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【医師監修】ヘルパンギーナとは? 症状・治療法・予防法まとめ

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ヘルパンギーナとは乳幼児に多くみられる、いわゆる夏風邪です。しかし、発熱だけでなく口内炎やのどの痛みもみられるので、食べ物や水分を取るのを嫌がる子どももいます。そのような時は脱水症状に陥らないように注意しましょう。

この記事の監修ドクター

はるこどもクリニック院長高柳滋治 先生 子どもの病気をただ診察室で見るだけではなくて、子どもの生活~食事や運動、遊びから考え、地域の人たちとともに子育ての環境づくりにも取り組んでいきたいと思っています。 http://www.haru-kodomo.com/

ヘルパンギーナってどんな病気?

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夏に流行する感染症「ヘルパンギーナ」

ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とする、急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児に多く、夏季に流行しやすい、いわゆる夏風邪の代表的疾患の一種です。

原因は?

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス属に属するウイルスによるもので、主にコクサッキーウイルスA群であることが多いですが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。エンテロウイルス属の宿主は人だけで、感染経路は「糞口感染」と「飛沫感染」です。急性期に最もウイルスが多く排泄され、感染力が強いですが、性質上、回復後にも2~4週間の長期にわたって便からウイルスが検出されることがあります。

ヘルパンギーナの症状

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急な高熱

ウイルスは体内に侵入すると、腸管で増殖し、一部が血液中に入りウイルス血症を起こします。2~4日の潜伏期間を経て発症します。発熱は一般的な風邪と同じように経過します。時に高熱に悩ませられることがありますが、2~3日で自然に解熱します。時に熱性けいれんを起こす場合もあるので注意が必要です。

のどの痛み・口内炎

発熱と前後して、口内炎が発症します。症状としては、のどを痛がる、食事をとりたがらない、乳幼児ならよだれが増えるという形で現れます。この口内炎は、のどの奥の粘膜、すなわちのどちんこ(口蓋垂)の周りに直径1~2mm程度の水疱や潰瘍が数個から十数個現れます。これらは4~6日で治ります。

脱水症状を招くことも

発熱に加えて、のどの潰瘍の痛みのために水分を取らなくなると、脱水を起こすことがあります。ぐったりして意識がもうろうとしている、手足が冷たくかさかさしている、泣いても涙が出ない、おしっこが少ない・色が濃い、目がくぼんでいる感じがする、小鼻が呼吸とともにピクピク動くなどの症状がある場合は、脱水症状になっている可能性があります。その場合は、早めに病院に行ってみてもらいましょう。脱水症状にならないためにも、嫌がっても少しずつ必ず水分や食べ物をあげるようにしてください。

ヘルパンギーナの治療法

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対症療法が中心

ヘルパンギーナには特異的な治療はなく、原因菌に効く薬やワクチンはありません。そのため、発熱や口内炎の痛みに対しての対症療法が中心になります。

ヘルパンギーナにかかってしまうのはほとんどが小さい子どもなので、脱水症状にならないように水分補給に努めましょう。どうしても経口補給できない場合は、点滴による水分補給を行うこともあります。必要であれば発熱や頭痛などに対しては、アセトアミノフェンなどを用いることもあります。

口内炎には、酸味のあるジュースや塩気の強い食べ物は痛みを強めるので避け、比較的しみにくい牛乳を飲ませてあげましょう。のどごしの良い、ゼリーやカボチャ、ニンジンなどのスープ、うどんなどがおすすめです。

ヘルパンギーナに対するケア

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登園について

ヘルパンギーナは、学校保健法において予防すべき伝染病の中には明確に規定されておらず、学校においても一律に「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」にはなっていません。そのため、基本的に熱が下がっていて、、口腔内の水疱疹や潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれるようになって、全身の状態が安定していれば、保育園・幼稚園への登園や学校への登校も可能です。

これは、ヘルパンギーナにおいての風邪のような症状が治まっていても、原因となるウイルスは便から長い間にわたって排出されるため、数日間出席を停止させても流行が止められないからです。しかし公的な出席停止期間はない一方で、体力のない1歳前後の赤ちゃんや幼児の場合は特に感染リスクが高く、子どもが集団で生活を共にする保育園や幼稚園の施設では爆発的に流行しやすいことから、園独自の登園基準を設けている保育園や幼稚園も多いようです。その場合は、自分の子どもが通っている保育園や幼稚園の指示に従いましょう。

ヘルパンギーナとよく似た病気もある

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手足口病

手足口病とは、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルス性の感染病です。ヘルパンギーナと同様、子ども中心に夏に流行し、水疱疹ができ、発熱があるという点で似ているため、医師であっても判断が難しい場合があります。しかし、ヘルパンギーナと手足口病には次のような違いがあります。

まず、初期症状としては、双方とものどや口の中に水疱疹ができますが、手足口病にはその後手足にも発疹があらわれます。一方、ヘルパンギーナの場合は、手や足には水疱疹はできません。

ヘルペス性歯肉口内炎

ヘルパンギーナと似ている病気のもう1つには、ヘルペス性歯肉口内炎という病気があります。この病気は、歯ぐきやのどの奥に口内炎がいくつかでき、その口内炎に加えて発熱し、歯ぐき全体が赤く腫れて出血しやすくなる感染症です。痛みと高熱によって口から食べたり飲んだりすることが困難になります。

ヘルパンギーナもヘルペス性歯肉口内炎も、子どもに多く発症し、発熱を伴う点は共通していますが、ヘルペス性歯肉口内炎のほうが腫瘍が深く、痛みやすいのが特徴です。しかしヘルペス性歯肉口内炎は特効薬があり、すぐに治療することができます。ヘルパンギーナには完治に1週間ほどかかりますが、ヘルペス性歯肉口内炎の場合には、5日から長くて2週間もかかります。

まとめ

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ヘルパンギーナは、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、糞便から出たウイルスが口に入る糞口感染を主な感染経路としています。そのため、保育園や幼稚園から帰った後など、外出後の手洗いうがいは徹底して行わせましょう。また、免疫力が下がると、ウイルスが体内に入り込みやすくなります。食事や水分をしっかりとり、体温調節ができる体を作りましょう。体力をつけるために外で遊ばせることも大切なことです。

感染しても治るのが早いのがヘルパンギーナですが、感染して少しでもつらい思いをしないように、基本的な衛生管理をしっかりとしましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年2月24日

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