読み込み中
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】気管支炎とは? 気管支炎の症状と治療法

このコラムにありがとう

目次

冬になると、咳が止まらない・呼吸が苦しくなるというような症状が出ることはありませんか。子どもが苦しそうな様子は、見守るママやパパも見ていて辛いですね。もしかしたらそれは「気管支炎」かもしれません。

この記事の監修ドクター

小児科専門医中野瑛子 先生 小児科専門医。大学病院小児科を経て、現在は総合病院小児科で診療中。女医+(じょいぷらす)所属。

気管支炎とは

528290460

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

ちょっとした鼻水やくしゃみは、日常でも子どもには良く見られます。ただ、上手に症状を伝えられない子どもにとっては、普段通りに過ごせないだけでもかなりのストレスがかかるはず。特に、咳が止まらず続く場合は、呼吸も苦しくなりゆっくりと体を休めることができません。発熱を伴うと、より一層体力を消耗してしまい、症状が長引く原因にもつながります。

気管支炎ってどういう状態?

気管支炎とは、気管支が炎症を起こすことです。咳や痰がでるだけではなく、多くは発熱を認めます。世間一般的に言う風邪とは、上気道炎や咽頭炎などのことを指していますが、ウイルスによる咽頭炎や上気道炎をこじらせて気管支炎になってしまうことが多いです。

気管支炎の原因となるウイルスや細菌

気管支炎を発症すると、咳、痰、発熱を引き起こしますが、原因となるウイルスには、RSウイルス、アデノウイルスやインフルエンザウイルスなどがあります。

また原因となる細菌としては、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別物)、肺炎球菌、赤ちゃんがかかると症状が重くなると言われる百日咳菌など、その他の病原体としては辛い空咳が長く続く原因となるマイコプラズマによって起こる場合もあります。

重症化すると肺炎になることも

482674944

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

軽い風邪と似た程度の発熱、咳や痰などが数日で治癒するのが一番望ましいですが、症状が長くなると、幼少の子どもにとっては体力を徐々に奪われ、食欲が落ち、脱水になってしまうこともあります。完治までの時間が長くなればなるほど、肺炎など二次的な病気を引き起こす原因にもなりかねません。

気管支炎の症状と症状の現れ方

感染初期の段階は、一般的にいう風邪の症状と大きく変わりはありません。感染ウイルスや細菌が引き起こす炎症が原因となって発熱し、咳や鼻水、痰が多くなります。しかし、更に症状が進むと、咳や痰がでる不快感から食事や睡眠が十分に取れずに体力が消耗します。

重症化した場合

症状が緩和されずに悪化すると、一週間以上にわたって38.5℃以上の高い熱が続いたり、夜も眠れなくなるほどの咳が続いたりして、「肺炎」になってしまうこともあります。また、感染源がマイコプラズマの場合、一か月くらい咳が続くこともあります。

気管支炎の診断と治療法

513751306

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

適切な対処と治療を行うために、どのような検査を行って気管支炎と診断されるのでしょうか。また正しい治療法についてきちんと知っておくことは非常に大切です。

気管支炎の診断

気管支炎は、多くの場合がウイルスによって引き起こされます。ウイルスが原因で起こる諸症状や肺炎を起こしているかどうか状況を聴診やレントゲンで確認し、肺炎を起こしていなければ気管支炎という診断になります。

インフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルス(病院によっては年齢制限アリ)など検査によって診断可能なウイルスもあります。その場合は周囲での流行状況や本人を診察して検査をするか決めます。一般的には、胸の聴診所見と咳や痰などの症状を見て判断をする場合がほとんどです。

気管支炎の一般的な治療法

気管支炎の多くはウイルス性であり、ウイルス性の場合は主に対症療法といって、症状を和らげる薬を処方して服用し、咳や痰を鎮める方法を用います。諸症状が長く続いていると、原因を根絶してすっきりと治したいと考えるでしょうが、診察のみで特定の原因を確定するのはとても難しいのです。そして、一部の感染症を除いて、治療法はほとんど変わりません。咳がひどく痰が絡んでいる子どもには、去痰剤を処方して痰を出しやすくしたり、吸入器を使って呼吸を楽にしたりする方法が、最も一般的です。

しかし、数日治療しても症状が改善しない場合は細菌感染が疑われるため抗生物質を処方します。 感染しているウイルスが検査ではっきりと分かる場合、特に特効薬があるインフルエンザウイルスなどが原因となっている場合は、そのウイルスに対応した治療薬を処方し、症状が緩和されるように促します。

気管支炎で高熱が続く場合の治療法

発熱が長くなると、体力が落ちて食欲が低下するため、脱水になることもあります。すると、抵抗力が落ちて気管支炎の症状が改善されにくくなってしまいます。そのため、脱水が進行した場合は点滴をして水分補給をすることもあります。

高熱が続く場合は、体力を消耗してしまうので、鎮咳去痰剤と合わせて、解熱鎮痛薬を併せて処方することが多いです。小児ではアセトアミノフェンが一般的です。(その他ジェネリック薬品では解熱剤の名称が異なるものが処方される事があります。処方薬の説明書を確認して、どの薬がどの症状に合わせて処方されたものかを確認しましょう)薬を経口投与するのが難しい赤ちゃんは、坐薬を用いることも多いでしょう。

自宅でのケア方法

491829688

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

気管支炎の症状は、常に咳や痰、喉の痛みなど不快感が付きまといます。少しでも症状が楽になるよう、日々の生活の中でも実践できるような事柄を、随時行っていきましょう。薬を上手に使いながら、基礎体力を徐々に高めてウイルスや細菌に感染しにくい環境をつくって、最適な健康状態を維持できるように努めましょう。

ゆっくり休ませて栄養をしっかりとらせる

気管支炎や風邪の症状には、辛い痰や鼻水、咳・くしゃみや全身の倦怠感などがあります。まずは、きちんと体を休ませましょう。そして、充分に栄養(水分、塩分、糖分など)を取ることが非常に大事です。一度にたくさん摂取できないのなら、こまめにわけて取るようにしましょう。子どもの中には、体調が悪くなると機嫌が悪くなる子もいれば、ぐったりしてしまう子もいます。いずれにせよ、しっかり休養と栄養をとりましょう。

食事は咳があっても食べやすいものを

気管支炎によって、体力は消耗しやすい状態になっています。きちんとエネルギーとなる食べ物を摂取し、体力維持がしやすい食材を選びましょう。しかし、気管支炎になると食欲が低下したり、喉の痛みを感じたりする場合もあります。咳が出やすい間は、喉越しが良いものや、小さくカットして食べやすくしたものをあげましょう。

特に水分が少ない食べ物は、むせこみやすいため咳によって吐きもどしてしまう可能性もあります。喉越しの良いスープなどを、3度の食事に限らず食べたい時に食べられるようにして食事の回数を増やし、一度に沢山食べすぎないように気を配りましょう。

二次感染に注意

安静に過ごすなかで、清潔な環境を保つ事も必要です。完治するために充分な休息を取っているはずが、部屋の換気や布団・シーツが不潔ですと、別のウイルスに感染してしまうかもしれませんし、他の兄弟や家族に感染してしまうこともあります。

こまめに寝具を取り換えて、汗をかいた衣類はしっかり洗濯をし、乾燥を防ぐ環境作りを意識しましょう。空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。そのため、加湿器を使う・洗濯ものを室内に干す、などの手段で湿度を保ちながら、きちんと換気も行いましょう。加湿をすることによって、痰を出しやすくするメリットもあります。加湿はマスクをすることでも可能です。

まとめ

471808076

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

気管支炎は、小さなお子さんほど苦しそうに見え、咳や喉の不快感から機嫌も悪くなりがちです。 咳や痰などの諸症状は大人でも不快なもの。子どもにとっては喉の痛みや長引く咳の辛さは大人が感じる以上でしょう。出来るだけ早めに、出来るだけ楽に過ごせるように、ケアしてあげましょう。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月9日

この記事に投票する

回答せずに結果を見る

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録