2021年「立夏(りっか)」はいつ? 夏至とはどう違う? 意味や過ごし方を解説

更新日:2020年12月23日 / 公開日:2020年12月23日

俳句の季語にもなっている「立夏(りっか)」は、夏の到来を表す言葉です。「立夏」は毎年、5月のはじめ、GWの最中に訪れます。日本の唱歌「夏は来ぬ」の歌詞にも、美しい情景が歌われています。歌詞の一部を通して、さわやかな季節を楽しめる旬の食材や、おすすめの過ごし方をご紹介します。

「立夏」は二十四節季のひとつ

俳句の世界では、夏の季語とされている「立夏」は、「立つ夏」と書いて「りっか」と読みます。1年を24の時期にわけた二十四節季(にじゅうしせっき)のひとつです。二十四節季は、中国で考案された季節の分け方です。季節は太陽の位置によって変化するので、太陽の通り道である黄道(こうどう)を24に分割して、それぞれの節季を決めています。「立春」や「立秋」「立冬」と同じ仲間です。

毎年5月5日か6日が「立夏」に当たる

「立夏」は、夏の訪れを表す節季で、毎年5月5日か6日が「立夏」にあたります。黄道を分割した暦なので、わたしたちが普段利用しているグレゴリオ暦の日付とは多少のずれがあります。そのため、日付は毎年同じではありません。正確な日付は、国立天文台のHPで発表されていますので、確かめてみてくださいね。2021年は、5月5日になります。

5月5日は「子どもの日」でもあり、「立夏」の時期はゴールデンウィークですので、ニュースで報道されることが少ないかもしれません。ただ、よく晴れた青空や田植えの映像などで、夏の訪れを感じる方も多いでしょう。天気予報コーナーで話題になることもありますから、お子さんと一緒に見てみることをおすすめします。「立夏」のイメージが体感できるでしょう。

1年を24にわけた節季のひとつですので、厳密に言えば「立夏」は1日だけではなく、2週間ほど続きます。だいたい毎年5月5日から5月19日ころまでが、「立夏」に当たります。

「立夏」のなかにある「七十二候」

二十四節季は、さらに七十二候(しちじゅうにこう)に分けられています。二十四節季は、半月ごとの季節の移り変わりを表し、七十二候は5日ごとの気候の変化を表しています。昔の人々は、厳しい自然と共存しながら生活を営んでいたので、自然のこまかな変化に心をくばる必要があったのでしょう。大変ですが、ある種の趣がある暮らしだと言えますね。

「立夏」はさらに3つの候に分けられている

二十四節季のひとつである「立夏」は、さらに3つの候に分けられています。

・蛙始鳴(かわずはじめてなく) 5月5日から9日ごろまでの初候です。「蛙(かわず)」は、両生類の「かえる」のことですね。田んぼに水が張られ、かえるが元気よく鳴きだす時期を表しています。「蛙(かわず)」という読み方は、俳句のなかで使われる読み方です。「かえる」より雅な読み方ですね。

・蚯蚓出(みみずいずる) 5月10日から14日ごろまでの中候です。みみずは、腐葉土を食べて栄養豊富な糞をします。地面の上に、ぽろぽろとした小さな丸い玉のような土のかたまりが落ちていることがありますが、それがみみずの糞です。みみずが活動することで、土が耕されて作物がよく育ちます。春に卵を産み、孵化するのがちょうどこの時期です。

・竹笋生(たけのこしょうず) 5月15日から19日ごろまでの後候です。たけのこが生えてくる季節を表しています。竹の成長は早く、1日ごとにぐんぐんと伸びてすぐに大きくなります。たけのこのおいしい時期はもう少し早く、ちょうどゴールデンウィークごろにたけのこ堀りをする方も多いのではないでしょうか。昔の中国を基準に作られた暦なので、日本の風景とは多少ずれているところがあるかもしれません。

「立夏」に楽しみたい旬の食材

5月初旬から中旬にかけての「立夏」には、おいしい旬の食材が出回ります。季節を感じるには、味覚から入るのも手軽な方法です。この時期にしか味わえない食べ物を食卓にあげてみましょう。江戸時代には、「初物を食べると寿命が伸びる」と言われ、旬の食材は高値で取引きされていたそうですよ。

さくらんぼ・新茶・タケノコ

・さくらんぼ さくらんぼは、桜の実です。「桜の子ども(坊)」が変化した呼び方で、正式には「桜桃(おうとう)」といいます。「佐藤錦」などの有名な品種があり、少し高価な果物ですね。5月半ばから出回りはじめ、最盛期は6月です。栽培は難しく、産地が限られているのが特徴です。山形県でもっとも多く生産されています。

・新茶 「立夏」のころには、「八十八夜」を機に収穫された新茶が楽しめます。「八十八夜」は、「立春」から数えて88日目という意味を表しています。こちらは、日本の風習にそって考えられた雑節(ざっせつ)という暦のひとつです。霜が降りなくなる「八十八夜」を境に茶摘みがはじまり、おいしい日本茶を楽しむことができます。ペットボトルでも新茶が発売されるほど、日本人にとっては身近な飲み物です。

・たけのこ たけのこは漢字で「筍」と書きます。水煮になっているものが多いですが、旬の時期には皮つきのものがスーパーでも売られています。掘りたてのタケノコは、あくもなく、生で食べられるほどやわらかくておいしいです。竹林のなか、地面に隠れたタケノコを探してうまく掘り出せたときは感動します。機会があれば、子どもたちに体験させてあげられるとよいですね。

おすすめ!「立夏」の過ごし方

「立夏」のころは、小学校や幼稚園で運動会が開かれる地域も多いのではないでしょうか。梅雨入り前のさわやかな天気が続きます。週末はぜひ家族で野外へでかけましょう。

山の花が見ごろハイキングに最適

子ども連れでも手軽に楽しめるのが、ハイキングです。4月初旬から5月中旬にかけては、山の花が見ごろになります。標高200メートルから400メートルほどの低山なら、日帰りで未就学児でも無理せず楽しめますよ。

シバザクラ、ツツジ、ショウブなどが見どころになります。地域によって、開花の時期は異なるので、地域の情報を調べてみましょう。山まで出かけなくても、自家用車や公共交通機関で手軽に足を運べる公園もおすすめです。

最近では、「チェアリング」といって、アウトドア用のイスを持って出かけ、好きな場所でのんびり過ごすという野外の過ごし方が注目されています。ほかの人の邪魔にならないような場所でいすを広げ、お弁当を食べたり、お茶を飲んだり、初夏の空気を感じながら過ごしてみましょう。

まとめ

「立夏」は、中国発祥の二十四節季のひとつです。2021年は、5月5日から5月19日ごろまでが、「立夏」の時期です。近年、気温が高い傾向にありますが、適度に乾燥して風がさわやかな季節です。ぜひ、夏の訪れを家族で楽しんでみてください。


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