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【小学校校長が教える】子どもに本音を言ってもらえる親になるには?『「ほんとのこと」は、親にはいえない』

目次

「子どもが学校のことを話してくれない」「本音が聞けているか自信がない」など、親子の会話で悩むこともありますね。そんなとき、長年教育現場で子どもと関わってきた先生の子どもとのコミュニケーション論を参考にしてみては。木村泰子先生の書籍『「ほんとのこと」は、親にはいえない』(家の光協会)の一部を連載形式でお届けします。

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「対話」と「会話」は違います

子どもと対話をしていますか。上から目線の言葉ではだめ。 『正解のないものを見い出すため』に対話があります。

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みなさん、子どもと対話をしていますか。 私も含めてですが、ほとんどの親は本当の意味で、「自分の子どもと対話ができていない」と思っています。 そんなことはない。うちの家はよく話をして、対話ができている。そう思っているお母さんも多いのではないでしょうか。 「宿題はやったの?」 「ごはんだから早く来て座って」 「ゲームはもうやめなさい」 こういう「会話」はできているのかもしれません。でも、それは「対話」ではありません。 では「会話」と「対話」の違いってなんでしょう。 思いきり簡単に言うと、「対話」とは一切のジャッジが入らないやり取りのこと。ジャッジとは、「アウト」か「セーフ」かを評価することとも言い換えられます。

セーフの子は「よかったね」と表彰状をもらう。アウトの子は「残念でした、次がんばりましょう」という残念賞。 どっちも賞だけれど、そこには「格差」が生まれますよね。大人がわざわざ子どもの中に「格差」をつくっているんです。おかしいでしょ?

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ジャッジには「正解を下す」という意味もあります。親は自分の中に「正解」を持っていて、それにつなげることを目的にした言葉を発します。 それは「指示」や「命令」。 その伝達行為が言葉でやり取りされることを、「対話ができている」と勘違いしてしまう親が多い。 でも子どもからすれば、とんでもない話です。 指示や命令を一方的に与えられて、しかたがないから反応しただけで、自分の思いが伝わったとも、親の言うことに納得したとも思っていませんよ。 上から目線で「正解」を押しつけられただけだから。

きっとね、親はみんな、子どもとかかわらないと不安になるんです。自分が育てなきゃいけないってね。 そのときに、親と子のあいだであっても、相手の考えていることを聞こうとしているかどうか。 対話って「問いかけ」だから。他者を理解するため、正解のないものを見い出すためのツールが対話なんです。 親子だから、ちょっと言えば子どもはわかってくれる。毎日言葉を交わしているから大丈夫。 そんなことはありません。 子どもが、「本音を言ってもいい」と思えるのは、ジャッジのない対等な関係性で向き合ってくれる存在だけです。 対等な関係性で、一人の人間として向き合って、言葉のやり取りを交わす。 そうした信頼の中でお互いがつながる。それが「対話」なんだと思います。

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書籍『「ほんとのこと」は、親にはいえない』について

45年間教育現場で子どもたちと対話を重ねてきた木村泰子先生が伝える、親子のコミュニケーション論。対話とは「意見の違う相手の考えを受け取り、ともに新しい考えをつくっていく」こと。本書を読めば子どもとの接し方が変わります。 子どもとのコミュニケーションに悩むときに読みたい一冊です。

著者プロフィール 木村泰子先生 大阪府生まれ。武庫川学院女子短期大学(現武庫川女子大学短期大学部)卒業。大阪市立大空小学校初代校長として、「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』は話題を呼び、劇場公開後も各地で自主上映会が開催されている。2015年に45年の教職歴をもって退職。現在は、全国から講演会、セミナー等に呼ばれ、精力的に各地を飛び回り、学び続けている。

(文:木村 泰子『「ほんとのこと」は、親にはいえない (子どもの言葉を生み出す対話)』(家の光協会)より一部抜粋/加筆修正:マイナビ子育て編集部)


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マイナビウーマン子育て

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