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「お電話差し上げます」この日本語は正解?それともNG二重敬語?

目次

言葉に「お」や「ご」を付けて丁寧にすることは、敬語表現にあたります。ビジネスシーンでは「お電話」や「ご連絡」という言葉は、ほぼ毎日使っていますよね。でもこれが敬語表現だとしたら、自分がかける「電話」や、自分がする「連絡」にも、「お」や「ご」を付けても良いのかしら?という疑問がわきます。

また「お電話」や「ご連絡」が既に敬語表現ならば、「お電話差し上げる」や「ご連絡致します」は二重敬語になってしまうのでしょうか?

お電話、ご連絡は07年以降「美化語」に

一昔前までは、敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類だったのですが、今は「尊敬語」「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」「丁寧語」「美化語」の5種類に分類に変わっています。2007年度からの変更です。そして「お電話」や「ご連絡」はこのうちの「美化語」に属します。

美化語( お酒・お料理」型)ものごとを,美化して述べるもの。
<該当語例> お酒,お料理
文化庁:敬語の指針より

つまり、そのものをただ美化して扱う言葉であって、相手を敬う言葉ではないということです。その証拠に、相手のもの、つまり相手の所有物、例えば「お名前」は、美化語ではなく、尊敬語に分類されるのです。

ただ、このような言葉は、友人間の「電話するねー!」などの平坦なシーンではなく、目上の人や年上の人に対して使う機会が自然と多くなるので、相手を敬っている気持ちが強いものです。ですから、どうしても「お」や「ご」を付けてバランスを取りたくなります。

「お名前」と「ご連絡」の考え方

「お名前」は相手の所有物ですが、「お電話」はお互いの間に存在するもので、特に丁寧に言う必要は本来はありません。ですから、

  • のちほど電話致します。

でもOKなのです。簡単ですよね。
しかしここが

  • のちほど電話差し上げます。

のように「差し上げる」という敬語を使うとなると、全体のバランスとして、少し物足りなさを感じますよね。
そこで、「電話」の美化語「お電話」を使い、全体を馴染ませる感じの使い方が多くなります。

  • のちほどお電話差し上げます。

「ご連絡」も同じです。

  • こちらから連絡致します。

でもOKなのです。
しかしここが

  • こちらから連絡差し上げます。

となると少し物足りなさを感じますよね。
そこで、「連絡」の美化語「ご連絡」を使い、全体を馴染ませる感じの使い方が多くなります。

  • こちらからご連絡差し上げます。

「お」や「ご」をつけても二重敬語にはならない

読者の方から次のような質問がありました。

美化語は敬語の一種ですから、重ねて使うと二重敬語になってしまいますか?

二重敬語については、何回かコラムを書いています。

敬語表現をダブルで使ってしまう誤用で、「お召し上がりになられる」「おっしゃられる」などがそうですね。
例えば「お召し上がりになられる」ですが、「召し上がる」という尊敬語と「なられる」という敬語表現が重なっているというわけです。

そして、実はこの「お召し上がりになられる」の「お」も「召し上がる」という相手の行為を丁寧に言った美化語だとすれば、三重敬語ということになってしまいます。さらに「です・ます」も丁寧語として敬語に数えると、このフレーズは実に四重敬語ということになってしまいます。

 

この場合の修正方法ですが実は「お召し上がりになられますか?」は

  • 召し上がりますか?
  • お召し上がりになりますか?

のどちらかで十分なのです。二番目の文の「お」は敬語としてカウントしません。どうも物足りないような気がして、色々足してしまいがちですから気をつけましょう。

まとめ

美化語や丁寧語は、二重敬語かどうかとして考える際、敬語にカウントしなくてOKです。「お電話差し上げます」は「差し上げる」が謙譲語ですので、それで十分です。つまりこの文の中では「電話」に「お」を付けても付けなくても敬語としての表現としては既に成り立っているのです。

 

そして、差し上げる「電話」は両者のものであり、相手の所有物でも自分の所有物でもないので、ここでも「お」を付けても付けなくてもいいことになるのですが、丁寧に言いたいとき、特に女性の場合は「お」をつけた方が自然だということです。


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この記事の著者

OTONA SALONE|オトナサローネ

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