクテッドホーム」の提案を全国で開始した。

※インターネットに接続されたホームコントローラーを介し、設置したセンサーの信号を検知して指定のアドレスに通知したり、さまざまな機器を外出先からコントロールできるサービス

「ご来場いただいた方からはおおむね便利だという声をいただいています」(古賀さん、以下同)。とはいえ私もそうだったが、お父さん世代は「OK、 Google~」と人前で言うことが照れくさくて、少し抵抗感を示すという。しかし、子どもたちはむしろ面白がってAIスピーカーにいろんなことを話しかけるそうだ。

なにしろパソコンのキーボードを打つよりもスマートフォンを指先で操作するのが当たり前の彼らだ。彼らが建てる家は、いずれ声ですべての家電や設備を操作できるようになるのだろう。

こう言うと、最近話題のAIスピーカーについ注目が集まりがちだが、重要なのはそのAIスピーカーとさまざまな住宅設備や家電がつながることで、複数の動作を同時に機械が行ってくれることにある。

これは住宅内の家電などがIoT化(モノのインターネット化、モノがインターネットを通じて相互に接続され、自動制御などが可能になること)するからこそ実現する。冒頭はそんな暮らしのほんの一例に過ぎず、例えばスマートフォンのGPS機能を利用して帰宅前に自動で家のエアコンを作動させたり、住宅の躯体内のセンサーを通じてメンテナンス時期を把握できたり、トイレの排せつ物から健康状態を分析したり……など、IoT住宅はまさに無数の可能性を秘めている。

大和ハウスがプロジェクトをいち早く開始した理由とは

もちろん「IoT住宅はまだまだ過渡期です」。それでも、電機メーカーでもない大和ハウス工業が「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」プロジェクトをいち早く開始した理由はどこにあるのか。

もともとIoTという言葉が生まれる前、1996年から住まいにおけるITの活用について研究してきた同社。「暮らしの困り事をIoTで解決する可能性を探り、いち早くお客様に提供するためです。AIスピーカーだけでなく、今後もさまざまな新しいデバイスがでてくるでしょう。そのときにお客様がニーズに合わせて好きなデバイスを組み合わせて使うことのできる環境(コネクト環境)を、従来お付き合いのなかったさまざまな業種の企業と、連携しながら整備していく必要があります」

現時点ではインターネットと直接つながる家電や住宅設備が少ないため、Google HomeをはじめとしたAIスピーカーが直接動かせるものは多くない。そのため家電や設備を動かす専用のコントローラーが室内に必要なのだが、家電や設備が直接インターネットとつながれば、専用コントローラーがなくても作動させられるし、さまざまな動作がより簡単に、同時にしやすくなる。

こうした環境整備のためには企業間の連携だけでなく、例えば冒頭の例のように、出かける前はどんな家電や設備が連動するといいのかなど、ユーザーの声も重要だ。日ごろからユーザーと接している同社がいち早く参入したことで環境整備が進み、結果的に他社に先駆けて商品の価値を高めるチャンスにもなる。さらにインターネットにつながることによる情報漏洩リスクなど、あらゆるリスクへの対策にも取り組んでいくという。

「そもそも『コネクテッドホーム』のご提案は、家事をラクにする家事動線のご提案と基本は同じです。暮らしに対する顧客の不満点やご要望に対して、従来は間取りや住設機器でのご提案が主流でしたが、これに加えてIoTという手段を使って、課題解決を図るということが重要になってきます。決してIoTありきではありません」

【画像1】複数のIoT機器がつながり、AIを活用することで得られるデータから、さらに新しいサービスが生まれる可能性もある(写真提供/大和ハウス工業)

【画像1】複数のIoT機器がつながり、AIを活用することで得られるデータから、さらに新しいサービスが生まれる可能性もある(写真提供/大和ハウス工業)

社会的な課題や変化に対応する住宅づくりが始まった

「共働き世帯の家事を効率化する住宅や、今後増加する高齢者世帯が安心・快適に暮らせる住宅はもちろん、在宅介護が楽になる住宅、通勤しなくても自宅で仕事がスムーズにできる住宅……IoTやAIの活用によって、これからの社会の変化にも対応した多彩な住宅をご提案できたらいいなと思います」。

「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」のニュースリリースのタイトルには「プロジェクト始動」とある。つまり現状のAIスピーカーやIoT機器との組み合わせがゴールではなく、今まさに始まったばかり。今後登場するさまざまなデバイスによって、私たちの暮らしはさらに豊かなものへと変わっていくはずだ。

●取材協力
・大和ハウス工業 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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