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【#婚外恋愛5】何がいけないの!?「夫」も「彼氏」もいる自由

目次

どれだけバッシングされても、決してこの世から消え去らない不倫。

お互い籍を入れないままの恋愛。パートナーが複数存在する恋愛。

恋愛相談家・ひろたかおりが従来の「婚姻」の外にある恋愛と、その心理を傾聴する。

「不倫」を噂されても気にしない

 

 

— E子(42歳)とは趣味のサークルを通じて知り合った仲だが、「彼氏」がいるらしいという話は早い段階で耳にしていた。

左手には結婚指輪。夫は会社員で自分は簡単な仕事を在宅でしているらしく、サークルには昼夜問わず気ままに現れては、仲間との食事も気軽な感じでよく参加していた。

その「彼氏」は、同じサークルにいた。E子より3つ年上のバツイチで、IT関係の会社に勤めている。明るくて社交的なE子とよく似た性格で、いろんな女性に声をかけては談笑している姿をよく見かけた。

ほかの女性とE子が違うのは、その距離の近さにあった。E子は自分のバッグを彼に平気で持たせるし、彼は自分の車の鍵をE子のバッグに放り込む。サークルにいるときはベタベタすることはないが、いつも一緒に帰る姿は自然と恋人を思わせる雰囲気だった。

不倫しているらしい、という噂はあちこちでささやかれていたが、好奇の目をそれほどふたりが気に病んでいる様子がないのが不思議だった。

そんな彼女と親しくなったのはある飲み会がきっかけだったが、「夫以外の選択肢はあるか」という話になったとき、「ない」と答えた私の言葉に

「あなたは一途なのね」

と意味ありげに笑う姿が印象的だったのを、今でも覚えている。

「誰にも迷惑かけてないし」

 

 

E子は昔から「自由でありたい」と願いながら生きてきた。

今の夫はもちろん愛情があって結婚したが、「男友達は別でしょ」と入籍してからも交友関係を変えることはなく、今の彼氏ともその延長で親密になり不倫関係を持ったという。

夫は彼氏の存在を知らない。家事も一応はこなし、「文句が出ない程度に遊んでいる」とE子は思っているが、家庭を壊す気がないのは見ていてわかった。

妻という立場を捨てるつもりはないが、夫に縛られず過ごしたい。ほかの男性とも恋愛したいと思うのは、その可能性が自分にはあると思うから。「オンナとしての自分」を諦めなくても良いのだと、E子は一方的に了解していた。

対して彼氏のほうも、特にE子と結婚したいような欲はないらしく、あくまでも「体の関係がある友人」として付き合っていることは話を聞いていると伝わってくる。

「ホテルにいるときに夫からLINEが来るんだけどね、『帰らなくても大丈夫?』って心配してくれるのよ」

そんな「軽さ」を、E子は気に入っていた。

「今日は夫の誕生日だから」といつもより濃いメイクの彼女を見たとき、夫と彼氏との「付き合い」を両立させる器用さを目の当たりにした気がした。

夫からどう愛されているのかは口にしないが、それとは別に手にしたい恋愛。煩わしさのない彼氏がいて、ストレスを感じなくて済む関係。

それが常識では許されない道だとわかっていても、E子の中では

「だって、誰にも迷惑かけてないし」

という彼女なりの「正当性」があるのだ。

「結婚」の意味

 

そんな自由を望むなら、どうして今の夫と結婚したのか。

独身なら、不倫のように人から後ろ指を指されるようなことはしなくて済む。いつだって好きなように独身男性と付き合えるはずだ。

それを言うと、

「結婚にそんな深い意味がある? 夫も好きなのよ。だから結婚したの。でも彼氏がいてもいいでしょ。誰にも迷惑かけてないんだし」

とあっけらかんとした笑顔でE子は答えた。おそらく、これまで何人かに訊かれてきたのだろうと思わせる、淀みない言葉だった。

E子にとって、結婚は必ずしも「ひとりの男性に縛られる関係」ではないのだ。夫も好きだけど、ほかの独身男性との恋愛にためらいがないのは、選ぶ自由を諦めたくないという彼女の強い意思が感じられた。

だが、そんな妻を持つ夫の立場を、気持ちを、E子は決して口にしない。一番ないがしろにされているはずの夫をそれでも「好きだ」と言える軽さにはどうしても違和感が生まれるが、それはあえて飲み込んだ。

奔放であることには必ず代償がつきまとう。独身と既婚者ではその重みもまったく違う。それを無視して今の自分を貫くことが果たして本当に幸せなのか、E子の笑顔を見つめながら考えた。

 

 

 

夫と不仲だから不倫に走るのではなく、愛しているし仲も良いけどほかに彼氏も欲しい。その貪欲さは結局自分の満足だけに向いているのであって、本当は夫とも彼氏とも、深い愛情の結び付きを得るのは難しいのではないか。

E子の「正当性」を見ていると、そんな危惧を覚える。

その結末がどうであれ、彼女自身に責任があること、選んだのは自分であることを、忘れないでいて欲しいと思う。

 

不倫

婚外恋愛


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この記事の著者

OTONA SALONE|オトナサローネ

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